白洲梓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。上巻で大いなる序章を見せられた物語は、この巻で一気に広がりを見せた。
始まりから綴られるのは、もういないシロガネの話だった。
彼がどんな経緯で終島にこもり、何の研究をしていたのか。それはあまりにも大きな、世界の根幹にかかわる重大な理由のため。
その昔、シロガネにはマホロという親友がいた。二人は幼い頃からともに同じ師について魔法を学び、腕を競っていた。けれどもマホロは、信じていた師匠たちに魔女への生贄にされてしまう。魔女への生贄は、この世界に魔法をもたらし続けるため、六十六年ごとに必ず必要となる。この儀式が行われなければ、この世から魔法が消えてしまうかもしれないから。
シロガネはマホロを救うために、魔女を滅ぼす方法を研究することにした。たとえ、何年かかることになっても。
これらの記憶を、ヒマワリは自分が同じように生贄にされる事態となって初めて思い出す。終島を出て四大魔法使いアンナのもとで修行していたヒマワリは、同じように六十六年ごとの儀式において、魔女の生贄にされてしまうのである。
ヒマワリを助けようとするアオとクロの姿に対して、魔法をこの世に存続させるという名目を掲げる四大魔法使いたちの言い分は醜悪である。
この世から魔法が消えたら、どれだけの人々が困ると思うのだ。民衆のために魔法は必ず必要ーー。
こういう理屈を言っている権力者たちの言い分って、本当に同じだなと思う。相手よりも自分の方が世の中の理が分かっているんだという気持ちが透けてる。相手の心は踏みにじるくせに、自分の権利がちょっとでも侵されそうになると、まるで相手が悪魔だとでも言いたいかのようだ。
誰かの犠牲の上にある恩寵なんて、無くなった方がいい。とてもシンプルで分かりやすいこと。でも、認めたくない人間たちにとっては、とんでもない主張。
シロガネ(ヒマワリ)は、はたしてこの世界をひっくり返すことができるのか。
続刊も楽しみに読みたいです。 -
Posted by ブクログ
想像以上に面白いファンタジー、冒険譚です。
ヒマワリがシロガネなのではないかと疑う伏線がたくさん出てきて、いつクロが気がつくのかドキドキしました。
これまでに出てきた人物たちが意外な登場をしたりと、先の読めない展開でとても面白かったです。
ヒマワリが呪いの子だという嘘が公になったことが一番ホッとしました。
最後に、クロとアオが、ヒマワリがシロガネだと気づく描写がなんとも言えず美しくて良かったです。
まだヒマワリ(シロガネ)の目的を果たせていないので、きっと続編があることを願って待っています。
個人的には魔法がなくなってヒマワリが魔法使いではなくなってしまう可能性があるのは寂しいですが…
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Posted by ブクログ
ネタバレ上巻は微笑ましく読んでいましたが、下巻は意外とうるっとして、シロガネやクロの過去のエピソードが泣けた。ハッピーエンドではあるんだけど、シロガネの記憶がどうやってヒマワリと交わったのか、生まれ変わりなの?モチヅキさんは依代になったの?か、その点の経緯が気になる。でも依代にさせるなんてことはしないと思うから、魔女の依代の儀式をして無効化させるとか?
シロガネの記憶をもつヒマワリとのアオとクロの再会とかも見たかった。。多くは語らない感じで結末に向かったので、気になる〜
とにかくシロガネの辛い過去ゆえの強い信念が軸になっていて面白かった。