押川剛のレビュー一覧

  • 「子供を殺してください」という親たち 2巻

    Posted by ブクログ

    メンタルを病む人はそれこそそこら中にいる。職場の、健康的な精神状態のパートさんが、介護や旦那、子供の問題でじわじわと蝕まれて行って、挙句、仕事を辞めてしまう事もある。他人事ではない、とは言わない。どんなに辛酸を舐めようとも、メンタルが頑強な人もいる。辛い境遇を逆手に取って生きている人もいる。だが、社会の中で生きていく限り、病んでしまう人、病んでる人を抱えている人に出会う確率はそう低くない。なので、知っておくことは決して無駄じゃない。

    0
    2018年01月11日
  • 「子供を殺してください」という親たち 1巻

    Posted by ブクログ

    重度の不眠症で心療内科に通院しているのもあり、関心を持って読んだ。何故、心療内科に通うのか。それは、例えば「酷い眩暈」「発汗」「動悸」などの症状を訴え「眠れないんです」とまず内科にかかっても「眠剤」が処方されるだけで、眠剤の作用は「眠らせる」だけなので、「眠りにつきやすい脳の状態を作る」ものではないからだ。安定剤と組み合わせて初めて、眠剤は効果を発揮する。眠れないのは眠気が来ないほどに脳みそが常に覚醒状態にあり、休むと言う事が出来ないからで、それは「内科」の医師には解らない領域だからだ。
    精神科ではなく心療内科なので、殆どの人が私も含め「普通の人」に見える。精神科にかかるほどでもないが「どうしても眠れない」などの症状があり、それを内科などの医師に相談した場合に心療内科へ、と勧められるからだろう。待合室では暗黙の了解で「私語厳禁」である。大体の人が無言で隣の人と話す事もなく、自分の番号札の番号が呼ばれる順番を根気よく待っている。が、中には診療所が開く前に、地べたで寝ている人や、明らかに何日も風呂に入ってない状態で来ている人もいる。でも、ここに自分一人で来ていると言うだけで、一つのハードルは越えているのだ。

    私の下の弟は、辛うじて高校卒業してから働いている職場で働き続けているのでまだいいのだが、完全に汚部屋の住人で、その部屋にいるのが「当たり前」に思っている。いい年をして、子供の玩具みたいなガラクタを買い続け、恐らく母親がいなくなればやかんでお湯の一つも沸かせない様な奴だ。夜中に急に大声を出したり、風呂の中で歌い出したり、恐らくなんかしら病んでるんだろうと思うが、母親との依存が強い為、繊細がゆえに…と言う言葉で片付けてしまっている。だから「子供を殺してください」と言う親の気持ちが私には解る。弟は何の為に、生きてるんだろうと思うからだ。結婚する事もなく、どんなに夜遅く帰っても自分で自分の晩ご飯を済ませてくることもない、いつまでも中学生みたいな精神状態で、母親がいなくなれば「何も出来ないおっさん」でしかなくなる。母親より先に死んだ方が本人の為になるんじゃ…と思う事もしばしばだ。

    アルコールであろうとなんであろうと、依存体質である人間は「依存」を認めない。自分の中では解っているが、それには「これこれこう言う理由があるから」と勝手に合法化してしまうのだ、本人だけの理屈の中で。依存は何も生まない。人間が成し遂げなければならないのは共存ではないだろうか。

    0
    2018年01月11日
  • 子供の死を祈る親たち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今回はかなりドキュメンタリーな部分が多くて良かったですよ! 著者の描写力が的確だからでしょうか、問題のある家族がリアルに浮き彫りになって僕の脳内に浮かび上がってきました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    でもまあ、後半になるにつれ、今の精神医療の問題点などを挙げていくのですけれども、あまり興味のない者からしたらやや退屈に感じましたねぇ…これは前著でも言えることですが。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、それでも! 「お金に重きを置いた子育て」は失敗する、とした著者の意見には僕も賛同ですねぇ…。大金を稼ぐことがイイこと! なのは分かりますけれども、それだけじゃないでしょ、ってところに子供を導かないと…大人になった時、うまく社会に適応できない人になっちゃうんですねぇ…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    0
    2017年12月30日
  • 「子供を殺してください」という親たち

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    自らは病気の自覚のない、精神を病んだ人を説得して医療につなげてきた著者の許には、万策尽きて疲れ果てた親がやってくる。過度の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。究極の育児・教育の失敗ともいえる事例から見えてくることを分析し、その対策を検討する。現代人必読、衝撃のノンフィクション。

