津村記久子のレビュー一覧
-
面白すぎる。低めの温度で日々のあれこれについて話している。この抑制されたユーモラス、本当に面白い。自己肯定感低そうなところ、自分と重なっていよいよ愛読書。Posted by ブクログ -
仕事ができて、他の人の仕事の仕方についてもしっかり見極めて評価していそうな職場の同僚が貸してくれて読みました。
「仕事というもの」「仕事への向き合い方」を考えさせられる物語です。”アレグリア”は事務職に就く主人公の女性(ミノベ)の職場にある複合機。ただのコピー機ではなく、データを受信してかなり大きな...続きを読むPosted by ブクログ -
津村記久子さんの読書エッセイ。
やっぱり津村さんの文章が大好き。
津村さんって、静かに面白い話をしてくれるんです。
大げさな感じが一切ないし、賑やかでもないのにすごく面白くて、じわじわと癖になる。
この読書エッセイも津村さんワールド全開ですごく楽しく読めました。Posted by ブクログ -
なにをもって「まとも」というのか。
誰かを「まともじゃない」と言い切る津村さんの表現力は潔くて、わたしは誰かをまともじゃないと言い切ってしまうことはその人を否定するように感じるから、思っても言わないようにしてしまうけれど、はっきりと言い切るこの潔さ。強いなと思った。
もし自分がこの作品を出版する立...続きを読むPosted by ブクログ -
初読み。『二度寝とは、遠くにありて想うもの』をレビューで知って興味を持ち、その前編となる本書を購入。芥川賞作家の力の抜けたエッセイを楽しんだ。そして、著者の友人ネタを読んで、三浦しをん嬢のエッセイと共通するように感じた。小説もエッセイも上手い。芥川賞や直木賞を受賞する実力がある作家であるからこそ、エ...続きを読むPosted by ブクログ
-
素敵なタイトルだなと思って読んでみたら中学生男子が主人公で、彼らなりには不安定だったりヤキモキモヤモヤしていたりするんだろうけど、ごく普通の日々を描いている。だから読み始めは退屈な感じ。でもそういう小説なんだと思った真ん中あたりからページを繰るのも早くなったかな。
津村さんってあまり読んだことないけ...続きを読むPosted by ブクログ -
一見、大事ではないがおかしいだろってことをまわりはわかっていて何事もないようにしているように見えるとき、自分だけが考えすぎなのかと言い出せずモヤモヤと膿がたまっていくような感覚がリアルに描かれている。
登場人物にとっては辛いことなんだけど頭のいいユーモアを持って描かれているためおもしろく、読みやす...続きを読むPosted by ブクログ -
二つとも、題名や最初の流れからドタバタ喜劇だと思っていたが、そんな事はなかった。真面目な小説。津村記久子って凄いなぁと感心せざるを得なかった。Posted by ブクログ
-
初めて読んだ津村さんの作品でした。
大好きです。
ひねくれてるよなあ、と思いつつ
笑ってしまいます。
ひねくれてる、ってネガティブイメージですが
津村さんの場合はポジティブになります。
文体がそうさせるのか、
ストーリーがそうさせるのか。Posted by ブクログ