河惣益巳のレビュー一覧
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ハズレはない!
この作者、河惣さんの漫画はスケールが壮大で、いつもすごい!の一言しか浮かばないです(自分の語彙が不足しているから)。今回も、まさかの著名人が出場したり、シンデレラストーリーの要素もあったりと、一巻で抑えるつもりが結局二巻まで買って読みきりました。
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ようやく役者が揃ったか?
連載に間が空いてヤキモキしてましたが、ようやく役者が揃って、話が動き出した感じかな。
昔の話の回収もあって、ホッとしてます。
現実の歴史や宗教観のお勉強にもなって、だけどファンタジー少女漫画という。
やっぱりこの作者は今を生きてて面白い。
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一話丸々布石に
なかなかこういう思い切った使い方できる作者っていないと思います。
マリアとノートルダム大聖堂の関連について勉強になるなぁ…(BL漫画の枠に収まらないですよほんと)
マリアの聖遺物ってそんななかったんですね。
果たしてディーンは神様サイドに堕ちるのか!?とか色々にやけてしまう展開でした。
毎号読むのも楽しみだけどまとまったら一気読み不可避ですね。 -
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特別編というけれど
本編の続きとして楽しく読むことができました。
きっと作者もエドとフラン(若かりし頃のディーン)のお話、リュシーの恋模様、パワーアップしたドイツの小悪魔ご一行様が巻き起こす恋愛模様などなど書き足りないことが多かったのかな。
読者としてはまた本作の続きが読めて嬉しい限り。
それにしてもディーンの初仕事からエド夫婦が絡んでくるとは…本人の意思ではないにしろ違った意味でディーンの成長まで見守るパパエードとのご縁はやっぱり強力だわ。
レコンキスタとマキシマムは通して流れるミーネの心の動きにそわそわ。
小さな女の子であっても恋をする気持ちは一緒。
女の子としてではなく一人の人として -
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パパエードかっこよすぎ
いよいよツーリング本編最終巻ですが、とてもきれいな終わり方で感無量でした。
シャルルを間に入れる前からのディーンとエドの信頼関係が今後も続いていく形で終わるのはやっぱり嬉しいものです。
この二人には憎しみあって欲しくないのです。
最終的にはディーンとシャルルの関係を認め、不承不承にもディーンにならシャルルを預けられると花嫁の父に似た感情で送り出したのでしょう。
パパエードやっぱり一番男らしくてカッコいいや。
最終話はフローレンスの名のとおり、作中に幾たびも登場する薔薇アストレが咲き乱れる画がゴージャスで幸せにしてくれました。
ディーンの傷ついた心はシャルルのアストレで埋めてもらって真実の愛に -
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エドの災難物語開幕
道ならぬ恋には多少の犠牲は付き物だけど、普通は道ならぬ恋をしている方に何かしらペナルティが返ってくるはずが、何故かエドに全部押し寄せてくるという。
もうエドが不憫で不憫で仕方ない巻です。
自分の愛したものを全て失って、最後に残ったシャルルに幸せになってほしいと願う親心から起きた行動だろうけど、どうしてそこまでエドが背負い込まなきゃいけないのよって展開でした(次の巻以降もエドの災難は続くけど)
冥のフレイアでディーンとセルマの逃避行の件では、当のシャルルは納得済み(無理矢理飲み込み済み)ではあるけど、読者含めディーンの行動に周りの方が怒ってしまうパターンですね。
リュシーもエドの悔し -
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もう一つの根底に流れるもの
ルパンと銭形警部の関係じゃないけど、ツーリング連載当初から根底に流れているディーンとエドの関係がクローズアップされた巻でした。
ラベンダーブルーではエドをお姫様抱っこしたり、エドの寝ている横で始めちゃうディーンに、エドに対抗しようとする青さ(若さ)を感じました。
