【感想・ネタバレ】「子供を殺してください」という親たち 1巻のレビュー

あらすじ

家族や周囲の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。現代社会の裏側に潜む家族の闇と病理を抉り、その先に光を当てる――!! 様々なメディアで取り上げられた押川剛氏の衝撃のノンフィクションを鬼才・鈴木マサカズ氏の力で完全漫画化!

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本質を見抜くタフな主人公

本のタイトルだけでなく「殺人事件のうち親族間によるものが55.0%」という冒頭の内容にも衝撃を受けた。家族は心の支えになれるはずだけれど、外から見えないぶん闇も抱えやすい。そんな家族に真っ向から向き合って、本質を見抜いて接する、主人公の方のタフさに畏敬の念を覚えます。

3
2020年12月11日

親になる事が怖くなります。

どの事例も親は良かれと思って育てはずなのに悲惨な現実・・子供も親も周りも苦しんでいる・・だのに何もできない・・このままなら殺人事件を起こしそうな子供・・タイトルにあるように「子供を殺してください」と願う親・・しかし、その親も問題を抱えている・・救いのない現実は胸を締め付けられます。

3
2018年12月20日

家族の闇を映す作品

家族は安心安全みたいなのが長年刷り込まれているけど、そうではない家庭もたくさんある。
家庭内暴力、引きこもり、虐待、病気(先天、後天性含む)に貧困

その安心安全で守られ近隣も当事者もそうは思っていない。
自分もネグレクトを受けた側で近隣は知ってて目をつぶってました見て見ぬふりをしていました
子供のSOSにですら大人はこれです。
悲鳴や泣き声が聞こえてても自分の保身に走ったのです。

家族って何なんでしょうね経験上疑問でしかなりません

それにメスを入れ、真正面からぶつかってていく主人公かっこいいです。

家族って誰もが知らず知らずのうちに信仰してるカルトだと思ってます。

#アツい #深い #ダーク

1
2022年08月12日

匿名

無料版購入済み

家族という病

タイトルもそうだが、「殺人事件のうち親族間によるものが55.0%」という冒頭にも驚いた。確かに強盗殺人でなければ近親者による殺人が半数だとは思うが、それでもいたたまれない。社会にも家族にも見捨てられた人間が「無敵の人」になる。これこそ現代の病理か

#怖い #ドロドロ #ダーク

0
2024年11月11日

Posted by ブクログ

面白かった。
僕の叔母が重度の統合失調症で、ほとんどコミュニケーション取れない人でした(60歳になる前に亡くなりました)。
病気の初期はトランプとかして遊べたのですが、治療が難しくコミュニケーションも取れず、、、という感じで、そういったことを思い出させる漫画でした。

0
2024年06月18日

Posted by ブクログ

家族や周囲の教育圧力に潰れたエリートの息子、
酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。
現代社会の裏側に潜む家族の闇と病理を抉り、その先に光を当てる――!!
様々なメディアで取り上げられた押川剛氏の衝撃のノンフィクションを鬼才・鈴木マサカズ氏の力で完全漫画化!
統合失調症など精神病院のケアが必要なのに繋がっていない青少年を、精神病院に説得して入院させるなど医療機関のケアに繋げる仕事している押川剛氏が所長している精神保健所の奮闘を、弁護士の両親の息子で学業のつまづきが原因で統合失調症になり家族に暴力を振るうなどしている慎介、アルコール中毒による事故や事件を繰り返す則夫、統合失調症になり加害妄想などで迷惑行為を繰り返す則子のケースを通じて描く1巻。

本人にどう病識つまり自分がおかしくなっているか、治療をすることを説得して入院させる苦労はもちろん、医療機関に入院するなどして治療しても親から受け継いだ凶暴性や固定化した妄想まで治すことはなかなか難しく、子供から離れて暮らすことを選び両親が子供を棄てるように逃亡するケースも珍しくないことを、しっかり描かれていて、「両親が子供に自分の願望や欲を押し付けて、温もりがない育ち方をした子供の歪みが、病として現れる」問題家庭の病み方が凄まじく、読んでいて心を締め付けられるが、「子供を被害者に加害者にもしないため何が出来るか」(Mr.Childrenの「タガタメ」の歌詞)考えさせられた硬派な社会派漫画。

