鷹見一幸のレビュー一覧
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「でたまか」は大大大大好きでしたが、前史とも言える「銀星みつあみ航海記」
がかなりイマイチだったこともあり、かなり微妙だった鷹見先生の新シリーズ。
(…て、読むのが遅れて既に3巻まで出てますが)
久々に良作でしたよ♪
正直「でたまか」ととてもカラーが似ています。
ヒーロー光明君はかなりマイド君と近いキャラ。マイド君と違って
「ニヒル」?なキャラですが。
この先生の作品はこういうキャラが主人公のほうが面白いなぁと実感。
基本「勧善懲悪」ノリなので、主人公の頭が切れないと敵があまりにバカに
なってしまうから。
マイド君ともう一つ大きく違うのは、あくまで「軍師」=影の主役なところでしょうか。
というか、うまいようにヒロイン朋絵ちゃんにカリスマ部分を押し付け(ぇ)ているというか。
この先生ので良いなと思う部分としては、「特殊能力」系に頼ってなくて、
世界観もそう特殊でなく、結構駆け引きがバトルのポイントになってる点ですね。
なので作者様の我慢が少し弱いなぁと感じるのが惜しい。
作者様の主張「ええかっこしいと、やせ我慢」は口で言わせないほうがいい。
ここもひとつ「やせ我慢」してほしい。
しかしながらかなりツボにきたので、次巻以降も読みたいです。
表紙に毎回ちびキャラがちりばめられているのも良い♪ -
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でたまかのでたまからしい良さがふんだんに出てくる1冊でした♪
敵の艦隊ではなく胃壁を狙う戦法の数々。
救命艇と見せかけて中には生ごみの詰まった「なまもの兵器」とか、素敵ないんちきメールで誘惑vする「ギャラクシー・ハラスメント」作戦とか。
おかげで戦争やってるのに今回は痛々しさは皆無でした…何せ誰も死んでないしケガすらしてないし。
マイドvメイの甘酸っぱすぎるバカップル模様も見れます。
「私を食べてください!」と「本当の意味」で言うメイに、マリリン姉御に勧められたお酒を「まだ19歳と10ヶ月で…」とためらうマイド君。
宇宙単位でも天然記念物なんでないでしょうか。
さすがにマイド君は「食べてください!」には「いただきます!」が喉まで出たようですが…(大笑)
まぁ今回初めて同時に登場したケルプとコットンも甘酸っぱさではいい勝負ですが。 -
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でたまか、始まりの巻です。
正直、これが店頭に並んでいたのはほんのりと記憶にあるのですが、当時は見向きもしなかった記憶があります。
趣味の問題も多分にありますが、Chiyoko先生の挿絵が第2部以降のほうが格段に素敵なんです。コレ凄く大きいかも。
特にマイドのかっこよさとメイの可愛さのアップが凄いので、それも人気を押し上げたのでないかなと思いますね。
内容のほうも、第2部以降を読んだあとだと正直物足りなかったのですが、ヴァルさんが巻全体を通して大暴れしてくれたのと(マイドの一人称ですが彼が主役だと思った)、マイドとメイのなれそめが見れたのは嬉しいですね。
ただちょっと折角「運命のカップル(大笑)」になっていく二人なのになれそめはやや急な印象だったのが残念。
でも最初はむしろメイがリードしてるのは楽しかったです。初期のマイドって「都会育ちのオノボリさん」で。後の短編での学生時代の彼からは露とも思わなかったのでかなり笑えました。
大体1巻で役者は出揃う感じですが(あ、チャマーさんは直接出ません、あとエリスさんも)、コットンちゃんは23~24歳くらいみたいな描写でしたがもちろんこれより若いんだろうなー。
いくらなんでもマイドやケルプよりだいぶ上には見えない。
あ、マリリン姉御は第2部以降は三十路でした(おい)v
色々と初々しい1冊で楽しめました。 -
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久々のでたまか。面白かったです今回も!
