鷹見一幸のレビュー一覧
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でたまかのでたまからしい良さがふんだんに出てくる1冊でした♪
敵の艦隊ではなく胃壁を狙う戦法の数々。
救命艇と見せかけて中には生ごみの詰まった「なまもの兵器」とか、素敵ないんちきメールで誘惑vする「ギャラクシー・ハラスメント」作戦とか。
おかげで戦争やってるのに今回は痛々しさは皆無でした…何せ誰も死んでないしケガすらしてないし。
マイドvメイの甘酸っぱすぎるバカップル模様も見れます。
「私を食べてください!」と「本当の意味」で言うメイに、マリリン姉御に勧められたお酒を「まだ19歳と10ヶ月で…」とためらうマイド君。
宇宙単位でも天然記念物なんでないでしょうか。
さすがにマイド君は「食べてくださ -
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でたまか、始まりの巻です。
正直、これが店頭に並んでいたのはほんのりと記憶にあるのですが、当時は見向きもしなかった記憶があります。
趣味の問題も多分にありますが、Chiyoko先生の挿絵が第2部以降のほうが格段に素敵なんです。コレ凄く大きいかも。
特にマイドのかっこよさとメイの可愛さのアップが凄いので、それも人気を押し上げたのでないかなと思いますね。
内容のほうも、第2部以降を読んだあとだと正直物足りなかったのですが、ヴァルさんが巻全体を通して大暴れしてくれたのと(マイドの一人称ですが彼が主役だと思った)、マイドとメイのなれそめが見れたのは嬉しいですね。
ただちょっと折角「運命のカップル(大笑 -
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久々のでたまか。面白かったです今回も!
順番滅茶苦茶読み(何せ初めて読んだのが途中の巻だったんで…(^_^;)なのですが、スペオペをコレでも読めてしまうあたりが凄いです。
…が、しかし今回はやや辛かった。いえ面白かったのには違いないんですが、主人公マイドの出番が凄く少ないんですよ。
この巻の前の部分にあたる話で無実の罪を着せられ逃亡中、という「アークザラッド2」のアークのような展開(T_T)
しかしこの話もその罪を着せた帝国皇帝アリクレストがとことん悪役なヒトなのでそういう意味では安心して読めます。
そのあまりに対極な人柄の差が後半出て凄く面白かった。
マイドを待つ仲間達は彼を貶めた皇帝率 -
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でたまか短編集第2弾。
読むのがちと早かった…人類戦記録2~3(通算11~12巻)あたりに物凄く深く関わるネタバレがあったようで。このあたりでメイの兄・チャマーが恐ろしい作戦を実行するんですがそれに至る話が描かれてます。顛末はまだ未読なので楽しみに出来ますけどね。
唐突にチャマーの恐ろしい作戦を見たほうがきっと面白かったかも…シャッフル読みはやはりまずいか…。
でも短編はどれも最高でした。
アリクレスト主役の「無冠の王」なんかは以前愚君みたいに書いた気がしますが彼は彼なりに名君たろうとした一面が見れますし、「鉄壁男」は微笑ましい!コレで喋ってるコットンちゃんを初めて読みました…スミマセ…ルッ -
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宇宙を舞台に戦いを繰り広げるスペースオペラ物語。優秀な成績で士官学校を卒業し、約束されていたエリート街道まっしぐら……な展開になるわけが無く、描いていたものとは大きく違う道に進まざるを得ない主人公。場面毎の心理描写は喜怒哀楽に富んでいる。そして渋いジジイ。やはりこういったキャラは外せない。ただイラストや挿絵に戦艦や機械類の描写が全くなく、イメージが湧きにくかったのが残念だった。自分で補完しろということか…。そして、この小説の最大の不満、、、それはタイトルが言いにくい!『でたまか』。『でまたか』の方が言いやすくないですか?別にどうでもいいですかそうですか。
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宇宙軍士官学校第一部完結の十二巻。
戦死した恵一がアバター化する間に接触した存在。かの存在が提示した人類社会と粛清者の確執のかけら。
全てがアロイスやケイローンより高位の至高者、という存在より上位の存在の手のひらの上にあるかのような描写は気に入らない。恵一の憤激した感情も理解できる。
こういう超々高位存在の倫理観というか死生観というか。そちらには理解できないだろうが、そうであるのだそうであるべきなのだ、という言説は大嫌いだ。