    題名と表紙から、駄目な親が幼い子供を放棄する事に対する本かと思いきや、そうでは無く精神を病んだ人々の家族の痛切な思いを受け止めて来たノンフィクションでした。こればかりは誰がそういう風な状況になるのかは最後まで分からないと思うのですが、人の人命に関わるような激しい精神疾患についても事件になるまでは割と放置になる事が分かって、とてもとてもびっくりしました。症状が悪くなればなるほど受け皿が無く途方に暮れる現状が分かりやすく書かれています。筆者は疾患のある人々を医療機関へ繋ぐのが仕事なのですが、完全にそこから逸脱して頑張っておられます。是非色々な人に読んでいただきたい本であります。

    0
    2017年09月18日
  • 「子供を殺してください」という親たち

    Posted by ブクログ

    強烈なタイトルのこの著書。
    自傷行為や家庭内暴力、他人への誹謗中傷やストーカーを繰り返してしまうなどの精神疾患のある子供と対峙していくにつれ疲れ果てた親が、実際に口にする言葉なのだそうです。
    こういった後天的な精神疾患のある患者を医療機関に移送する民間サービスを営む著者押川氏は、
    自治体や警察に相談したにもかかわらず適切な治療行為を受けられなかった精神疾患を持つ患者が、その直後に無差別殺人などの重大な犯罪をおかしてしまう光景を目の当たりするにつれ、
    対象患者に対する日本の法制度や医療制度、そして何より子供に対する親の意識の低さに警鐘を鳴らしています。
    まず著書が作中で、こういった後天的な精神疾患の回復や治癒がうまくいかない原因が親にあると痛烈に断言している点が印象的でした。
    親が見栄や外聞を気にしてわが子の現状から目を背けようとしたり、治療や保護を病院や警察や保健所や著者のような民間サービスなどに「人任せ」にする現状を、
    子供を持つ全ての親が正しく認識しないとこの問題は解決しないと述べられている点は、子供を持つ一人の親として非常に心に刺さる指摘でした。

    0
    2017年09月17日
  • 「子供を殺してください」という親たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    精神障害者移送をしている著者の活動記録のようなもの。
    移送だけじゃなくて面会やら環境調整やら宿泊施設経営やら、とにかく手広くやっている。
    物々しい言葉使いやパターナリスティックな態度などで敵意を持たれやすいと思うが、内容に批判を加えるのは簡単ではなさそうというくらい実情をよく見ている印象。
    本人の問題、家族の問題、病院から制度まで、どれか一つに帰責しないで多角的に分析している。
    別に医療化や入院が最適なソリューションじゃないことを著者自身はわかりつつ現実に対応して支援しているようだ。
    そのうえで敢えて書くけど、ちょっとナイーブ過ぎて被害的。文章のトーンが。そのあたり「頑張っている」と自認する関係者は腹立つかも。
    各種メディアで見る姿と本で読んだ印象はだいぶ違うので、興味のある人は読んでみるといいと思う。

    0
    2018年02月28日
  • 「子供を殺してください」という親たち

    購入済み

    無責任と現実逃避の産物

     この本を読んで痛感するのは、日本人や社会の多くが、現実逃避や無責任な行動や態度をし、その結果が、殺してくれと叫びたくなるような子供の問題を作ってしまった現実。
     
     子供本人にも問題はあるのだが、その現実に向き合わない、あるいは、妄想や偏見ともいうべき理想を押し付けた家族、特に親の罪は重いと言える。

     また、もがき苦しむ子供本人や家族を、予算を食う、怖い、面倒だと、関りを拒む日本の精神福祉のずさんさや、その仕組みを作り出した官僚や政治家、それを支持する国民の一人だと思うとゾっとしてしまいます。

     カウンセラーや精神福祉や政治の道に進む方、ぜひ、読んでください。

     あなた達がずさんなことをすれば、悪夢は、いくらでも量産できるという実態を知るために…… 

    0
    2016年02月14日
  • 「子供を殺してください」という親たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトル読み

    全編の実際のケースでまとめられた統合失調症やアルコール依存症、妄想の症状をもつ人たちと彼らに苦しめられる家族の部分で苦しくなった

    家庭内外で暴力、暴言を絶えず繰り返して、金銭をあぶくのように浪費してしまう子供がいてしまえばタイトルのような感情を持つのも批判できないと感じた。

    医療施設に送ることができたとしても、現状では3ヶ月で退所することになるのがベースとなると改善できない状態で帰っても何も問題は解決しない。それでも現行のシステムでは、病院の利益のため家族を見殺しすところも多いという。