順番滅茶苦茶読み(何せ初めて読んだのが途中の巻だったんで…(^_^;)なのですが、スペオペをコレでも読めてしまうあたりが凄いです。
…が、しかし今回はやや辛かった。いえ面白かったのには違いないんですが、主人公マイドの出番が凄く少ないんですよ。
この巻の前の部分にあたる話で無実の罪を着せられ逃亡中、という「アークザラッド2」のアークのような展開(T_T)
しかしこの話もその罪を着せた帝国皇帝アリクレストがとことん悪役なヒトなのでそういう意味では安心して読めます。
そのあまりに対極な人柄の差が後半出て凄く面白かった。
マイドを待つ仲間達は彼を貶めた皇帝率いる帝国軍側に今は所属、(この帝国の敵がローデス連合という宗教がかった国軍、なので実質三つ巴(を目指す状態?)帝国には姿を現せない状態でその仲間達を助けるためにマイドは皇帝アリクレストの姿を利用します。
あまりにアリクレストが暴君なので、姿は同じでも中身がマイドな彼が現れた時にあまりにも、あまりにも違って。
しかもソレを見た人のほとんどにそれが「誰」かが伝わる。
ある意味マイドがマイドとして登場するよりもカッコイイんじゃ…て程のカッコよさでありました。
それにしてもマイドとメイ王女の健気さ、凄さ、賢さにはもう唸ってしまいます。自虐的なまでに強く優しい姿には某首長達(大笑)を何だか重ねてしまいます…
この「でたまか」はきっちりとご褒美をくれそうですけどね。
以前読んだ短編集「青雲立志篇」でソレを示唆するようなシーンがありました。
今回主役ばりなのはマイドの親友ケルプ君。
彼は主人公らしいキャラなので楽しかったですね。
あとチャマーさんとエリスさんの馴れ初め(笑)が見れたのも嬉しかったです。
それにしてもこの話は価値観とかが凄い自分好みです…ケルプが自爆を教え込まれた敵の電子人格を見て、
「電子人格にだって心はあるんだ!」と怒るシーンがとても素敵です。
自分だってこの物語でとても重要な電子人格のキャラ「ヴァル」をキャラクターとして認識してますもの(そしてお気に入りv) -
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でたまか短編集第2弾。
読むのがちと早かった…人類戦記録2~3(通算11~12巻)あたりに物凄く深く関わるネタバレがあったようで。このあたりでメイの兄・チャマーが恐ろしい作戦を実行するんですがそれに至る話が描かれてます。顛末はまだ未読なので楽しみに出来ますけどね。
唐突にチャマーの恐ろしい作戦を見たほうがきっと面白かったかも…シャッフル読みはやはりまずいか…。
でも短編はどれも最高でした。
アリクレスト主役の「無冠の王」なんかは以前愚君みたいに書いた気がしますが彼は彼なりに名君たろうとした一面が見れますし、「鉄壁男」は微笑ましい!コレで喋ってるコットンちゃんを初めて読みました…スミマセ…ルックスのイメージどおりの子でしたv
1番好きなのはやっぱりマイドの「ブルーリボン」かなぁ。
やっぱりマイド大好きだー!