0
2023年01月03日

ネタバレ

あの作品の…

いわゆる「漫画ファン」の方であれば、その多くが御存知であろう「マトリズム」の作者さんによる作品です。

毎回、あの「怒りの目」というのでしょうか。独特の、なんともいえない眼光が、毎回のように描かれます。

すべての精神疾患を抱えた人が、みな、社会的な問題を起こすわけではありません。

かし、やはり、現実には、ほかの疾患と比較すれば、そういう人が多いのもまた…

なんらかの「外圧」により、被害者として、罹患する人、そこから、加害者になる人、さまざまです。


物語の「主人公」は、医者でもなく、役所の人でもなく、民間企業として、相談から入院まで、幅広く対応する事務所の主宰者さんです。

対応、できればいいのですが、それに至らないケースも、往々にしてあり、それもリアルに描かれています。


主人公は、50代前半から半ばにかけてのようで、高校生時代に、学校近くの「病院」で、鉄柵のむこうから、こちら側の世界を絶望的に眺める集団との「出会いとふれあい」から、この事業を始めるきっかけになったエピソードなどを見ると、

当時は、もう「座敷牢」のような環境で(病院により事情は異なっていたと思いますが)、今は、かなり「改善」されたのだなと思います。


主人公は、まだ「ひよっこ」のスタッフひとりを雇用しているだけで、たったふたりで、というか、ほぼ実質的にはひとりで、じつにさまざまな事情を抱えた当事者と家族に接していきます。

時には、昔からまったく進歩していない「名医」とされているダメ医者や、疾患を負った時点で我が子を不要物として扱う、社会的には地位の高い親とも、また、それらの弁護士等とも、対等に、それ以上に、渡り合うのは、相当のメンタルの持ち主なのだろうなと思います。


某SNSアプリで、この作品を知りましたが、毎回、1話ごとに設定されているコメント欄では、さまざまな立場からの(当事者、家族、医療関係者、そういう方々に部屋を貸す不動産管理業の方など)意見が挙がっています。

惜しむらくは、千件以上の「いいね」がつく「ベストコメント」に、100件近くの「反論投稿」がされるなど、その見解の違いから、時折、かなり激しい「中傷」合戦があることですかね。

それもまた、この疾患の「奥深さ」ゆえか…

ぜひ、ご一読を。

0
2020年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【鈴木マサカズさん】
最初はのんびり読める「町田ほろ酔いめし浪漫」で知って興味を持ち、
「銀座からまる百貨店」でそういう漫画家さんですか!
と、
認知し、
今回の「子供を殺してください」という親たちで追っていくことを決めた漫画家さんです!


【分割】
1巻は#1から#4までありますが、
#1は1話完結、
#2と#3で2話完結、
#4は2巻に続くので今回は感想は書かなく2巻でまとめます。


【占い師「神楽」的感想】
基本設定
「精神障害者移送サービス」っていうのね。
例えば、
親が手に負えない病的な子供を病院に連れていく。
でも、
暴れてできない!
と、
いったケースなんかに間に入って病院に連れていくのがお仕事なのが「精神障害者移送サービス」でしょうかね。
ちなみに、
日本では30名に1人が精神疾患で通院や入院をしてる計算になるらしい。
意外に多いよね。


患者と医者をつなげる仲介者的な存在のお話。


#1
庭で全裸になってバットを振る男性。
そう聞けば「精神異常だな」って普通は思うわな。
それを、
目視確認し依頼を受ける「精神障害者移送サービス」業を営む「押川」さん。


父親は法律事務所を経営してるやり手さん。
その息子さんなんだから当然、将来は弁護士かな?
と、
思われていたけど成績が下がってそれは無理と。。。
それから、
精神崩壊していって統合失調症に。
そのうち、
飼い猫をバットで虐殺する始末。

「押川」さんの説得の末、
入院させることには成功したけどすぐにでてきちゃうのね。
でてきちゃっても、
家に帰ってきたら報復が怖い家族はなんとかしてくださいって匙を投げて、
引っ越す始末。