    しかし、病院の中では、重症の患者や家族の背景を鑑みて柔軟な対応をするところもあり、この二つの表現を 紋切り型の対応の病院の外見は美しく、親身によりそう病院の見栄えは古いまま としていたのは皮肉がきいているなとかんじた。

    0
    2026年04月26日
  • それでも、親を愛する子供たち 1巻

    無料版購入済み

    親権

    シャブ中の母親が傷害事件を起こし刑務所に入り、ネグレクトされていた小学生の娘は児童養護施設へ。
    でも親権は母親にあり、刑務所にいることさえ母親の許可がなければ娘に話せないとは…
    犯罪者になったら親の親権の停止できないのかねぇ。

    0
    2026年01月09日
  • 「子供を殺してください」という親たち 2巻

    Posted by ブクログ

    テーマの取り方、今巻の方がまだわかりやすいケースだったかな。
    結局外部が家庭に介入するとなると、こういう形でしか無理なんだろうな。

    しかし救いが無さすぎて見ていられないわ。
    自分にも当てはまる部分はあるだけに余計。

    0
    2025年07月23日
  • 「子供を殺してください」という親たち 1巻

    Posted by ブクログ

    どうもね、この家族に問題を帰する考え方は納得できないかな。
    確かに親のせいってのは実感としてあるのはわかるけど。
    ただそれを責めたところで、なにも問題は解決しない。
    結局最悪のケースばかりで、親の矯正も本人が立ち直っているでもない、他人がそれを知ったところでなんら益のない、出口もない話ばかりになっている。
    これでは共感できようはずもないし、他人が今から何をできるでもない。
    親が悪いで親が治るなら、子供もそこまで歪まなかっただろう。

    堕ちるところまで堕ちた人間をただ見ても、心が荒むだけだわ。
    結局何を言いたいのか、この一冊ではただショッキングな側面ばかりで、正直読み続けたいとは思わなかった。
    そんな人間と関わらないで済みますようにと祈るしかない。

    0
    2025年06月09日
  • 「子供を殺してください」という親たち 1巻

    Posted by ブクログ

    衝撃的なタイトルで思わず手に取る
    スーパー銭湯で、1-16まで一気読み
    これも実話?
    ほんとにあるんだ、、
    株式会社トキワ精神保健事務所所長。専修大学中退、北九州市立大学卒。1996年、“説得”による「精神障害者移送サービス」を日本で初めて創始
    だって。

    精神疾患の患者との向き合い方
    生半可な気持ちではできないだろう、
    体当たり、というか命懸け、一生をかけての仕事
    だろうな。
    読んでて、思わず、えっ、とか、うわっと
    声がでる。
    ここでも親子関係がクローズアップされている。
    他人事のよう相談にくるとか
    お金で解決、もしくはお金も払いたくない親
    そして自分の子供を、ヤツ、とか、アイツと呼ぶ親、
    世間体ばかり気にする親

    なんでこんなになるまで放っておいたのという話も
    たくさん。 過保護、過干渉、ネグレクトやDV
    色んなパターンもあるが、、、
    それが、真実だとしたら、、(なんだろうけど)
    なんとも、言えないよなぁ、ほんと。
    読んでて切ない、やるせない気持ちになる。
    真正面から向き合うのが、すごすぎる。
    数時間前までは、自分と全く関わりがなかった人の
    ためにそこまでできるなんて、

    0
    2025年04月28日
  • 「子供を殺してください」という親たち

    Posted by ブクログ

    最後の章はあまり面白そうではなかったので割愛
    子育てに失敗したからなのか本人の特性によるところが大きいのかは分からないが、子を持つ親としてはこうならないよう最大限にの努力はしないといけないなと思いつつ、どうしたら本著に記録されているような最悪のケースを避けられるのか…

    0
    2025年01月22日
  • それでも、親を愛する子供たち 1巻

    HAN

    無料版購入済み

    無料分のみ読みました

    絵はスッキリしていて読みやすいと思います。内容は初めからかなり重いです。まだリカちゃんが施設に入ったという段階なのですが、この先を想像するだけでも心が締め付けられそうです。

    0
    2024年08月14日
  • 「子供を殺してください」という親たち 7巻

    Posted by ブクログ

    今回1番衝撃的だったのは統合失調症で脳が収縮?!鬱病とかみたいな精神的な病気じゃなくてアルツハイマーみたいな脳の疾患てこと?!