マリリン姐御の昔がわかる「きっかけはテディベア」もちょっと漫画な展開ですがロマンチックでいいです。表紙のイケイケ姉ちゃん風とうって変わって本編より枯れた印象で登場します。
人生何があるかわからないなぁ!というお話ですね。
チャマー主人公の「長い夢」「夢の終り」はまたもっと読んでから感想をば。
もう上記の2巻所持してるんですよ(笑) -
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宇宙を舞台に戦いを繰り広げるスペースオペラ物語。優秀な成績で士官学校を卒業し、約束されていたエリート街道まっしぐら……な展開になるわけが無く、描いていたものとは大きく違う道に進まざるを得ない主人公。場面毎の心理描写は喜怒哀楽に富んでいる。そして渋いジジイ。やはりこういったキャラは外せない。ただイラストや挿絵に戦艦や機械類の描写が全くなく、イメージが湧きにくかったのが残念だった。自分で補完しろということか…。そして、この小説の最大の不満、、、それはタイトルが言いにくい!『でたまか』。『でまたか』の方が言いやすくないですか?別にどうでもいいですかそうですか。
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宇宙軍士官学校第一部完結の十二巻。
戦死した恵一がアバター化する間に接触した存在。かの存在が提示した人類社会と粛清者の確執のかけら。
全てがアロイスやケイローンより高位の至高者、という存在より上位の存在の手のひらの上にあるかのような描写は気に入らない。恵一の憤激した感情も理解できる。
こういう超々高位存在の倫理観というか死生観というか。そちらには理解できないだろうが、そうであるのだそうであるべきなのだ、という言説は大嫌いだ。
メガテンユーザーならば、理解共感はしやすいのではないでしょうか。高位存在だろうが、自分たちは自分たちで生きているんだ、勝手に指図するんじゃねーよ、という心意気です。神だろうが悪魔だろうがやっちまうぞ、の気概ね。メガテンはそれがないと生き残れません。あと悪魔召喚プログラムをください。
恒星反応弾の影響を少しでも最小限に抑えるために、避難限界ギリギリまで努力を続ける人々の奮闘が多く描かれる12巻。これまでも、恵一たち前線だけでなく後方の地球圏の活動として描かれてきましたが、最後の瞬間まで戦い抗い続ける姿は美しい。
こうでありたい。
滅びを迎える最後の最後まで戦い続けた地球人類の素質を認めたのか、人類社会の上級種族のジュバックが状況に介入を決定。これにて、地球人類の粛清者との戦争は終焉を迎えました。もっと早くに、という感情は当然持ってしまうよなぁ。
どうしても、恵一たちやアロイス、ケイローンの活動が何らかのシナリオ通りに動かされているような気色悪さが拭えない展開になってしまいました。物語の当初から、うっすらとあった疑問が、とうとう表面化してしまった気がします。
だからこそ、メガテンプレイ時の気概が必要になるのですが。
第一部がー前哨ースカウトというのも、選別の為の戦争だったのかな、と思ってしまう。ちょっともやっとした感覚が残った第一部完結の十ニ巻でした。 -
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11巻にて、ここまで続いてきた恵一無双が敗れます。
ケイローンの試練に完勝したあたりから、恵一率いる地球軍は作戦的には成功を収め続けてきました。それはやはり有坂恵一という個人の力量があったからこそ。
その恵一が戦死した戦場、そして太陽系はどんな結末を迎えるのか。
いや、ここへきて物語の中心人物が退場するとは思いもしなかった。アバターのシステムがあるとはいえ、まさかこのタイミングで。
もっと前段階で戦死して、それを糧に防衛作戦を完璧に行い勝利するという展開もあるのかな、と思っていたのだけど。
地球人類滅亡という物語になるのか?それとも、何か逆転の一手が打たれるのか。
太陽系防衛はどこへ転ぶのか? -
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粛清者の侵攻を受けているモルダー星系へと、援軍に向かうこととなった恵一率いる地球軍。ケイローンの試練を完璧に突破し、格別の援助を受けることを約束された地球軍ですが、それは対粛清者戦争で「使える」ということを証明したことでもあります。
初めての粛清者軍との戦場。
「使える」という評価を得たとはいえ、それは今後の可能性も含めてであり、いきなり最前線へ、ということではありません。初めての任務は、補給部隊の警護。派手ではないが、補給がなくては戦闘に勝つことはできないので、大事な任務です。戦場を経験させることで、新兵の習熟を兼ねるという目的もあるのでしょうね。それと、実務で本当に「使える」のか、の確認。
ゲームで新キャラが加入した時の、お試し期間かな。