メガテンユーザーならば、理解共感はしやすいのではないでしょうか。高位存在だろうが、自分たちは自分たちで生きているんだ、勝手に指図するんじゃねーよ、という心意気です。神 -
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11巻にて、ここまで続いてきた恵一無双が敗れます。
ケイローンの試練に完勝したあたりから、恵一率いる地球軍は作戦的には成功を収め続けてきました。それはやはり有坂恵一という個人の力量があったからこそ。
その恵一が戦死した戦場、そして太陽系はどんな結末を迎えるのか。
いや、ここへきて物語の中心人物が退場するとは思いもしなかった。アバターのシステムがあるとはいえ、まさかこのタイミングで。
もっと前段階で戦死して、それを糧に防衛作戦を完璧に行い勝利するという展開もあるのかな、と思っていたのだけど。
地球人類滅亡という物語になるのか?それとも、何か逆転の一手が打たれるのか。
太陽系防衛はどこへ転ぶ -
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粛清者の侵攻を受けているモルダー星系へと、援軍に向かうこととなった恵一率いる地球軍。ケイローンの試練を完璧に突破し、格別の援助を受けることを約束された地球軍ですが、それは対粛清者戦争で「使える」ということを証明したことでもあります。
初めての粛清者軍との戦場。
「使える」という評価を得たとはいえ、それは今後の可能性も含めてであり、いきなり最前線へ、ということではありません。初めての任務は、補給部隊の警護。派手ではないが、補給がなくては戦闘に勝つことはできないので、大事な任務です。戦場を経験させることで、新兵の習熟を兼ねるという目的もあるのでしょうね。それと、実務で本当に「使える」のか、の確認 -
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ケイローンの援軍を受けるために試練に立ち向かう6巻。
機動戦闘艇パイロットのエミリー。彼女がどこまでもアスカ。惣流でも式波でもどっちでもいいけど、とにかくアスカでした。自分の力量だけを信じ、他人との間に壁を作るスタンス。振り回されているウィルとの関係は今後どうなってゆくのか。カップルになるフラグはありそうです。本家の方はなかなか幸せになれなかった人生なので、こちらの方には幸せになってほしいです。ウィルは恵一の後継者のような雰囲気がある。次世代を育成する役割か、恵一の部下として艦隊司令官になるのか。
他の種族との3回の戦いで、試練の結果は決まります。これは援軍を求めている種族が、自分たちは粛 -
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粛清者の強行型偵察機を撃破することに成功。ただ偵察機が現れたということは、太陽系が粛清者の攻撃対象になること、そしてその時期は予想よりも早いということ。
そのために地球人類の指導種族アロイスは、リフトアップの計画を早めるとともに、恵一たち士官学校の面々を、上位種族ケイローンの本拠地シュリシュクへと派遣することに決定します。
目的は、粛清者侵攻の際に、ケイローンからの援軍の確約を取るため。
ここで、粛清者との決戦が始まるのか、と意気込んでいた5巻でしたが、まだ始まらない様子。
アロイス曰く、ケイローンのもとで試練を乗り越えた種族が、彼らの援軍を得ることができるという話です。粛清者との戦いは宇 -
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モラトリアムの終わりを告げる4巻。
最終章のヒトミの震えは地球人類共通のものになってしまうのか。
地球人類の原罪とも言えるような遠い遠い過去の接触で、優先殲滅目標に指定されてしまったことはもうどうしようもないことなので、現状打破するためにアロイスたちの指導のもと努力し続けるしかない。
理不尽だけどもやるしかない。
4巻最終章のモニカの言葉。
「自分の性的魅力を利用しない……これは、別に色仕掛けで男を操ることだけを言うんじゃないわ。女は弱いものだということを前面に押し出して、泣いたり倒れたりして、自分の利益を守ったりしないってのも含むのよ」
いいセリフだと思います。都合よく「〜だからこその弱 -
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ネタバレ 購入済み
いつも通りかな
一転二転、と尽く宦官の腐敗や平和ボケなどにより屋台骨がボロボロになっていた国。それを立て直さんと立ち上がった人々。そして国家規模での騒乱、とまさに混沌としていた帝国だけど、ようやく収まり所が見えてきた。