    0
    2024年06月05日
  • 「子供を殺してください」という親たち 1巻

    無料版購入済み

    世界の闇

    何とも言えない理不尽で解決策の見えない問題。
    この漫画を読むと、日本の中で起きているいろいろな事件が見えてくる。
    ドキュメンタリータッチで描かれていることが真実味を帯びる。
    読んだ後味は良いものではない。

    #ドロドロ

    0
    2024年05月11日
  • 「子供を殺してください」という親たち

    Posted by ブクログ

    本人に病識が無く、通院や服薬を拒む患者を家族や保護者に代わり医療の現場に繋げる「精神障害者移送サービス」という特殊事業を営む筆者による著作。

    お恥ずかしながら、このような事業があることを今回初めて知った。私事だが、ここ数年のコロナ禍による生活環境の変化をきっかけに我が家も不安定な状況が続いている。先日は家庭内トラブルが原因で、急遽警察の方に来ていただいたりもした。派遣された生活安全課の刑事の方はとても優しく、動揺する自分に利用できそうな支援制度を丁寧に教えて下さった。とても感謝している。

    本の前半部分はこれまでに著者である押川氏が遭遇した「精神障害者の移送依頼」にまつわるエピソードが語られており、後半部分は精神障害者を取り巻く医療・福祉の現場のリアルな状況と、それに対する問題提起が行われている。
    現在の日本の精神医学は薬物療法に偏りがちなところがあり、自ら通院せず服薬も拒む扱いにくい患者は現場において煙たがられているという話は正直耳が痛いものがあった。(なぜならわたしの家族の場合も本人に病識がなく、心療内科から処方された薬に抵抗を示すからだ。身に覚えがありすぎる……)

    押川氏によると、現状こうした扱いにくい患者の相談窓口や受け皿になっているのは警察だという。警察関係者は職務上ハイレベルな対人能力と危機管理スキルを有しているので、精神錯乱状態で暴力を振るい、自傷他害リスクのある患者に対しても適切な対応が出来るのだそうだ。これに関しては、実際に対応していただいた側の立場として納得するものがあった。しかしそれと同時に、わたし自身も著者同様に警察の現機能だけではこうしたトラブルへの受け皿としては不足していると感じる。今表沙汰となっているケースはほんの一握りで、水面下ではもっと「精神障害をもつ家族と向き合うこと」に悩み苦しんでいる人々がいると思うからだ。押川氏の活動に改めて感謝と敬意を示しつつ、今後は国や行政が主体となり、十分な支援体制が整えられることを願っている。

    この本では年老いた親が精神障害を持つ子どもにどう向き合うかということが主題になっており、子どもとの暮らしに行き詰まった絶望の果てに、表題の「子どもを殺してください」という台詞を紡ぐ家族が何パターンも出てくる。それがまた、個人的に胸が痛かった。親と子どもという関係性。置かれた立場は逆だが、以前にわたしも家族から敵意と攻撃的な言葉を浴びせられた際、同じようなことを考えたことがあるからだ。不謹慎なことだが、自分に関係のないところで、ひっそりといなくなってくれたら……なんて願ったこともある。

    しかし、これはただの逃避に他ならない。押川氏は終章でこうした言葉を綴っている。
    「子供は対応困難な問題を繰り返すことで、親に自分の心を突きつけている。こうなるまで気づかなかった、子供の心の痛みを受け止めてほしい。問題から目を逸らしたり、子供の心を縛るのでは無く、真摯に現実を受け止め、一人の人間として尊重する気持ちを持たれるように……」
    わたしも家族ときちんと向き合わねばならないし、今も、その覚悟が足りていないのかもしれない。そうした自省の念を抱いたりもする。

    0
    2023年12月21日
  • 「子供を殺してください」という親たち 5巻

    Posted by ブクログ

    お兄さんは……何とか望みのありそうなラストだったけど、どうなんだろう……
    そして、今更気づいたけど、作画の鈴木マサカズさんは『ケーキの切れない非行少年たち』のコミカライズをされてる方ですね。

    0
    2023年06月19日
  • 「子供を殺してください」という親たち 3巻

    Posted by ブクログ

    周りの人間次第で立ち直れることもあるのね。
    でも、人が心を病んでしまった場合、周りの人も別の何らかの病理を持っている場合が多い……

    0
    2023年06月19日
  • 「子供を殺してください」という親たち 2巻

    Posted by ブクログ

    ちら、と聞いたことがある、“引きこもりは、精神疾患を患っているケースが多い”というのは、こういうことなのか……?

    0
    2023年06月19日