精神病院と、
監獄がなんかリンクするね。
犯罪しても、
子供なら殺人でもすぐにでてきちゃう!
怖い!
報復が!
みたいな話を東野圭吾さんの小説で読んだ気がするぉ。
そして、
どこまでいっても子供もペットのように捨てちゃう親も怖い。
実年齢ではなく、
精神年齢で成人してから結婚、育児して欲しいですね。
そんな国にそのうちキノも行きそうだね。


ちなにみこの患者さん、
暴力事件を連続で起こし執行猶予中の事件で実刑判決がくだると。。。
たまに、
豹変する人っていませんか?
その人30分の1かもしれませんよ。


#2と3
アルコール依存症ですな。
漫画家「吾妻ひでお」さんも失踪日記のなかでアルコール依存症をカミングアウトしてるね。
意外というか、
普通に多いのが主婦さんのアルコール依存症なんです。


この漫画の中のアルコール依存症の方は男性で、
飲むと暴れるし、
暴れるだけではなく車の運転もしてしまう困ったちゃん。
こんなのに轢かれて死んだら死にきれんわな。
きっかけは、
父親に包丁で切り付け20針の怪我を負わせたこと。
オチは父親にあったんですが内容は内緒。


かぐりんが関わったことがある依存症はアルコールが軽度重度含めてざっと思いつく人だけで6名くらい。
煙草の依存症はたいした被害がでないし、たくさんいるんで割愛。
SEX依存症は2名かなぁ。。。
ドラッグはざっくり思いつくだけで3名かなぁ。。。
その中で、
占いのお客様だったのが半分くらいでしょうか。
ちなみに、
占い依存症だと思われる方はその3倍くらいいましたね。
毎月占いに100万とか使っちゃうんですよ!


普通に多いのが主婦さんのアルコール依存症なんです。
って書いたけど、
占い師しててそういう依頼がある。
特に昼の電話鑑定してた頃にそういう依頼があった。
最初はびっくりしたぉ。
だって、
運勢みたり、
開運したり、
成長させたり、
愚痴を聞いたりするのが占い師の仕事だと思ってましたが、
アルコール依存症を治せますか?
と、
きたもんだ!


ちなみに、
だいたいどこの占い館でもそういう病気な話は専門家、医者に相談してください。
と、
さりげなく回避するようにって言われてるはず。
電話鑑定だったりすると、
会社が録音してるから絶対に回避します。
話をそらして、
健康運を観ましょうなどと違う話にしてしっかり稼ぐ占い師も多いですけどね。
かぐりんは回避します。
でも、
これが個人鑑定で、しかも対面だと困る!
だって、
目の前で暴れる可能性もあるでしょう!
だいたいが、
喫茶店なんかで対面鑑定するんで、
喫茶店で暴れられたらチョー困る笑
笑えないわ!


かぐりん的には、
アルコールにしろなんにしろ、
「依存症」を「性格」としてとらえてます。
これ、
「性格」ならなんとか矯正すること可能なんです。
まず、
「依存症」ではなく「性格」なんだって把握させることから始めることが多い。
ちなみに、
漫画にでてきたアルコール依存症の男性は、
幼い時から、
昆虫をいたぶり殺す癖があり、
野良猫や飼い犬も殺ってたらしいのですが、
生来から持ってる「気質」は矯正できるのでしょうかね?
占い師の領域ではないので何とも言えませんが、
コントロールすることはできると思うのですよ。
でも、
本人次第なのが玉に瑕です。。。
本人にその気がないのが「精神疾患」なのかなってかぐりんは把握しています。


医者がハードル高いなら「精神障害者移送サービス」を、
「精神障害者移送サービス」がハードル高いなら占い師を使っていいので、
まずは、
話すことから始めたほうがいいのですよ。
と、
一応、言っておく占い師「神楽」でした。

0
2017年08月09日

無料版購入済み

精神科移送業務はホント行政の盲点なんだよね。本人に病識のない場合が多いから親はじめ周りがおかしいってわかっててもなかなか医療に繋げられない。この漫画はそういう難しさを書いている

2
2021年06月22日

無料版購入済み

今、多く事件が起こっている中でこの本を読んで気をつけようと思った。
自分の経験では計り知れない思想を持っている人たちがいて、その人たちに遭ってしまった際、どう対処すればいいのか考えさせられた。

