押川剛のレビュー一覧
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精神疾患は遺伝する。
内容にあった通り、患者の親も「ヤバい」ことがよくある。
兄弟姉妹で統合失調症や、一族全員閉鎖病棟入院などなど。
兄弟が統合失調症というだけで、カルテに統合失調症かも?と書かれたりする。
脳が壊れているので、完治は無い。
優勢保護法は必要悪だと思う。
人権?
周りの人達の人権は?
病気だからって無罪?
こっちはヤられ損?
押川さんの話しは素晴らしい。
でも、言葉で伝わらない患者もいる。
壊れているとしか思えない。 -
購入済み
おもしろい
実際に精神疾患を持つ患者さんと携わってきた人ならでは視点で描かれていて面白い!
医療の裏側も知れてよかった。
これをきっかけに精神疾患を持つ患者さんや家族への理解が深まればいいと思う。
重い話だが、読みやすかった。
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Posted by ブクログ
親子との関係は望む望まないに関わらず、人の人格形成に大きな影響を与えるものだと思う。
この本に出てくる親子は経済的には恵まれているのだが、どこか関係性が一方的で歪な感じが否めない。
必要以上に自分の思い通りの子育てを強いる親、長年抑圧された鬱積が爆発して暴君と化してしまう子供。
どのモデルケースの親子関係の結末も、改善の兆しも希望的観測も見えることなく終わるため、どんよりとした思いだけが残り、修復不可能な現実を思い知ることになる。
崩壊した家庭を放置し続けた結果、殺人などの大きな事件につながるケースもあると著者は述べており、わずかでも解決の糸口があればと思うが、方法を誤ると更に状況は悪くなる可能性もあり、むしろそうなる可能性の方が高い。
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他人事ではない
問題がある子供には、親が異常に厳しくしたり、無関心だったりと、育った環境が非常に重要だと、教えてくれます。結婚して子育てしていて、うちは大丈夫だろうか、とこの作品が思い出されます。
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「孫育て」をする祖母
長寿の時代を迎え、祖父母が孫の顔を見ることは珍しくなくなった。この巻では祖母による「孫育て」が出てくる。子どもを取り巻く環境は親だけではなかった。
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聖徳太子の一万円札
銀行を通していないであろう、スーツケースに入った聖徳太子の札束。カタギに見えない父親。持ちかけられる取り引き。ドラマのようなワンシーンだけれどドキュメンタリー、なんですね。
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助かる家族、助からない家族
表紙のケース。親のせい、だけではない。悲しいことではあるが、生まれながらにして社会で生きていけないパーソナリティーの人もいる、ということを知った。
大事なのはその可能性に気付いたときの対応なのだろう。このケースに限らないが、家族だけで抱え込もうとすると助からない。そう思った。 -
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主人公の眼差し
重い話しかないし、ハッピーエンドとは限らない。けれど、どんな状態でも、「問題ある人(子)」に対して向ける、主人公の人間味のある心の眼差しが救いだと思った。
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実例とその背景
人は過ちをおかす生き物だし完璧な人間なんていないと思う。けれど、過ちによっては大きすぎる代償を支払うこともある訳で。そんな家族の実例やその背景を知ることで、これから家族を持つ人にとっては防げることもあるのかなと思った。
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本質を見抜くタフな主人公
本のタイトルだけでなく「殺人事件のうち親族間によるものが55.0%」という冒頭の内容にも衝撃を受けた。家族は心の支えになれるはずだけれど、外から見えないぶん闇も抱えやすい。そんな家族に真っ向から向き合って、本質を見抜いて接する、主人公の方のタフさに畏敬の念を覚えます。
