滝本竜彦のレビュー一覧

  • NHKにようこそ!

    Posted by ブクログ

    人生のある時期にはめちゃくちゃ刺さるけど、いつしかそれが刺さった時間のことすら忘れてしまうような、通り過ぎる作品があると思っていて、それはたとえば、滝本竜彦や西尾維新だったりする。

    10数年ぶりに読んだ、NHKにようこそ。

    痛みも、どうしようもなさも、いたたまれなさも、なんとも言えないあの読後感も、やっぱり昔ほど迫っては来なかった。

    でも、作家自身が、これを読むと書いていたときの自分を思い出すと記していたように、読んでいたときの自分を思い出す。そんな本はきっと、世の中にそう何冊もない。

    通り過ぎて忘れるけれど、またそのうち何年かしたら、読んで思い出す。ちょっと歪な青春時代のアルバムのような本。

    あとがきまでは本編だと思います。

    0
    2024年02月13日
  • NHKにようこそ!

    Posted by ブクログ

    引きこもりの引きこもりによる引きこもりのための傑作小説。引きこもりの体験者ならではの描写がすさまじくリアルだ。

    0
    2022年06月06日
  • NHKにようこそ!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろかった。
    伏線がしっかり張られたライトノベルのような展開のよさと、勢いがあって読みやすいのに、不思議としっかりとした筆致。のめり込んで読んだ。
    特に印象的だった場面は、
    ・ロリコンエロ画像収集にのめり込み、小学生の盗撮を行おうとするあたり。気持ち悪さが振り切れてていい
    ・ドラッグの描写。トリップしている中でその前章で書かなかったデートを描き、さらに飛躍をする構成は見事
    あとがきにもあるが、作者の実体験が折り込まれてるからこそ、こんなにも生々しさが滲んでいるのだろう。ただのエンタメとしてもおもしろいけど、人物の心理に感情移入できる強度がある。おもしろかった。

    0
    2022年01月29日
  • 異世界ナンパ~無職ひきこもりのオレがスキルを駆使して猫人間や深宇宙ドラゴンに声をかけてみました~ 1

    購入済み

    新しい異世界転生

    異世界転生と言えばチート能力が一般的で
    たまに能力は1つ(鑑定や空手)だけというのがテンプレだ
    どちらもかなり役に立ち、主人公を思いっきり助けてくれる
    しかし、このナンパという能力はほとんど役に立たないようだ
    まだ1巻目なのでそう見えるだけかもしれないが、あまり期待できない
    ただ、役立てないと〇〇という制約は面白い
    これがどう活きてくるのか今後に期待!

    #ほのぼの #ドキドキハラハラ

    0
    2021年10月13日
  • ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

    ネタバレ 購入済み

    根性なし

    ラジオドラマ、漫画、映画と様々なメディアミックスがなされましたが、ラジオドラマ版の出来は秀逸。渡辺の曲のシーンとか。映画版の挿入歌もあれはあれで好き。

    少し不思議で後ろ向きな青春。
    とにかく私はこの小説を推します。

    #切ない #エモい

    0
    2021年04月22日
  • NHKにようこそ! 1巻

    購入済み

    おススメです

    アニメから入り、漫画版も気になって購入しました。
    佐藤がダメすぎて読んでいて、面白いけど「しっかりしろよー」と言いたくなる(笑)
    基本コメディなだけに、重いテーマが来ると余計にその落差で心にきます。
    おススメです!

    0
    2019年11月14日
  • NHKにようこそ!

    Posted by ブクログ

     最初にこの本を読んだのは高校生の頃だった。あれから時は過ぎ、私もはや佐藤くん(主人公)の年齢を越してしまった。
     今になって、この物語を読み返すと、描写の一つ一つが痛く心に刺さる。就職もせず、進歩のない日々と己の無能を嘆き続けるモラトリアムの居心地の良さに慣れきってしまっている自分には、他人事には思えなかった。
     しかし、そんな怠惰な生活は長く続かない。それがいくら馬鹿馬鹿しくて滑稽でどうしようもないものであっても、いつかは現実の日々と向き合っていかなければならない。そんなことに気付かされもした。