英国の暗殺計画にかこつけて殺そうとしても失敗しちゃうところにエドへの敵わないなという感情が出ているのかもしれません。
シャルルを間に挟んでいる婿と舅の関係みたいで物騒だけどちょっと微笑ましいです。
ダークネスは安定のお父さんお母さんキャラのアリョーシャとファラにディーンも形無しですね。
タイトルの何がダークネスなんだ -
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とうとうディーンのルーツが
この巻でディーンの生い立ちが明かされましたがやはりドラマティックな展開で最後まで目が離せなかったです。
グレイン中佐による追究でディーンの生みの親、名付けの親、育ての親、それに母親、従兄弟の関係性が明らかになってかなり衝撃を受けました。
そうとは知らずに父親の死に目に会えたことに因縁を強く感じました。
そして少なくとも生みの親は善良な市民であったことに安心するのでした。
それにしてもグレイン中佐、死際まで鼻の利くサーカスの犬で、ツーリング通して硬派でカッコいい諜報部員でした。
マジャールの薔薇ではアリョーシャがディーンの幸せを願ってる気持ちにググッと…。
アルブレヒトはクリ -
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運命の人
この巻ほど 愛してる がたくさん囁かれている巻はないでしょう。
ファムファタールではエド夫婦の馴れ初めが描かれていて、エドの男前さに私もキュンキュンきてしまいました。
でもまさかフランがエドと知り合うより前にディーンと出会ってるとは。そしてそれがディーンの過去につながるとは。
しかしディーンは一途だなぁ。つくづく。
幸せ探して30年…みたいな感じで探してたんだね心の拠り所を。
運命の人を見つけることができて良かったね。
そして、ようやく結ばれたディーンとシャルルに読者は悲喜交々な悲鳴をあげたのではないでしょうか。
もちろん私もひゃー!でした。
全てを捨て愛するディーンの -
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シャルル覚醒編
悪魔と死神とでは悪魔の方が何枚も上手のようですね。死神の扱い方をよく知ってらっしゃる。
ディーンをそばに置き、手玉に取るクリス最強伝説ここに!って感じの黒い森でした。
黒い森のラスト、アンサーストーリーとしてXOがあるのも粋な作り。XOでのシャルルの返しに思わずディーンも苦笑するほどぼーやから余裕のある大人の男に成長したなと。
そしてXOから二人の関係とグレイン中佐が加わりディーンの過去を探る物語が急加速していきます。
もうまさにツーリングのクライマックスが近い感じでリアルタイムで連載読んでたら、毎回掲載が待ち遠しくて仕方なかったでしょう。
ハンティングも狩るものと狩られ -
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リュシーが頑張る回
本編一本と特別編の構成で、リュシーとディーンがメインの物語の方がツーリング本編のラブストーリーとして繋がっている感じ。
本編はきっと作者がガウディの都を気に入ったのだろうな〜と。ディーンはシャルル以上に色々見えちゃう体質で大変そうだなとも思ったり(笑)
リュシーのおかげでディーンもシャルルもお互いの気持ちをはっきり自覚したのではないかな。
ディーンはアイファンの時にも思ったけど、愛するものを大切にするいい男ですね。
愛するが故に簡単に手を出せない臆病な一面、愛するが故の苦悩を見てるととても人間らしくて印象が冷たい男から熱い男に変わっていきます。
二人の関係はリュシー無しに -
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ツーリングのターニングポイント
特別編や番外編などの短編で成り立っている巻ですが、ディーンの過去やシャルルとの関係に変化をもたらす物語として展開にワクワクしてしまう重要な位置にあると思います。
プチヴァカンスは番外編とありながらも、グレイン中佐が登場することで一気に読者の好奇心を煽る物語になったのではないでしょうか。
ダークサイドとパリジャンはリュシーの闇落ち&ディーンの健気な努力編?悪あがき編?といったところでしょうか。