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ネタバレ
あの作品の…
いわゆる「漫画ファン」の方であれば、その多くが御存知であろう「マトリズム」の作者さんによる作品です。
毎回、あの「怒りの目」というのでしょうか。独特の、なんともいえない眼光が、毎回のように描かれます。
すべての精神疾患を抱えた人が、みな、社会的な問題を起こすわけではありません。
しかし、やはり、現実には、ほかの疾患と比較すれば、そういう人が多いのもまた…
なんらかの「外圧」により、被害者として、罹患する人、そこから、加害者になる人、さまざまです。
物語の「主人公」は、医者でもなく、役所の人でもなく、民間企業として、相談から入院まで、幅広く対応する事務所の主宰者さんです。
対応、できればいいのですが、それに至らないケースも、往々にしてあり、それもリアルに描かれています。
主人公は、50代前半から半ばにかけてのようで、高校生時代に、学校近くの「病院」で、鉄柵のむこうから、こちら側の世界を絶望的に眺める集団との「出会いとふれあい」から、この事業を始めるきっかけになったエピソードなどを見ると、
当時は、もう「座敷牢」のような環境で(病院により事情は異なっていたと思いますが)、今は、かなり「改善」されたのだなと思います。
主人公は、まだ「ひよっこ」のスタッフひとりを雇用しているだけで、たったふたりで、というか、ほぼ実質的にはひとりで、じつにさまざまな事情を抱えた当事者と家族に接していきます。
時には、昔からまったく進歩していない「名医」とされているダメ医者や、疾患を負った時点で我が子を不要物として扱う、社会的には地位の高い親とも、また、それらの弁護士等とも、対等に、それ以上に、渡り合うのは、相当のメンタルの持ち主なのだろうなと思います。
某SNSアプリで、この作品を知りましたが、毎回、1話ごとに設定されているコメント欄では、さまざまな立場からの(当事者、家族、医療関係者、そういう方々に部屋を貸す不動産管理業の方など)意見が挙がっています。
惜しむらくは、千件以上の「いいね」がつく「ベストコメント」に、100件近くの「反論投稿」がされるなど、その見解の違いから、時折、かなり激しい「中傷」合戦があることですかね。
それもまた、この疾患の「奥深さ」ゆえか…
ぜひ、ご一読を。
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今回も。。。
子供を育てるということはどういうことかを問いかける。
自分の子育てはどうだったのか?
今回も身につまされる思いで読みました。
期待を裏切らない作品です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ精神障害を抱えたまま長年引きこもりを続けると、症状が悪化し、やがて固定化してせん妄、薬物・アルコール依存などから抜けられなくなる。男の場合は特に暴力・威嚇によって家族をコントロール下においてしまう。家族はそれを恥として隠そうとしたり、社会も本人の意思を尊重するというのが大原則なので、問題はますます悪化する。パーソナリティ障害のような、認知も治療法も進んでいない病を医療につなげるために尽力してきた著者が、現状を豊富な実例と共に伝える。
後半には2013年の精神保健福祉法の法改正について触れている。精神病者を家族ではなく社会で広く受け入れる体制へ変更されたが、現場の態勢が脆弱なまま、家族という堤防の決壊を招いている。この現状では、いつ犯罪行動へと患者が向かうか分からない、という危機感も書かれている。対応困難な患者の背景には、必ずといっていいほど親子関係の問題も隠れているという話も示唆的だ。
自分も青年期までは依存症の患者を家族に抱えていたし、最近ではたまたま仕事で精神障害を抱えていると思われる人の対応に追われることとなった。家族の困難は理解できるし、そうした困難に真正面から立ち向かう著者の仕事は、かけがえのないものだと感じる。
障碍者のインクルージョンはひと昔前に比べればずいぶん進んでいるが、同時にそこから零れ落ちる闇もますます深くなっているのだろう。他者に対する寛容さを失った社会で、制度や法が人権保護という名の下にそうした人たちの居場所をかろうじて作っている。しかしそれも万能では、もちろんない。他者への不寛容なまなざしは、巡り巡って自分にもかえって来るはずだ。問題についてオープンに話していく土壌を作っていくことが必要だと思う。 -
