押川剛のレビュー一覧
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強烈なタイトルのこの著書。
自傷行為や家庭内暴力、他人への誹謗中傷やストーカーを繰り返してしまうなどの精神疾患のある子供と対峙していくにつれ疲れ果てた親が、実際に口にする言葉なのだそうです。
こういった後天的な精神疾患のある患者を医療機関に移送する民間サービスを営む著者押川氏は、
自治体や警察に相談したにもかかわらず適切な治療行為を受けられなかった精神疾患を持つ患者が、その直後に無差別殺人などの重大な犯罪をおかしてしまう光景を目の当たりするにつれ、
対象患者に対する日本の法制度や医療制度、そして何より子供に対する親の意識の低さに警鐘を鳴らしています。
まず著書が作中で、こういった後天的な精神疾 -
Posted by ブクログ
ネタバレ精神障害者移送をしている著者の活動記録のようなもの。
移送だけじゃなくて面会やら環境調整やら宿泊施設経営やら、とにかく手広くやっている。
物々しい言葉使いやパターナリスティックな態度などで敵意を持たれやすいと思うが、内容に批判を加えるのは簡単ではなさそうというくらい実情をよく見ている印象。
本人の問題、家族の問題、病院から制度まで、どれか一つに帰責しないで多角的に分析している。
別に医療化や入院が最適なソリューションじゃないことを著者自身はわかりつつ現実に対応して支援しているようだ。
そのうえで敢えて書くけど、ちょっとナイーブ過ぎて被害的。文章のトーンが。そのあたり「頑張っている」と自認する関 -
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無責任と現実逃避の産物
この本を読んで痛感するのは、日本人や社会の多くが、現実逃避や無責任な行動や態度をし、その結果が、殺してくれと叫びたくなるような子供の問題を作ってしまった現実。
子供本人にも問題はあるのだが、その現実に向き合わない、あるいは、妄想や偏見ともいうべき理想を押し付けた家族、特に親の罪は重いと言える。
また、もがき苦しむ子供本人や家族を、予算を食う、怖い、面倒だと、関りを拒む日本の精神福祉のずさんさや、その仕組みを作り出した官僚や政治家、それを支持する国民の一人だと思うとゾっとしてしまいます。
カウンセラーや精神福祉や政治の道に進む方、ぜひ、読んでください。
あなた -
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親権
シャブ中の母親が傷害事件を起こし刑務所に入り、ネグレクトされていた小学生の娘は児童養護施設へ。
でも親権は母親にあり、刑務所にいることさえ母親の許可がなければ娘に話せないとは…
犯罪者になったら親の親権の停止できないのかねぇ。 -
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どうもね、この家族に問題を帰する考え方は納得できないかな。
確かに親のせいってのは実感としてあるのはわかるけど。
ただそれを責めたところで、なにも問題は解決しない。
結局最悪のケースばかりで、親の矯正も本人が立ち直っているでもない、他人がそれを知ったところでなんら益のない、出口もない話ばかりになっている。
これでは共感できようはずもないし、他人が今から何をできるでもない。
親が悪いで親が治るなら、子供もそこまで歪まなかっただろう。
堕ちるところまで堕ちた人間をただ見ても、心が荒むだけだわ。
結局何を言いたいのか、この一冊ではただショッキングな側面ばかりで、正直読み続けたいとは思わなかった。
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衝撃的なタイトルで思わず手に取る
スーパー銭湯で、1-16まで一気読み
これも実話?
ほんとにあるんだ、、
株式会社トキワ精神保健事務所所長。専修大学中退、北九州市立大学卒。1996年、“説得”による「精神障害者移送サービス」を日本で初めて創始
だって。
精神疾患の患者との向き合い方
生半可な気持ちではできないだろう、
体当たり、というか命懸け、一生をかけての仕事
だろうな。
読んでて、思わず、えっ、とか、うわっと
声がでる。
ここでも親子関係がクローズアップされている。
他人事のよう相談にくるとか
お金で解決、もしくはお金も払いたくない親
そして自分の子供を、ヤツ、とか、アイツと呼ぶ親、
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無料分のみ読みました
絵はスッキリしていて読みやすいと思います。内容は初めからかなり重いです。まだリカちゃんが施設に入ったという段階なのですが、この先を想像するだけでも心が締め付けられそうです。
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Posted by ブクログ
本人に病識が無く、通院や服薬を拒む患者を家族や保護者に代わり医療の現場に繋げる「精神障害者移送サービス」という特殊事業を営む筆者による著作。
お恥ずかしながら、このような事業があることを今回初めて知った。私事だが、ここ数年のコロナ禍による生活環境の変化をきっかけに我が家も不安定な状況が続いている。先日は家庭内トラブルが原因で、急遽警察の方に来ていただいたりもした。派遣された生活安全課の刑事の方はとても優しく、動揺する自分に利用できそうな支援制度を丁寧に教えて下さった。とても感謝している。
本の前半部分はこれまでに著者である押川氏が遭遇した「精神障害者の移送依頼」にまつわるエピソードが語られ -
Posted by ブクログ
感想を書くことがとても難しい。
本書に登場する子供、彼らを保護する人、子供の親、警察、福祉関係者はそれぞれの立場、利害をもち行動する。私は心中でそれぞれの行動に対して直感的に肯定的または否定的な意見を持つ。しかし私自身が本書で取り上げられるような問題の当事者でないということからその意見はとても無意味なものに思えてしまう。当事者でないことは私がある問題に対して何らかの感想を持つことに対する自信を奪うときがある。
一方で本書で取り上げられた問題はもっと社会で大きな議論をして、対策を講じなければいけない問題だ。私が当事者でなくても、まさにいま私が問題の渦中にいるのだという意識を持つべきだ。筆者