#怖い

1
2021年11月13日

Posted by ブクログ

病識が有っても難しいことがあるのに、病識の無い人を医療に繋げることの難しさ。
しかし、これは確実に存在している現状。

0
2023年07月03日

Posted by ブクログ

2023/6/24
ザ・社会の闇!
自助最優先にしたらこういう人たちは放置されてしまうよね〜。
23:02

0
2023年06月24日

とても表現しにくい

んー、ある意味では怖い話だけど、その一言には括れない内容だし、安易な言葉にまとめると齟齬が生まれそう。センセーショナルなタイトルだけど、決してお涙頂戴やエンタメに当て嵌めたようなものじゃないし、スッキリもさっぱりもしない。ただそこにある事実に対し何を思いますか、という問題提起に近いかも。
一つだけ言えるのは、こういうことがあると知っていることで変えられることや変えずに済むことがあるとは思う。

#深い #タメになる #ドロドロ

0
2023年06月16日

購入済み

こわい

歪んだ親子関係が破滅へ向かっていく、まさに生き地獄。私は子供がいないので寂しいと思うことはたまにあるが、この漫画のような悲劇の可能性がない分、まだ幸せなのかも知れない。

0
2023年03月20日

Posted by ブクログ

1巻は読まなくていい。読むとしても、2巻を読んでみて合いそうだったら読む程度で問題ない。

はじめは1話完結型の作品にしようとしていたようだけど、省略し過ぎてなにが描きたいのかわからない中途半端なものになってしまっている。明らかに描き方が悪いので、ストーリーが好みかどうかを判断する材料にはならない。

2巻以降はだんだんしっかり描くようになっているので、1巻のような薄っぺらさはだいぶマシになっている(それでもかなり簡略化しているとは思うが、構成上仕方がないと思える範囲)。うまくいった話もあればそうでない話もあり面白いと思う。

子供がもともとヤバいパターンか、母親がヤバいパターンか、どちらもヤバいパターンがほとんど。父親はだいたいヤバい。親ガチャでも子ガチャでも外れたら地獄だな、と思う。

0
2022年05月11日

匿名

無料版購入済み

タイトルを見て想像していた内容とは違って、なかなか興味深かった。
子どもを殺してと思う気持ちもわからなくもない。

0
2022年09月30日

無料版購入済み

こういうのは行政の穴なんだろうな。なんか事件を起こして警察が介入すれば医療保護入院なり措置入院といった処置が取られるけどそれじゃ遅いわけで。

0
2021年06月14日

T

ネタバレ 無料版購入済み

あぁ…

悲しいけど、なんかとてもよくわかると言うか…。
親は子の幸せを願ってる事は確かなんだと思うのですが、その方法や、親が思う幸せと子が思う幸せの違いもあるし…。
親の見栄や世間体で押し付けられ、子のこころが壊れてしまう…という、決して少なくない悲しい現実を改めて感じました。

#ドロドロ #ダーク

0
2021年06月14日

Posted by ブクログ

読んでてしんどい、、
子どもが問題を抱える場合、家族や周りの影響を受けていることも多い。
学校にいる間は先生とかスクールカウンセラーが介入してくれることもあるけど、大人になって家族の間での問題になると表面化して医療につなげるって難しいよね。
精神科医も大変なんだろうけど、もっと根気よくつきあって治療に当たってくれたらいいのにって思ってしまった。入院して落ち着くなんてまぁ想定内やん、、

0
2020年09月06日

子供を殺してくだという親たち

もしも、自分の子供なら、どうするだろう。統合失調症の人が私の以前団地の隣に住んでいた。私は、子供が小さくて夜すぐに寝てしまうし、薬品なんて怖くて家に虫除けすら置いてなかったのに、ベランダから薬品まいてるだの、私が隣人を付け回してるとか言われ、かなり怖い思いをした。実体験があるから、この本の親の気持ちも分かってしまう。日本社会は、あまり目立たないが、精神疾患の人が沢山いるのは事実だと思う。