    0
    2016年08月04日
  • ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     燃えるだけが戦いじゃない。
    『NHKにようこそ!』で有名な小説家、滝本竜彦のデビュー作。
     非常に面白かった。滝本竜彦はエッセイのみを読んだことはあるが、随分と破滅的な駄目人間という印象だった。この小説を読み終わった後もその印象は変わらなかったが、小説家としての手腕に関しては舌を巻いた。こういう小説は若い時にしか書けない。若い時にしか書けないものを、ありのままに書いている。その真っ直ぐな素直さと透明感のある世界観が非常に優れていた。荒唐無稽なことは問題なのではない。あまりにも素直な小説であることが、重要なのだ。

     あらすじ
     山本陽介は下宿で一人暮らしをしている高校生である。ある日、気紛れで万引きをするが、その帰り道で謎の美少女、雪崎絵理と出会う。降り積もった雪の中で絵理が待っていたのは、チェーンソーを持った不気味な不死身の男だった。
     陽介は絵理からチェーンソー男と戦っていること、相手が不死身であることなどを聞く。何もない日々に嫌気が差していた陽介は、単純に「女の子を助けたい」というヒーロー願望から絵理と共にチェーンソー男打倒に奮闘することとなる。だが実際には陽介は戦闘の役には立たず、チェーンソー男が出現する地点への自転車漕ぎとして働くこととなる。やがて陽介は日々続く深夜の死闘故、成績を落とし始める。絵理と二人きりの勉強会を画策するも失敗に終わる。陽介は追試に怯えながら、親友である渡辺の作曲の手伝いなど、日常を過ごしていく。日常の中、バイク事故で亡くなった親友能登弘一のことを偶に思い出したりもする。だがある日、陽介は東京にいる両親から、引っ越して来ることを命じられる。転校を絵理に告げたその日から、チェーンソー男は威勢を増す。絵理の敗北と死を危惧した陽介は、絵理に戦いをやめるよう幾度も説得を試みる。話し合いの最中、絵理が語ったのは家族の死とチェーンソー男の因果関係であった。チェーンソー男とは、この世の悪の具現なのだと。チェーンソー男を葬らない限り、不幸はなくならないと。しかし、不幸とは初めからこの世にあるものだという洋介の言い分に、絵理は結局納得し戦いをやめることを約束する。転校前々日、陽介は渡辺が初めて作った曲を聴き、生前の能登が書いたという詩を読む。その感傷と酒の勢いから、陽介は転校をやめることを親に告げる。
     転校を取りやめたことを絵理に伝えようとするが、陽介は絵里がたった一人でチェーンソー男に戦いを挑むと書いた置手紙を発見してしまう。バイクを盗み、絵理の元に駆けつける陽介。バイクでチェーンソー男を轢き殺し、能登に対し叫ぶ。「生きている俺が羨ましいだろう!」