親になる事が怖くなります。
どの事例も親は良かれと思って育てはずなのに悲惨な現実・・子供も親も周りも苦しんでいる・・だのに何もできない・・このままなら殺人事件を起こしそうな子供・・タイトルにあるように「子供を殺してください」と願う親・・しかし、その親も問題を抱えている・・救いのない現実は胸を締め付けられます。
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Posted by ブクログ
これは表紙がずるい。ミスリードさせようとしている。こんな幼い子供の丸まった小さな背中を見たら、「子どもを殺したいとはなんて非情だ!鬼!悪魔!」という怒りが瞬時に湧いてくるに決まっている。想像するのはネグレクトとか児童虐待とか、暴力に抑圧されている非力な存在の子どもの姿だ。
でも読み始めると内容が全く違う。成長した子どもの暴力と殺意に怯える親や兄弟の姿がそこにはあった。
不謹慎にも、殺してあげられるなら殺して差し上げたい、という気持ちすら芽生えてくる。もちろんそんな犯罪行為は許されるわけはないのだが、我が子や肉親に命を狙われるという救いがたい状況下におかれたことがない者には、彼らの切迫感は想像もできないことだろう。
命を狙われているから助けて欲しいと訴えているのに、肉親なんだから家族内で解決してよ、という論理。子どもがそんな状況になったのは親の育て方が悪かったんじゃないの、という突き放した態度。あぁ、なんとも冷たい。非行少年少女の家庭内暴力と勘違いしているんじゃないのか?
読めばわかるが全く違う。親子の絆、兄弟の絆なんてもうない。あるのは近親憎悪からくる殺意だけだ。殺意をもったストーカーが肉親だったと考えればイメージとしては近い。
精神を病んだ理由は様々だろう。確かに親の育て方に問題がある面も多少はうかがえる。失恋やいじめ、進学、就職の失敗など。しかし、そんな状況になっても、ほとんどの人は親兄弟に殺意を抱くようにはならない。たぶんほんの一部なのだ。
自分には壮絶な甘えのように見えるが、専門的にはどうなんだろう? 著者は精神科医ではないので、その辺には突っこんでいない。
逮捕や入院とという事態になっても、粗暴なのは家族の前だけで、警官や医者の前だと大人しくなる患者もいるため、その先の切迫した事態が理解できない警察や病院もある。
それにも関わらず、病院は長くて3か月の入院で追い出す。それ以上入院させていても医療点数が稼げないので儲からないからだ。設備の整った、新しくきれいな病院ほどそうすると言う。患者や家族のことなんて考えない。優先されるのは利益のみ。そんな制度になってしまっているのは行政にも責任がある。
そして家族を殺したいと思っている患者が、家族のもとに帰される。
具体的な事件名は伏せられているが、実際に何件かこのような状況になって殺人事件となった事例も紹介されている。
どうしたらいいのだろう。なんのアイデアも浮かばない。途方に暮れるばかりだ。
続編も刊行されているので読もうと思う。 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
病識のない精神疾患患者を、医療機関に繋げる支援をしている著者が見た、当事者家族の姿と現在の精神医療の問題点を垣間見る本。
子が精神疾患を患う患者の原因は親にあると明言する。何故なら親子関係――それは人間関係の根本である――が原因だからだ。
しかし、親にその自覚などあるわけが(そして認めるわけも)無いし、親が原因であっても、それを自覚した上で改善しようとする本人の努力が大事でもある。
とはいえ、この本に挙げられる家庭は往々にしてそれを妨げる傾向がある気がする。
大抵は世間体を気にしたり、肉体的・精神的暴力などで辟易して関わりたくない(←この気持ちはわかるけど…)という理由から。
また、現在の精神疾患への医療機関が、本来治療を必要とする重度の患者を受け入れる体制が整っていないこと、「儲からない」「手がかかる」という理由、更には法律・制度から早期の退院を促していること等、問題を指摘している。
p.267から記載されている行政機関、医療機関などの専門機関へ相談に行く際にまとめておくべき要項はきちんと解説されていて、とても大切なことだと思う。
児童の後ろ姿の表紙から児童虐待問題の本かと思っていたら、違った……
しかし、これは一種の虐待が潜んでいる。それを暗示しているのかもしれない。