0
2020年07月25日

親の心、この心

精神科医は千差万別であるが、それ以上に親が子にどれだけ真剣に向き合うかで、子の回復度合いに影響すると思いました。社会的にステイタスのある親ほど、子の病状を入院させ隠そうとする悲しい事実を垣間見ました。

0
2020年07月10日

Posted by ブクログ

重度の不眠症で心療内科に通院しているのもあり、関心を持って読んだ。何故、心療内科に通うのか。それは、例えば「酷い眩暈」「発汗」「動悸」などの症状を訴え「眠れないんです」とまず内科にかかっても「眠剤」が処方されるだけで、眠剤の作用は「眠らせる」だけなので、「眠りにつきやすい脳の状態を作る」ものではないからだ。安定剤と組み合わせて初めて、眠剤は効果を発揮する。眠れないのは眠気が来ないほどに脳みそが常に覚醒状態にあり、休むと言う事が出来ないからで、それは「内科」の医師には解らない領域だからだ。
精神科ではなく心療内科なので、殆どの人が私も含め「普通の人」に見える。精神科にかかるほどでもないが「どうしても眠れない」などの症状があり、それを内科などの医師に相談した場合に心療内科へ、と勧められるからだろう。待合室では暗黙の了解で「私語厳禁」である。大体の人が無言で隣の人と話す事もなく、自分の番号札の番号が呼ばれる順番を根気よく待っている。が、中には診療所が開く前に、地べたで寝ている人や、明らかに何日も風呂に入ってない状態で来ている人もいる。でも、ここに自分一人で来ていると言うだけで、一つのハードルは越えているのだ。

私の下の弟は、辛うじて高校卒業してから働いている職場で働き続けているのでまだいいのだが、完全に汚部屋の住人で、その部屋にいるのが「当たり前」に思っている。いい年をして、子供の玩具みたいなガラクタを買い続け、恐らく母親がいなくなればやかんでお湯の一つも沸かせない様な奴だ。夜中に急に大声を出したり、風呂の中で歌い出したり、恐らくなんかしら病んでるんだろうと思うが、母親との依存が強い為、繊細がゆえに…と言う言葉で片付けてしまっている。だから「子供を殺してください」と言う親の気持ちが私には解る。弟は何の為に、生きてるんだろうと思うからだ。結婚する事もなく、どんなに夜遅く帰っても自分で自分の晩ご飯を済ませてくることもない、いつまでも中学生みたいな精神状態で、母親がいなくなれば「何も出来ないおっさん」でしかなくなる。母親より先に死んだ方が本人の為になるんじゃ…と思う事もしばしばだ。

アルコールであろうとなんであろうと、依存体質である人間は「依存」を認めない。自分の中では解っているが、それには「これこれこう言う理由があるから」と勝手に合法化してしまうのだ、本人だけの理屈の中で。依存は何も生まない。人間が成し遂げなければならないのは共存ではないだろうか。

0
2018年01月11日

Posted by ブクログ

どうもね、この家族に問題を帰する考え方は納得できないかな。
確かに親のせいってのは実感としてあるのはわかるけど。
ただそれを責めたところで、なにも問題は解決しない。
結局最悪のケースばかりで、親の矯正も本人が立ち直っているでもない、他人がそれを知ったところでなんら益のない、出口もない話ばかりになっている。
これでは共感できようはずもないし、他人が今から何をできるでもない。
親が悪いで親が治るなら、子供もそこまで歪まなかっただろう。

堕ちるところまで堕ちた人間をただ見ても、心が荒むだけだわ。
結局何を言いたいのか、この一冊ではただショッキングな側面ばかりで、正直読み続けたいとは思わなかった。
そんな人間と関わらないで済みますようにと祈るしかない。

0
2025年06月09日

Posted by ブクログ

衝撃的なタイトルで思わず手に取る
スーパー銭湯で、1-16まで一気読み
これも実話?
ほんとにあるんだ、、
株式会社トキワ精神保健事務所所長。専修大学中退、北九州市立大学卒。1996年、“説得”による「精神障害者移送サービス」を日本で初めて創始
だって。

