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「シグルイ」とは、武士道を体現した「葉隠」に記された一節“武士道は死狂ひなり。一人の殺害を数十人して仕かぬるもの”に由来している。
同作品を単なる時代劇マンガと思って読んだら、思わぬショックを受けてしまうほど衝撃的でエキセントリックな作品。「虎眼流」という流派を中心に、二人の主人公「藤木源之助」と「伊良子清玄」の戦いと生きざまを描いている。
登場人物は皆、個性的で剣の道を一心不に追求する姿は非常にストイック。ページをめくるたびに何とも言えない狂気が漂い、セリフの独特な言い回しや画面構成は、板垣恵介の『バキ』を想起させる。そして、命をかけた真剣勝負のシーンは圧巻の迫力!
Posted by ブクログ
「葉隠」について受講した際になんともいえない感銘を受け、教授にわざわざ感想を述べ伝えに行った日のことを思い出した。「武士道は死狂ひなり。一人の殺害を数十人して仕かぬるもの」―「武士道」への憧れって何だろうなあ。根性なしの自分には決して達し得ない境地には違いなかろうが、本作は藤木、伊良子、そして牛股を通して疑似体験できる、まるで麻薬みたいな逸品。虎眼先生は真性の吉外とお見受けしたが、愛妾いくの情の深さがツボに嵌る。楳図先生もドン引きしかねないおびただしい臓物量も慣れれば記号みたいなもので、物語の色づけのようなものとしか感じなくなってしまった。エピソードとして特に印象深かったのは藤木片腕縫合の話で、四肢欠落フェチの類の物語を読み返したり、自身のなかにある不完全なものに感じるエロティシズムを重ねながらちと萌えてしまった。
Posted by ブクログ
謁見えっけん 目映いばかりに 彼奴の生き恥が我が剣名を高めてくれる 威嚇ではない左腕の喪失した新たな重心を肉体に覚えさせているのだ 人の身の''盛衰''と''善悪''とは必ずしも一致しない筈であるが世間は衰えし者を''悪''と蔑み盛えし者を''善''と崇める 経絡脈を利用した整体治療 その声は空気を濡らした お前の目は不思議じゃ見つめられると何もかも与えてしまいたくなる 峻安に得物は不要… 人の奥底には''無明''と呼ばれる闇が潜んでいてその闇を覗いてしまった者は鬼の姿と化する 透視すかし いくの命令口調は遠慮をさせないためである お前は伊良子清玄と密通したのか?
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