    『ノルウェイの森』といい、『世界の中心で愛を叫ぶ』といい、青春恋愛小説には主人公とヒロイン以外の何者かの死が序盤で語られることが多い気がする。そこに象徴的な意味や技術的な意味があるのかは分からないが、この小説はその何者かの死を最大限に尊重していた。少なくとも男女が出会うためだけの道具にはしていなかった。主人公、山本陽介とヒロイン、雪崎絵理は共にそこまで個性的ではない。絵理にはナイフを投げて戦う戦闘美少女という設定があるが、設定に過ぎず、本人に個性がある訳ではない。他の友人や教師などのキャラクターも含め、どこかにいそうな普通の人間ばかり出てくるが、中でも最も尖っているのはバイクで亡くなった陽介の親友能登弘一である。何かに怒っていて、何かと戦っていた弘一はその結果バイク事故で命を落としてしまう。飽き飽きとする日常や保身に対する怒りと不信感、世界の悪しき面への憎悪などを募らせ、暴走させた結果であった。能登は主人公の憧れの存在であり、同じくして対比される影の存在でもあった。全く同じ感情を根っ子で抱きながらも、憤る能登とへらへらと笑う陽介は親友でありながらも全く対照的な存在であった。能登の戦いをバイク事故としてバックストーリーとして描き、陽介の戦いをチェンソー男との死闘として本編で描いているが、二つの根底にあるのは誰もが一度は抱き得る、「非日常への衝動」である。どこにでもいそうな等身大の登場人物を描きながら、能登と陽介のスタンスを対比させることによって、「非日常への衝動」への決着の着け方を描いている。
     ストーリーはセカイ系に属するジャンルだが、非常に小規模な形に収まっている。戦闘美少女が主役で、チェーンソー男が実在しながら、警察組織などの社会的要素は一切省かれている。だが小規模故に、セカイ系特有の荒唐無稽さは控え目である。町の中で起こる神出鬼没のチェーンソーを持つ不死身の怪人との戦い。荒唐無稽なのは怪人が出てくるからに過ぎず、二人の関係の進捗は現実的だ。二人しかいない、何らかの小規模な部活で、二人で目標を立てて地道に頑張る物語があったとしよう。その部活と目的を荒唐無稽な暴力的な何かに摩り替えたものが、セカイ系なのである。部活やバイトではなく、暴力的な何かで青春を描くのがセカイ系の肝だ。また暴力的な何かである必然性とは、少年少女が戦う相手が実体の存在しない恐ろしい何か、端的に言えば「日常・現実」といった類のものだからである。「日常・現実」という実体のない相手と戦うためには、仮想敵が必要になる。その仮想敵がこの小説の場合、チェーンソー男なのである。戦争などで国民の士気を高めるために仮想敵を作り、レッテルを張り差別的な物言いで罵るのは常套手段である。日本で有名なのは「鬼畜米兵」、「アカ」などだろう。だが戦争が他国の打倒を目的にしているのに対し、セカイ系は実体のある何かの打倒を目的としていない。故に実体さえも作り上げねばならず、暴力的かつ荒唐無稽な怪人などが生まれるのである。だが逆に、仮想敵を生み出せなかった能登の戦いは、ガードレールに無闇に突っ込むという非生産的かつ衝動的な、「犬死に」と言われても仕方のない不透明な戦いとなったのだ。「敵」という緩衝材のない戦いに挑み死亡した能登に対し、「チェーンソー男」という緩衝材のある戦いに挑んだ洋介は綱渡りはするものの一命は取り留める。逆説的ではあるが、敵がいたからこそ戦いに勝利し生存することができたのである。敵のいない戦いに勝利も敗北も存在し得ないからだ。そこに死が伴うならば、無意味な死となるしかない。だが仮想敵を作り上げたのは、主人公ではなくヒロインの方である。主人公は乗っかったに過ぎない。二人はそういう意味では共犯者であり、チェンソー男に対し絵理は「現実への憎しみ」を、陽介は「日常への憤り」をそれぞれぶつけている。だがこの戦いの勝敗は歪で、現実を認め、日常を受け入れることこそが真の勝利条件であり、チェーンソー男はいないという敗北を認めることこそが勝利であり、チェーンソー男はいると敵対し続けることが敗北なのである。結局、二人の戦いは勝ち得ない「セカイ」に対する蟷螂の斧に過ぎない。だが戦わねば勝ち得たものの価値に気づけないのも事実なのだ。「現実・日常」の価値を知ること。それが此度の戦いの目的だったのである。
     世界観はセカイ系の想像力に由来するが、何より優れているのは青春時代への真摯な視線である。理想化し過ぎず、現実的にし過ぎない。非常に程好い塩梅で等身大の青春を描くことに成功している。ヒロインの挙動や主人公の思想は作者の好みに大きく由来しているが、二人やその他の人物を取り巻く空気は、果てしなく現実の日常に近い。誰もがずば抜けて善人でもなく、悪人でもない。どいつもこいつもどこにでもいる。そのありのままを描けていることに非常に感心した。美化も卑下もされていない青春が素直に心に入ってくるのは、青春の普遍的な部分を上手に切り取ることに成功しているからに他ならない。この小説では、この青春の描写が最も優れている。
     テーマは「現実・日常」への反抗期を題材にしているが、世界観との親和性が非常に高い。自転車に乗って美少女運び、深夜にチェーンソー男との戦いを応援し、帰宅し目覚めて学校へ。そしてまた自転車に、というサイクルがあまりに自然で、違和感がなくなってくる。こういう不思議な日々があっても良いんじゃないか、という気に自然になる。
     文章は大槻ケンヂの影響が多々見られる。特に理想の少女像はほとんど大槻ケンヂの理想に依拠しているようだ。現代的ではないが、滑稽で面白味がある。また文章に凝ったところは少なく、無理なく読むことができる。解説の西尾維新の文章と比べると、読み易さが段違いで驚く。逆にここまでくどい文章を書いておきながら成功した西尾維新の意外性に気づく。
     台詞はヒロインの飾らない感じや、主人公の無理している感じが非常に良い。周りを取り巻く人物も渡辺は変に気取らないし、教師や下宿のお姉さんも変に大人ぶってカッコつけたりはしない。ただ能登だけが浮世離れした物言いをする。
     総合的に見て非常に面白い小説だった。若い頃に読めなかったのが悔やまれる。だが若い頃にはこの小説の巧みさや素晴らしさに気づけなかったかも知れない。先の読めないストーリーや意外などんでん返しなどは存在しないが、等身大の登場人物や世界観、物語を取り巻く空気の素晴らしさだけで一読の価値がある小説である。