恋愛模様に物語の焦点を当てることによって、個人の感情が明確になり、ツーリングがアクションサスペンスから一気にラブストーリーになっていった作品群だと思います。
この本の中で好きな作品 -
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ツーリング最強の女性登場
エキゾチックなカイロからウィーン、スイス国境まで股にかけた大捕物劇。
東西のエージェントとICPO、ディーンそれぞれの利害関係が複雑に絡み、シャルルとディーンのその後の展開にも深く関係する読み応えのある回でした。
いくつもの伏線、交錯する人間関係の起点になった物語のように思えます。
改めて作者はこの時点でツーリングをどのような結末とするか頭の中に描いてあったのだろうなと想像します。
そしてツーリング最強の女性キャラ(故フランは除く)、ファラの登場がツーリングに花を添え、キーマンとして物語を面白くしていきます。
ファラはこの時点ではここまでツーリングに関わるキャラとは思ってませんでしたが、ディー -
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まだまだ舞台作り中かな
ディーンのお話とシャルルのお話がパラレル進んでいるのでまだ合流点が見えないけどこれからどうやって繋がって一つに結ばれていくのか期待です。
ディーンがランチャーを打ち込んだ理由とか、ディーン級の腕の良いスナイパーの存在も気になるけど、ギリシャとシチリアの母同士の喧嘩も気になる。もちろん神様の母親の方も。
まだまだ舞台を作っている感じだけど、舞台が出来上がったあとどうドカーンときて、まとめるのか。
この作者の読者の予想をひっくり返す創造力に期待しかありません。
連載でリアルタイムに読むことで味わえるワクワク感に感謝しきりです。
あとディーンが船とコロシを楽しんでいるのはバイキ -
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メデューサ編の続きでした
パリのノートルダムが焼け落ちたのは記憶に新しかったけどツーリングの時事ネタになるとは。
おかげさまでノートルダム火災後の状況がよく分かりました。
メデューサ編がバズーカ打ち込んだところでパツンと終わってしまったのでえええーっ?と思ってたところにノートルダム編が。
急な展開に??だったけど読みすすめたらサンダー登場で繋がってるのねとほっと一安心。
ユーロの時の絵に憑いた邪マリアがまさかここで登場してくるとは思いませんでしたが、メデューサ編でもニキの登場で匂わせていましたね。
今度のテーマは母親でしょうか?
ノートルダム火災にシャルルは来るかもしれないディーンの喪失感を重ね -
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ドラマチック!
この本に収録されているノルディックルーン、
個人的にツーリングの中で一番ドラマチックで大好きな話です。
ディーンの「母親」に仕組まれたシャルルとの逢瀬。
アンドレイ少佐の再登場に、ディーンの皮肉の利いた言葉。
ディーンからは逃げられないと悟ったシャルル。
そしてクライマックスはニーベルングの指環になぞった展開がもう鳥肌モノです。
特に後半のオーディンの館の爆破シーンに続き、ディーン生還シーンからのエンディングももう秀逸すぎて…。思わず涙するほど。
シャルルとの関係が一歩進み、ディーンの謎めいた過去や優しさに深く引き込まれた話でした。
連載時のカラー扉絵もとても雰囲気があって -
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今ではレギュラーのクリス登場
サンタマリアのエピローグとなるカルメンとロマンティックがまとまった本でした。
カルメンはマリアのためにカサブランカを町中から集めて供えるディーンのできる男前感にクラっときました。マリアだけ特別なのはやっぱりシャルルを守ってくれたお礼なのかな。
イザベラにしてもマリアにしても
女というものは、かくも欲深き馬鹿な生き物
というのが痛烈に伝わってくる内容で、女性の立場として共感&痛感したものです。
ロマンティッシュはクリスの登場で完全に主人公食われちゃってますね。さすがクリス!
シャルルも言ってますが、黒髪のディーンも素敵だけどやっぱり銀色の髪のディーンの方が素敵だな