荒木飛呂彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジョジョの作者が漫画をどうやって描いているのか手の内を明かした1冊
今やジョジョで有名な荒木飛呂彦さんもデビュー直後はすごく苦労されていたことが分かった。彼の重ねてきた失敗とそれに伴う気付きを解説し、漫画とはこう描くものだ、と教えてくれている。漫画を読むのが好きな僕にとっては、より一層漫画を楽しく読むための視点を手にできる内容で、とても満足度が高かった。中でも最も印象的だったのは、一貫して王道を外さないための方法を教えてくれている点。終始一貫していた。そこを外すと読者に違和感を残すことになる。違和感により離れた読者はもう戻ってこない。特にスタートで主人公のキャラクターの魅力を伝えないと読まれない。ジャンプで終わっていく、残っていく作品も見た上で、この視点を徐々に確信に変えていかれたのだと思う。一見異色の作品に見えるジョジョも王道をしっかりと踏んでいるのである。成功は保証できないが、失敗しない方法は教えられる。失敗を避けることで成功確率は上がる。失敗する確率をできるだけ下げた上で、その人にしか描けないものを描く。漫画を描く人は必ず読んで欲しい。漫画を描いていなくても物語を読む人には参考になる1冊だった。 -
Posted by ブクログ
ジョジョの名で9部作品を出している構成力はやはり伊達じゃない。
9作品の全キャラクターを別物に描く必要がある。
これ並大抵じゃない。誰々っぽい、は通用しない。
ここが2作品目の漫画をヒットさせる難しさなのかもしれない。
荒木先生はそれが抜群に上手い。
(だから何部も作品が続く)
① キャラクター ②ストーリー ③世界観 ④テーマ
を漫画の骨格に据える。
あくまでもこれが先に議論されている必要がある。
キャラクター作りにおいては、身上調査書というのを事前に作っているそう。
このキャラはどういう奴なのか、の基本設定。
ONE PIECEには全キャラに好きな食べ物や誕生日や生い立ちの設定があるけど、それに近い。
荒木さんver.が身上調査書というわけ。
もしかしたら、週刊少年ジャンプの話の進め方として、荒木さんのこの流儀が代々受け継がれているのかもしれない。
主人公を際立たせるためには、悪役が際立つ必要がある。
漫画は言っても、徐々に主人公が強くなる物語。
悪役がそれに勝る強さを見せ続けるから、主人公が強くなってもまだ苦戦する姿を描くことができる。
光と闇の対比が物語をより面白くする。
漫画の書き方の基本として、たくさんの漫画家の人に真似して欲しい。
読者も、さては、このパターンだな、と見抜いて欲しい。
そうすれば、読者の裏を書こうとして、さらに漫画が面白くなっていくと思うから。