精神疾患の患者との向き合い方
生半可な気持ちではできないだろう、
体当たり、というか命懸け、一生をかけての仕事
だろうな。
読んでて、思わず、えっ、とか、うわっと
声がでる。
ここでも親子関係がクローズアップされている。
他人事のよう相談にくるとか
お金で解決、もしくはお金も払いたくない親
そして自分の子供を、ヤツ、とか、アイツと呼ぶ親、
世間体ばかり気にする親

なんでこんなになるまで放っておいたのという話も
たくさん。 過保護、過干渉、ネグレクトやDV
色んなパターンもあるが、、、
それが、真実だとしたら、、(なんだろうけど)
なんとも、言えないよなぁ、ほんと。
読んでて切ない、やるせない気持ちになる。
真正面から向き合うのが、すごすぎる。
数時間前までは、自分と全く関わりがなかった人の
ためにそこまでできるなんて、

0
2025年04月28日

無料版購入済み

世界の闇

何とも言えない理不尽で解決策の見えない問題。
この漫画を読むと、日本の中で起きているいろいろな事件が見えてくる。
ドキュメンタリータッチで描かれていることが真実味を帯びる。
読んだ後味は良いものではない。

#ドロドロ

0
2024年05月11日

Posted by ブクログ

あ、話に聞いたことがある状況、あれってもしかしてこれと同じだったのかな? が、第一印象。世の中にはまだまだ知らない病がいっぱいある。

0
2023年06月19日

無料版購入済み

悲しい話

自分が育てた子供を「殺して欲しい」と願ってしまう親の心とそうなってしまった背景を思うと凄く悲しいですね。親子ともども壊れてしまう前に救いの手が差しのべられたら良いですが、なかなか難しいですよね。

#怖い #ダーク

0
2022年09月29日

Posted by ブクログ

原作よりも漫画の方がストーリー仕立てになっていて分かりやすいと思いました!

ヽ(・ω・)/ズコー

色々な家族が居るものですねぇ…なんとなく世間体を気にして子供にあれやこれややらせる親の子がこのような漫画の例に載っている人間になりやすいのかな…? と思いましたねぇ…社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

まあ、読んで決して明るい気持ちにはならない漫画なんですけれども…怖いもの見たさで読んでみるのもアリかと存じます…。

さようなら…。

ヽ(・ω・)/ズコー

0
2018年07月13日

ネタバレ 無料版購入済み

敢えて書きます

「深い話」「悲しい話」、そういう点で高評価をしている方が多いとは思います。
が、敢えて書きます。

私はこの作品を読んで、心に響きませんでした。
それは、原作者が問題。

まず、巻末の原作者自身のコラム。
自分の事を「俺」と書かれています。
なぜなのか?

このマンガの1巻が発売されたのが2017年。
1968年生まれの作者は既に49歳のハズです。
それで一人称が「俺」。

原作者を検索し、色々調べてみました。
派手な見た目、公式ブログや講演会のパンフレットでも、両手をポケットに突っ込んで仁王立ち。
自身の生い立ちの話では、少年時代の武勇伝を語るかのような内容。
そして、今のブログ・HPでは、SNS等ありとあらゆる手段を用いて、自己PRに余念がない。

こういう人、私の身近にも実際にいます。
が、このやり方はやはり私には受け入れられない。
信用できないんですよ。

3巻にある「史上最悪のメリークリスマス」を読んでよりそう感じました。
さもすごい出来事かのように書かれていますが、「親や他人を殺す寸前の人」と比べてどちらが壮絶か?
少なくともいち読者の私には、この話の主人公より、他人に危害を加える寸前の人の方が危険に感じます。

もちろん、「敢えて見て見ぬふりをしていた親の責任」という意味では、他の例よりも重いのかもしれないですが、煽る表現でよりすごさを増そうとしているだけじゃないのかと感じてしまいました。

もちろん、私は原作者本人を知りません。
実際に会って話をしてみれば、本当に真摯に依頼者と患者の事を考えており、世間に実態を知ってもらうために敢えて道化を演じてアピールしているという可能性もあります。

が、少なくともざっと作品を読んだ限りでは、それよりもマスコミ等をうまく使っての自己・自社PRに必死な方という印象を受けてしまいました。

このコメントに批判的な読者も多いと思います。
が、敢えて率直な感想を書かせて頂きました。

#切ない #タメになる #ダーク

0
2021年11月10日

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