鳴海章のレビュー一覧

  • マルス・ブルー

    Posted by ブクログ

    終わりかたが、釈然としない感じ。
    ただ、こんな世界に身をおいたら毎日がつらいだろうなぁ、と思う。
    それぞれのその後がもう少し明かされてもいい気がする。

    0
    2015年07月11日
  • フェイスブレイカー

    Posted by ブクログ

    人間の顔を瞬時に記憶する異能刑事・狩野真盾。その特殊能力を見出した公安捜査官・吉田は、東京・六本木で発生した奇怪な殺人事件に狩野を起用する。謎を解く鍵はソウルにある。二人は韓国に飛ぶが、そこには驚愕の真相が待ち受けていた!江戸川乱歩賞作家が著す、国際サスペンスの傑作!

    韓国事情に詳しくなれます。

    0
    2015年05月31日
  • 公安即応班

    Posted by ブクログ

    「SD」特殊部門として組織された即応班は、公安部局の中では「体制の犬たち」と揶揄されていた―。捜査一課特殊部隊を辞職し、SDに加わった木谷赫音は、名うての狙撃手の娘だった。フィリピンの天然ガスの洋上プラントがテロリストに襲撃され、日本の経産大臣が人質として囚われた。赫音は仲間とともに決死の戦いに挑む。著者渾身の「狙撃手シリーズ」新展開!

    なかなかシビアな展開であった。おそらく次の作品もあると思われる。

    0
    2015年05月25日
  • 失踪 浅草機動捜査隊

    Posted by ブクログ

    浅草機動捜査隊シリーズ、5作目。

    派手な事件はないものの、これぞ警察官の真の姿かなと思わせられる。機動捜査隊として職務に就く24時間。些細な事件から大きな事件まであれやこれやと起こって、すぐに駆けつけ、対処して、、、。最後まで読み終わったところで、一日ご苦労様でした、と頭を下げたくなってしまった。それにしても、小町みたいにツキを持ちすぎると、逆に大変じゃないかな(苦笑)

    0
    2015年04月05日
  • レトロ・ロマンサー 弐 いとし壬生浪

    Posted by ブクログ

    レトロロマンサーシリーズ、2作目。
    今回、初音は幕末、新撰組隊士の従者である若者に遷移する。

    新撰組を題材にしているため、土方歳三や沖田総司、近藤勇など、幕末の志士が続々登場。池田屋の事件とか、五稜郭の戦いなど、歴史の裏側を垣間見ることが出来る。それなりに臨場感もあって、土方の最期の真相など、荒唐無稽な説とは思えないほどリアル感があって面白かった。ただ、初音の特殊能力の下敷きとなる設定が微妙、というか、むしろ余計でどうでもいい感じ。もともとご都合主義な能力なのだから、わざわざそんな複雑な設定にしなくても、、、と思ってしまった。

    0
    2015年02月17日
  • 月下天誅 浅草機動捜査隊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    東京・谷中墓地で、深夜、「最後のフィクサー」と呼ばれた高橋天山が日本刀で首を刎ねられ殺害される事件が起きた。現場にいち早く臨場した機動捜査隊・浅草分駐所の若手刑事・小沼優哉とベテラン辰見悟郎だが、特別捜査本部は警視庁本庁に置かれることに。よけいなこととは知りながら、独自に調査をはじめた二人の前に意外な手掛かりが…機捜隊コンビの奮闘を描く警察小説人気シリーズ、書き下ろし。 というのがあらすじ。

    一作目を読んだのはいつだったか。刑事小説なのだが、時代劇を読んでいるかのよう。

    0
    2015年02月08日
  • レトロ・ロマンサー 壱 はつこい写楽

    Posted by ブクログ

    レトロロマンサーシリーズ、1作目。

    主人公の桃井初音は、物に触れると意識だけがタイムトリップして、その時代の人物に憑依するという特殊能力(ポストコグニション)を持つ。今作は寛政の改革後の東洲斎写楽の時代。

    タイムトリップの仕方が少々都合よすぎる感はあるけれど、たった10か月という短い期間で写楽が創作を終わらせてしまった背景をなかなかの納得感をもって描かれていたように思う。シリーズ化されるみたいですが、次はどこの誰に初音が乗り移るのか、興味が湧きます。それと、表さんの「愚か者」という上から目線のフレーズがお気に入り。

    0
    2014年12月21日
  • 狼の血

    Posted by ブクログ

    独特な世界観。そこらの平凡なハードボイルドより
    よほど面白い。けどクセあり。個人的にはこの内容
    でよくこの長さまで引っ張ったなあという勇気が。

    0
    2014年10月20日
  • レトロ・ロマンサー 壱 はつこい写楽

    Posted by ブクログ

    さらりと読めるけれど、SF的要素をふんだんに使った歴史もの。
    写楽の謎はなぜこうも作家の想像力をかきたてるのか。
    映画監督を夢見た初音が、江戸時代へタイムスリップ。はつ、という女性の体に意識が入り、はつとふたり、江戸時代を生き、そして現代ではカメラマンとして苦悩する物語。
    「はつこい」な要素は少々薄いが、それがまたよいのかも?さらりと読めて読後感も爽やか。さすがの安定感。