    キャラクター:☆☆☆☆☆
    ストーリー :☆☆☆☆☆
    世界観   :☆☆☆☆☆
    テーマ   :☆☆☆☆☆
    文章    :☆☆☆☆☆
    台詞    :☆☆☆☆☆

    0
    2015年12月07日
  • ムーの少年

    Posted by ブクログ

    魔法などで簡単にすべて手に入ってしまう幸福はマヤカシである。この本のテーマは著者が言うとおり「悟り」である。私たちは日々ちょっとした幸せやムカツクような経験やちょっと進展したもの等 全部ひっくるめて可能性の中に身を投じている なんて素晴らしいのだろうかと言った話だと感じました 確かにそうだと思います。久し振りに素晴らしい小説を読みました。

    0
    2014年07月28日
  • NHKにようこそ!

    Posted by ブクログ

    ドラッグ、ひきこもり、ロックンロール!

    主人公はひきこもりだし、合法ドラッグジャンキーだし、クズ。
    自暴自棄っぷりが笑える。
    それでも予定調和なエンディング。最高。
    出てくる固有名詞は軽いものが多いし、台詞回しなどもところどころラフだが、近年蔓延っているようなお粗末ラノベとは一線を画す作品。
    なんだかんだ熱い展開。
    表紙だけみて敬遠しているあなた。一度読んでみて下さい。

    "この世の中には「陰謀」が存在する。"

    0
    2012年08月02日
  • ムーの少年

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」「NHKにようこそ!」で人気を博し、その後どこかに消え入り沈黙を続けた滝本竜彦が、「僕のエア」で復活を遂げて早半年。
    ついに新版かつ真版「ムーの少年」が発売された。

    2004年に「野生時代」で連載されていたものからは、大きく修正されているとか、いないとか。
    当時まだ小学6年生だった僕は、滝本竜彦という作家を存じ上げていなかった。
    中一になり、児童書と講談社ノベルスしか読まなかった捻くれ者の僕は、やっと角川文庫の「ネガティブ――」に出合った。
    だから残念なことに、「野生時代」で連載された「ムーの少年」を僕は知らない。
    (ファウストは手に入れたから「ECCO」は読んだ)
    是非ともいつかは比較して読みたい。ノベルアクトにあったPDF化計画(?)は、まだ始動していないのだろうか。期待しておくことにする。

    では作品内容について。
    滝本先生らしいボーイミーツガール。
    現実を見なくちゃいけない、そんなの分かってる、けれど見れない少年が、虚構にとりつかれた魔法使い、弓子さんに出会う。
    ところがどっこい、今までの滝本作品とは、あらゆる面でかけ離れている。
    今までなかった何かが、そこには描かれている。
    実際に読んで確かめてほしい。

