あらすじ
ディーンと決着をつけるため、重大な決意を実行するエド。さらに、瀕死のアリョーシャをめぐり激しい攻防が展開して…。衝撃の急展開「赤と金」「冥のフレイヤ」「エクストラ」を収録!!
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エドの災難物語開幕
道ならぬ恋には多少の犠牲は付き物だけど、普通は道ならぬ恋をしている方に何かしらペナルティが返ってくるはずが、何故かエドに全部押し寄せてくるという。
もうエドが不憫で不憫で仕方ない巻です。
自分の愛したものを全て失って、最後に残ったシャルルに幸せになってほしいと願う親心から起きた行動だろうけど、どうしてそこまでエドが背負い込まなきゃいけないのよって展開でした(次の巻以降もエドの災難は続くけど)
冥のフレイアでディーンとセルマの逃避行の件では、当のシャルルは納得済み(無理矢理飲み込み済み)ではあるけど、読者含めディーンの行動に周りの方が怒ってしまうパターンですね。
リュシーもエドの悔し涙見ちゃもう文句の一つも言えなくなっちゃうね。切ない。
そして読者にとってはここへきて特大の爆弾落とされた感じのエンディング。
ディーンの身内に対する最後の優しさで、いくら婚姻の義理は果たしたとはいえ…シャルルは知らないフリ(この出来事自体を忘れる)をするしかないよね。なんかシャルルも切ない…。きっとディーンだけをこの先も愛するのであれば子は成せないから。それを知った上でのお付き合いだとしてもね。
次の話のエクストラではその後色々とディーンやその周りを悩ますミーネ登場で年も近く姿形も似ているであろう子供たち二人がいつかどこかで運命的に出会うのかしら…とか。何か物語がつながるといいな。
エクステラはさすが悪魔の妹って感じでミーネとディーンとのやり取りが久しく明るくて楽しめました。マイネファタ!なあたりサイコー!
なんだかんだ言って優しく面倒見のいいディーンにクリス一家もシャルルもべったりなの頷けます。
あと、アイファンの時ほどでないにしてもディーンのアリョーシャに対する静かな追悼の涙にほろりときてしまいました。
育てられ方は間違ってたかもしれないけどその人の持つ生まれながらの本質は変わらないと思うのでした。