    0
    2014年09月14日
  • 刑事小町 浅草機動捜査隊

    Posted by ブクログ

    浅草機動捜査隊シリーズ、4作目。

    今回からニューヒロイン、稲田小町が登場。着任早々事件を引くツキを持つ。ガンマニアで、元保育士という異色の経歴の持ち主。
    女性の割に結構にアウトローな面のある小町のキャラに興味が惹かれた。しかしながら、事件の本捜査に関わるのは、むしろ若手後輩の小沼くんのほうで、最後に小町さんがイイところを持って行っちゃった感じ。前作、あんまり小沼くんが出て来なくて残念に思うところもあったけれど、その分、今回は彼の今後に道筋を与えるいい機会になったと思えた。捜査一課の先輩刑事も含め、辰巳、小町と、小沼くんはいい先輩に恵まれるツキを持っているようです。

    0
    2014年09月09日
  • 凍夜

    Posted by ブクログ

    「本当のナルシストは鏡を見ることを恐れるという。思い描く理想の姿と、鏡に映るギャップに耐えられないからだ」

    0
    2014年08月25日
  • 刑事の柩 浅草機動捜査隊

    Posted by ブクログ

    浅草機動捜査隊シリーズ、3作目。

    1作目で登場した、かつての想い人の娘が、辰見に相談事があると富山県魚津からやって来る。

    相手の猟奇殺人犯が不気味。微妙な年頃の女子高生と意外な繋がりがあったりで、まぁまぁ面白く読めた。ただ、シリーズタイトルの浅草機動捜査隊はほぼ関係なし。前作まで相棒として一緒に行動していた小沼との描写もほとんど無い。小沼の成長が前作では顕著だっただけに拍子抜けで、残念な気も。辰見も定年間際だし、このままシリーズは続けられるのかなぁ、、、。

    0
    2013年12月26日
  • 刑事の柩 浅草機動捜査隊

    Posted by ブクログ

    機動捜査隊浅草分駐所のベテラン刑事・辰見悟郎は、かつて捜査を担当した殺人事件の被害者の娘・大川亜由香から相談を受ける。彼女は伯父と富山県魚津での生活を始めていたが、友人が誰かにつきまとわれているのだという。その頃富山県内で起きていた、連続猟奇殺人の報道を見た辰見は胸騒ぎを感じて…機捜隊刑事の奮闘を描く、書き下ろし警察小説。

    0
    2013年12月22日
  • テロルの地平

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長編大作物で、導入部分から中盤まではスケールの大きさを思わせワクワクさせる。臨場感あふれる描写はさすがに手慣れた感じで安定感が感じられた。
    けれど、後半は散漫だし、ラストはかなり矮小化された内容でがっかりした。シミュレーションゲームで、ちょっとしたミスでそれまでの優勢がいつの間にか逆転されて、敗北感に打ちのめされるような感じに似ていると思った。

    0
    2013年12月11日
  • 雨の暗殺者

    Posted by ブクログ

    同時多発テロ的に発生した銃撃事件。事件の真相に迫る警視庁機動捜査隊の加藤裕子。

    今でこそ多くの作家がアマゾネスのような女性刑事が活躍する作品を描いているが、この作品はその先駆けであろう。2004年の作品。

    多くの登場人物に埋れて、主人公の加藤裕子の活躍が光らないのが残念。

    0
    2013年11月28日
  • 月下天誅 浅草機動捜査隊

    Posted by ブクログ

    浅草機動捜査隊シリーズ2作目。

    新米刑事の小沼がいい意味で青臭く、また前作から比べると、ベテランの辰見に影響されたのか、いい感じでハミ出し刑事っぽく成長しているのがイイ。だけど、このまま突っ走ると将来が危ぶまれそう(苦笑)。
    事件自体は日本刀による派手な殺しによるものだが、雰囲気は淡々としていて、あっけなく終わってしまった。機動捜査隊ならではで、あまり捜査に突っ込めないのも分かるが、自ら関わっていっただけに、もうちょっと犯人とその祖父との関係や動機等を突っ込んで描いてほしかったかな。

    0
    2013年10月07日
  • 長官狙撃

    Posted by ブクログ

    警察庁長官暗殺、地下鉄毒ガス事件、日本海での機雷投機、最終兵器の正体は…カルト教団と公安の息詰まる攻防をリアルな筆致で描く。

    断片的には面白いのだが、物語としては今ひとつ。

    0
    2013年10月07日
  • マリアの骨 浅草機動捜査隊

    Posted by ブクログ

    浅草機動捜査隊シリーズ、1作目。

    全体的に地味ィ~な感じだったけれど、最後はしっかりどんでん返し。捜査風景は地味なだけに妙にリアルな感を受けた。新米警察官が、ベテランはみ出し警察官に振り回されているのが気の毒というか面白いというか、、、。シリーズとしては、新米くんの成長っぷりも今後楽しめるのかな。

    0
    2013年09月28日
  • 刑事の柩 浅草機動捜査隊

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    最初は次々と出て来る人名に戸惑いましたが、すぐに落ち着きました。
    登場人物のキャラはそれ程強く書かれていないのですが、一人一人の心理描写が深く描かれていて、読ませます。

    0
    2013年08月25日
  • 街角の犬

    Posted by ブクログ

    正統派かと思いきや、終盤、思わぬ方向に…。「警官は真面目だから、ちょっとつまずいただけで何処までも堕ちていく。立て直すだけの世智に乏しい。」現実が正にそうなのが恐ろしい。

    0
    2013年07月02日