    テーマは「悟り」である。
    「真実に目覚める」ことが追求されている。
    さもないと僕達は、いつまでも幻想に飛び込み続ける。
    だから主人公の中島くんだって、弓子さんだって、夢の中から逃げられない。
    でも目覚めるには、夢の中で確かなリアルを見つけないといけないから。手に入れないといけないから。
    幻に縋り、幻と共にあることで、僕達は幻の出口を知る。
    その手助けとなる虚構が、中島くんにとっては弓子さんであり、彼女にとっては彼であり、僕にとっては「ムーの少年」なのだ。

    次に各章について。

    「第一章 ムーの少年」
    単純に引き込まれた。文字通り引き込まれた。
    「巻き込まれた」と評する方が適切かもしれなかった。
    最初は「読みやすい」と思い、スラスラ紙を捲っていた。
    ところが少しずつ、頭の隅で何かが引っ掛かり始めた。
    気付けば既に手遅れだった。
    「僕はリアルとアンリアルの区別がつかなくなってしまった!」
    この章では目まぐるしく両者が入れ替わる。
    その境界線が、混沌として曖昧模糊であることを、僕は思い知らされたのである。
    でも最後の一文を読んだとき、僕の頭はすっきりとしていた。
    2人の弓子さん、「ジョウロの夢」、全てのフラグメントが整理され、絡み合っていた糸は一度リセットされた。
    中島くんが虚構の世界に飛び込み、弓子さんの助手となることを決めたように、僕も「ムーの少年」に最後まで付き合うことを、ここに固く誓ったのだ。

    「第二章 部屋と五寸釘と僕」
    打って変わってシンプルな構成である。
    ちょっとくすりとくる伏線がはられている。
    敵である「種蒔き師」により、とんでもない虚構が生まれ、中島くんと弓子さんはそれを何とかしようとする。
    でも元に戻してしまえば、そこには目を逸らしたい現実が横たわっている。
    そして中島くんは、最後に一度だけ幻想に屈してしまう。
    人のために。
    全三章の中で最も幸せな終息。

    「第三章 さよなら弓子さん」
    中島くんと弓子さんは、冒頭でただの人間に戻っている。
    もちろん僕は驚いたが、その種明かしはすぐになされる。
    問題なのは、幻想を捨てた中島くんの未来には、絶望しか待っていないこと。
    それでも彼は、夢の中に閉じこもってはいけない。弓子さんを追って、リアルを見つけないといけない。
    彼は夢の終わりを受け入れる決心をした。
    そして物語は、現実に回帰する。
    でもたった1つだけ、変わった点がある。
    中島くんは「悟った」のだ。
    「真実に目覚める」ことに成功したのだ。
    彼は夢に逃げた。そしてその中でリアルを手に入れ、返り咲いた。
    そこにもう絶望はない。

    でも滝本先生、それでも弓子さんと「さよなら」しちゃうのは寂しすぎますよ。泣いちゃいましたよ。

    だけどきっと、弓子さんを失ったその痛みがなければ、中島くんはいつまでも夢の中だったのだろう。
    出産に痛みはつきものだ。
    彼が転生するためには、夢の中で導いてくれた弓子さんを、失うしかなかったのだ。

