森恒二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自殺者があふれ、絶望しかなかった島に人が持つ怒りの感情が蠢く9巻。
得てしまったからこそ失わないための戦争。空っぽであった自殺者たちがたくさんのものを得て、それを守りたいと思う心。時にそれは暴走し、新たな火種を招いてしまいがちなものですが、そういった要素の1つ1つが島がひとつの国となりつつあることが見受けられます。一度は命を放り出したものが人を裁く瞬間、どんな人間性がでるのか非常に期待する展開です。
サバイバルとしては一番面白くなってくる国が作られる瞬間が今ですから、読んでいて楽しいです。売春婦の問題とか自衛の観念とか色々現代の日本とリンクすることはあるから、森先生なりの考えをこれか -
Posted by ブクログ
責任を取らないものを人はなんと呼ぶか。未だ答える者が出ず問う側が暴走する4巻。
責任の所在。今回、ユウキの最終目標が明かされました。問う者に対して答える者を待つ。ユウキの言っていることはまったくもって無責任としか言い様がない。しかし、彼は自分を悪だと認めている。だからこそ、正義が洗わなければならない。責任をとることができる正義とは何か。ワンネスは宇宙と1つになる設定ですが、個人としての責任を放棄するようなものです。最強の無責任野郎「神」と一体になるのが素晴らしいことなのか、それともその力を持ちつつ迷い、責任という言葉をだすマコトが正しいのか、VS大槻ともまだまだ続きそうですし、いつ答えが