南條範夫のレビュー一覧
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ネタバレかつて駿河城(駿府城)徳川忠長公の御前で催されたとされる、漫画「シグルイ」の原作である「無明逆流れ」を含む真剣勝負11試合を描いた短編集。
武技を究めたる剣気盛んな剣士が対峙すれば、血沸き肉踊り、互いの奥義の交錯の果てに残るは血煙と血だまりに浮かぶ酸鼻極まる骸のみ。
鍛錬に心血を注ぐ屈強な剣士たちがたった数ページで凄惨に破壊される様はとても暴力的であり、最後まで徹底した容赦のなさは
登場人物たち武芸者が封建社会の駒であり君主の娯楽の一部でしかない悲惨さを強調します。
登場人物たちは破滅的な結末を演出するがために個性豊かで多種多様な剣術とドラマを持つ魅力的なキャラクターとして描かれているのです -
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江戸時代の講談寛永御前試合の原型になったといわれる、「徳川忠長公秘書」を基に駿河御前試合を描いた作品。
駿河御前試合に出場する11組22人の剣士たちの凄惨な闘いを12の短編で綴る。
江戸時代の初期、駿河の国に冷酷な君主徳川忠長あり。
将軍家の次男でありながら、密かに天下を狙っていた。
天下に号令せん日を望んで名だたる豪傑たちを集めていたが、あるとき余興に真剣での御前試合を思いつく。
様々な遺恨をもった十一組の剣士たちが繰り広げる血の饗宴。
読みどころは、人間離れした剣士たちの卓越した技!
一瞬にして抜く、斬る、鞘に戻すといった目にも止まらぬ技の応酬に慄然となった!
また、十一組の試合 -
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一応コミックスの完結までは全て読む。
いやー。バキとか無理!と思ってちょっと抵抗あったけど、これは大丈夫だった。
(まったく別物!と勧められたのですが。マッチョな画がどうもね。)
描かれていない人々のことなど、真偽は別として、やっぱり面白いなぁ。
しかもコレ、主軸になる登場人物になるほどフリークスなのね。
でも、むしろそういうところから、真実の史実がわかるんじゃないかなぁ。とも思ったり。そこまで深い意味は込めてないのだろうけれども。
あえて描かれない部分から迫る部分にこそ、そこにあったリアルが描かれるんじゃないかなぁ。
まあ、これはこれでデフォルメしすぎなんでしょうが。確実に。 -
Posted by ブクログ
若先生とりあえず完結おめでとうございます
とりあえず、と書いたのは無明逆流れ編完となってたから
い…いつの間に
前からなってたっけ…?
とりあえずのもうひとつの理由は出てきたのに未消化なキャラがいるから
屈木とかどうなったのって言う…
これ完結してから原作(というか元ネタと言うか)を読もうと思ってたのに
焦らしプレイか…
それ以外の内容は急展開ではあったもののいい終わりだった
最初読んだ時はなんともいえない感じだったのは否めないけど
だんだんなじんできた…
そうだったこれは残酷時代劇だったんだと
若先生の裸好き(特に男)は今に始まった話じゃないが
今回はまたかなりなんとも言えない………