あらすじ
ディーンを処刑台に送り、息子を取り戻す!シャルルとディーンを追い続けるエドは、二人の滞在するニースへ向かった。だがディーンの謎を探るうちに英国の最高機密「ランディ」に触れたエドは、英国情報部から命を狙われることに…。
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もう一つの根底に流れるもの
ルパンと銭形警部の関係じゃないけど、ツーリング連載当初から根底に流れているディーンとエドの関係がクローズアップされた巻でした。
ラベンダーブルーではエドをお姫様抱っこしたり、エドの寝ている横で始めちゃうディーンに、エドに対抗しようとする青さ(若さ)を感じました。
英国の暗殺計画にかこつけて殺そうとしても失敗しちゃうところにエドへの敵わないなという感情が出ているのかもしれません。
シャルルを間に挟んでいる婿と舅の関係みたいで物騒だけどちょっと微笑ましいです。
ダークネスは安定のお父さんお母さんキャラのアリョーシャとファラにディーンも形無しですね。
タイトルの何がダークネスなんだろうと思いましたが、シャルルがダークネスに墜ちたかな。
悪魔の依頼を受けた死神、遂行する死神、死神の助けをする天使の構図。
いくらエドのためとはいえ、ディーンを深く愛する前だったら違う結果になってたのではないかなと思いました。
それにしてもジェニーに加え、リズやウィルまで出てくるとは。
この作者の初期から好きなファンにはたまらないですね。
ただここで全員集合しちゃうとツーリングも終わりに近づいているのかなとか悲しくもあったり。
まだまだエドとディーンの追いかけっこの物語は続きますが、読者としてはこの手のものに終わりを求めていないなってつくづく思ったのでした。