    そして僕は「ムーの少年」を読み終えた。
    でもまだ読んでいる。
    きっと何度も読んでいる。

    僕はまだ中島くんみたいに、現実を直視できない。
    だからきっと、これからもフィクションの世界に飛び込み続ける。

    いつの日か胸を張って、「ムーの少年」を読み終えたと言えるならば、そのときの僕はきっと、「ムーの少年」だけじゃない、全ての物語を超越しているだろう。

    そんな日が来るまで、僕は滝本竜彦の次回作を待ちつつ、フラットランドで生きるという意味を、探し続けるのだ。

    0
    2011年05月25日
  • NHKにようこそ! 1巻

    Posted by ブクログ

    ~8(end)
    漫画喫茶で昔読んで、
    欲しくなったので購入。BOOKOFF素敵です。

    カタルシスぱねえ。
    ダメな奴がずっとダメなままなのが良い。
    日和る男に燃えませんね。

    0
    2010年12月23日
  • ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ 2巻

    Posted by ブクログ

    二巻完結。個人的にはもっとじっくりゆっくり話を進めてほしかったです。原作は素晴らしく、絵的にも大好きなので。
    二巻完結な為、少々話の進み具合に「?」と感じつつも面白かったです!!というより、絵柄が素晴らし過ぎました!!この漫画を読んで佐伯淳一氏が好きになりましたよ。
    しかし絵理ちゃんの変わりっぷりが…。すごく可愛いコですね、絵理ちゃん。途中、登場シーンが少ない話があったのですがその時に絵理ちゃんが登場した時は「(´д`*)」て顔になりました←
    絵理ちゃんが手紙で山本に告白するシーンは、ハンパなくキュンとキました///∀///
    佐伯淳一氏の漫画は、にじみ出るエロスな感じでパンチラ回数が異様に多いです。戦闘シーンならず、日常シーンでも密かなチラリズムが沢山あります。脚といいパンツといい……一つのコマにも必ずエロスが加えられている、そんな描写です。

    個人的にはとてもとても良かったのですが、この漫画は原作の素晴らしさを出しきれてないです。その代わり、キャラクターが磨きに磨きがかけられているので良いです。

    0
    2009年10月04日
  • 超人計画

    Posted by ブクログ

    あまりの痛さに抱腹絶倒のエッセイです。
    実体験を基に書かれていますが、自虐の多さや、脳内彼女「レイ」を登場させるなどにより相当ぶっ飛んだ内容になっています。
    「これは文学なのか?」っといった疑問や、意味不明な部分が多い点、ドラッグに関する危険な知識等問題が多いですが、笑いたい人にはオススメです。

    0
    2009年10月04日
  • NHKにようこそ! 8巻

    Posted by ブクログ

    作品に特に思い入れはないのだけれども、この作品を巡って起きた色々は、感慨深いものが多い。
    私がこの作品を読んでいるという事実だけで、かなりの『萌』要素だったらしい。
    正直迷惑な話でもあり、ここに登場しうるキャラクターを私が持っているというのは、なんかだ不思議な感じだった。
    ただ、最終巻を読み終わり、私が岬に似ていると言われていたのが、すごくよくわかった。
    それに勘づいていた人を普通に尊敬してしまった。
    「最高の幸せを自分で捨てる」
    これだな。これを求めて私はずっとこうして来たんだなと、なんというか、喪失感を持った。
    「僕にも岬ちゃんが現れないか待っています」と、いう人がいたが、私も佐藤君を捜したくなった。
    誰かを愛し、誰かが私のトリコになって…そんな幸せを、いつか自分で捨ててしまいたい。
    ま、捨ててきたんだけれどもね。
    そんなに良いものじゃないよ。

    0
    2009年10月04日
  • NHKにようこそ! 8巻

    Posted by ブクログ

    決して非日常的じゃない、普通の人たちの話。だから好感が持てる。終わった、と感じられないのは、その証明だと思う。

    0
    2009年10月04日
  • NHKにようこそ! 1巻

    Posted by ブクログ

    これ 面白い吃驚した。ハイテンション!ずっと気になってたけど、たいとるの NHK って そう云う意味だったんですね

    0
    2009年10月04日
  • NHKにようこそ! 5巻

    Posted by ブクログ

    NHK、略して日本引きこもり協会!!
    (意外と知らない人おおいよね)
    ゆかいきわまりません。コラ

    0
    2009年10月04日
  • 超人計画

    Posted by ブクログ

    滝本竜彦氏による、自分自身の自虐エッセイ?面白いです。
    脳内彼女レナと過ごす滝本さん。小説なのかエッセイなのか・・・。
    滝本さんの作品が気に入った方は読んでみてはいかがでしょうか?

    0
    2009年10月04日
  • NHKにようこそ! 1巻

    Posted by ブクログ

    現在、月刊少年エースにて連載中であり、テレビアニメが放送中の大人気漫画。巨大組織である日本ひきこもり協会により?佐藤はひきこもり歴4年になる。果たして美少女の岬の協力で社会復帰は出来るのか?

    0
    2009年10月04日