今までジョジョ第5・6部は未読だった(ジャンプを軽く読んでた程度)ので第5部を文庫版で揃えてみた。
文庫版の30-39巻である。読んでみたら、なんで今まで読んでなかったんだろって思うくらい、ブチャラティがカッコイイし、荒木飛呂彦の名言が炸裂しまくっていて面白かったww
ジョジョの中のランキングを
第一位:第二部
第二位:第三部
第三位:第五部(今回作品)としてしまおうと思うくらい印象が変わった。
お気に入りの台詞はきりが無いが
ブチャラティが汗を舐めると嘘がわかると言う不気味な登場シーン「この味は! ……… ウソをついてる「味」だぜ……」とか和やかな食事風景中にフーゴとナランチャのお勉強タイム「ろくご30ってやっておきながら、なんで30より減るんだ!この…ド低脳がァーッ!」とかセンスに溢れている。敵の中でもプロシュートのアニキなどは「『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!」など哲学をもった個性豊かなキャラが多く登場。
決め台詞も各人カッコよかった。
アリアリアリアリ アリーヴェデルチ!(さよならだぜ)
ボラボラボラボラ ボラーレ・ヴィーア!(飛んで行きな)等。
一番の名シーンはブチャラティが雲に消えたシーンも悩んだが、やはりナランチャがボートを追いかけて泳いで連れて行ってくれというシーン。感動した。
さて、39巻末には荒木飛呂彦氏がこういうテーマで作品を描いたという事が書いてあった。
3部では宿命に立ち向かう物語を描いたが、それでは最初から不幸な厳しい状況に置かれた者たちはどう運命を切り開いていくのか、不幸な運命が決まっているものはどのように生きていくべきなのかという事を描きたかったと言う。
最終話で「人は運命の奴隷」ではあるが、「眠れる奴隷」である事を祈るという表現がある。
眠れる奴隷は自ら目覚め、何かを成していく事ができる。いや、むしろ足掻いてでも何かを成すべきなのだ。
たとえ運命で未来が決まっていようとも。