そのお試し期間で、戦術的成功を収めてしまう恵一。6巻の試練といい、今回の奇襲の成功といい、なんだか無双しそうな気がしてならない。
そんな勝利に浮かれるこちらの気分を見透かすように、戦死者の描写を入れてきます。恵一同様に、冷や水を浴びせられました。
作者の思惑通りに、いいように感情を動かされている。
補給部隊でありながら奇襲を成功させ、粛清者へ打撃を与えたことで、戦時階級とはいえ、少将と同様の権限を持つことになった恵一。これはやはり無双のフラグか。 -
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ケイローンの援軍を受けるために試練に立ち向かう6巻。
機動戦闘艇パイロットのエミリー。彼女がどこまでもアスカ。惣流でも式波でもどっちでもいいけど、とにかくアスカでした。自分の力量だけを信じ、他人との間に壁を作るスタンス。振り回されているウィルとの関係は今後どうなってゆくのか。カップルになるフラグはありそうです。本家の方はなかなか幸せになれなかった人生なので、こちらの方には幸せになってほしいです。ウィルは恵一の後継者のような雰囲気がある。次世代を育成する役割か、恵一の部下として艦隊司令官になるのか。
他の種族との3回の戦いで、試練の結果は決まります。これは援軍を求めている種族が、自分たちは粛清者との戦いで使えるんだ有用ですよ、ということを示すための戦い。恵一はここで完勝を目指します。圧倒的に勝利して、どの種族よりも優先順位を高めようと画策。過去の試練の記録をアーカイブ化して娯楽化している、というケイローンへの反骨心もあって、そう考えます。
恵一にそんな熱情があったのか、と驚いてしまうほどの気合いの入りよう。こういうのは、バーツとかが率先して言い出すものだと思ってました。
その結果というと、やりすぎではないかという心配をしてしまうような完勝。これだと逆に有用さが危険分子のような扱いをされないかな、と思わないでもない。
まあ、そんな内輪揉めする暇もないほど、粛清者の信仰というものは人類種族にとって危険度が高いもの。いつ来るかわからない粛清者に備えている、のではなくて現在進行中な危機の前には、余計なことは考えていられないのでしょう。
完勝で見事にケイローンの援軍を確約した恵一たち。援軍だけでなく、地球の人類社会における立場まで変えてしまうという出来すぎな戦果。なにしろアロイスと同等の地位の種族になりました。
これは一気にランクアップということなんだけど、至高者の存在からすると、ケイローン傘下ということが、どれだけのランクなのかがいまいち分かりづらい。
物語当初は、アロイスが雲上の存在で、その上位にケイローンがして、さらにその上には、となると人類種族のピラミッドがまるで見えてこない。
粛清者も、人類種族の敵ということしかわからない。
なかなか情報が小出しで困ります。 -
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粛清者の強行型偵察機を撃破することに成功。ただ偵察機が現れたということは、太陽系が粛清者の攻撃対象になること、そしてその時期は予想よりも早いということ。
そのために地球人類の指導種族アロイスは、リフトアップの計画を早めるとともに、恵一たち士官学校の面々を、上位種族ケイローンの本拠地シュリシュクへと派遣することに決定します。
目的は、粛清者侵攻の際に、ケイローンからの援軍の確約を取るため。
ここで、粛清者との決戦が始まるのか、と意気込んでいた5巻でしたが、まだ始まらない様子。
アロイス曰く、ケイローンのもとで試練を乗り越えた種族が、彼らの援軍を得ることができるという話です。粛清者との戦いは宇宙広汎にわたっていて、全ての人類が侵攻の危機に面している状況。そのすべての人類社会を守ることはできないために、選別を行う必要があり、それが試練を行う理由だそうです。
RPGみたいな展開に燃えつつも、さあ決戦と意気込んでいた気持ちを肩透かしにされた5巻でした。 -
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モラトリアムの終わりを告げる4巻。
最終章のヒトミの震えは地球人類共通のものになってしまうのか。
地球人類の原罪とも言えるような遠い遠い過去の接触で、優先殲滅目標に指定されてしまったことはもうどうしようもないことなので、現状打破するためにアロイスたちの指導のもと努力し続けるしかない。
理不尽だけどもやるしかない。
4巻最終章のモニカの言葉。
「自分の性的魅力を利用しない……これは、別に色仕掛けで男を操ることだけを言うんじゃないわ。女は弱いものだということを前面に押し出して、泣いたり倒れたりして、自分の利益を守ったりしないってのも含むのよ」
いいセリフだと思います。都合よく「〜だからこその弱さ」を言い募る輩は信用できません。老若男女問わず。その時点で強さになるし。
自分がそうされたくないことは、相手にもそうしない。
難しいけど、心がけるしかないです。