雪広うたこのレビュー一覧

  • 藍より甘く

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    大学の友人でバイト仲間の2人。受けが攻めに告白するところから
    始まる。受けは攻めには何も求めない。攻めはそのことをきっかけに
    意識するんだけど、やっぱり「一番大事な友達」。

    「大事な友人だから、傷つけたくないから会えない」と、切ない別れを
    選ぶほど、“恋”へ進んではくれない。でも、一番大切にしたくて
    一番側に居たいのはわかっている、そういう2人が、結ばれていく
    過程が、もの静かに進んでいくからこそ、切なくて感じる良作かと。

    恋人になった後の2人の短編も入ってます。さらさらと綴られる
    その上品な甘さに「ご馳走様」と言いたくなりました。お気に入り。

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    2009年11月09日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 比翼のマグル・ガル

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    ネタバレ

    みのるくんがリチャードにあたたかいミルクティーを差し出すシーンで大号泣しました…。彼が200円のつもりで差し出した無償の優しさが、あの局面のリチャードにとってどれだけ大きなものだったかを思うと泣けます…。

    2部はみのるくん視点になり、1部と比べてリチャードと正義の恋愛色も強めだとは思いましたが、作中で結婚までいくとは思わずいい意味で少し驚きました。
    きれいに完結してくれてよかったです。

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    2025年12月02日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 エトランジェの宝箱

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    ネタバレ

    まず、分厚さにびっくり。
    読み進めて行くごとに、リチャードと正義が親密になっていくのも、楽しく読めた。
    最後の晴良とヘンリーの話も、よかった。晴良がいい人っていうか、人間ができていて。
    それぞれの話が、いつ何に付いていたかなどの表記がなかったのが残念だった。

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    2025年11月26日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 エトランジェの宝箱

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    ボリュームのある短編集。
    大人な正義をずっと読んでたので、大学生時代がとても懐かしかった。
    また、本編読み返してみたくなった。
    フィレンツェの休日に出てくる2人が気になる。
    他の作品なのかな?

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    2025年11月25日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 比翼のマグル・ガル

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    完結してしまいました。やっぱり寂しい。
    シリーズ後半になってからは、あまり宝石商に関係なく、みのるくん視点が多かったのだけど。
    相変わらずといえば相変わらずだけど、ハッピーエンドかな。
    さあ、このまま短編集も読もう。

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    2025年11月24日
  • 藍より甘く

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    ネタバレ

    一穂ミチさんは文芸で知って、あら、BLも書くのねーって感じで両方よんでるのですが、
    文芸もBLもとても好きだわ〜ってこの本読んでつくづく感じた。

    3年間親友だった柘植遥に夜の観覧車の中で告白された。二人とも、男。
    返事が欲しいとか,そーゆうのではなくてソレからも普通に過ごす。
    告白された入江暁行には真希という彼女もいるし。
    ある夏休み遥と暁行のバイト先が1ヶ月お休みするらしい。そこで、遥は実家の藍農家の手伝いバイトをしないかと誘う。
    遥は次男で、兄がこの藍農家を継ぐらしい。遥自身は繁忙期には手伝いに行くぐらいで,普段はこちらでフリーターのような形手を暮らすらしい。
    そしたらまただ,遥にもあえ

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    2025年10月22日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 転生のタンザナイト

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    ネタバレ

    ついに父親襲来!ここまで読むと正義とリチャードにだいぶ情が湧いているので、しっかり大人たちが対処してくれて本当に良かった。大学生なんて、まだ子どもだもんね...。
    最初と最後が繋がってて、前半はまんまと勘違い。正義くん、しれっと公務員ではなくリチャードの助手になっている...!ここで第1部完と知らなかったのでびっくりした。続きも楽しみ。

    「美しいと思えばそれは宝石」は確かになぁと思う、いい言葉。

    ・コンクパールはコンク貝という巻貝からできるもので、養殖は難しい。天然は1万個に1個。
    ・スピネルは赤がふつう。棘という意味で、八面体からきている。
    ・パライバトルマリンはブラジルのパライバ州が由

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    2025年10月19日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドット【ミニ小説つき】

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    前作で一区切りが着いたことで、今作は軽い小品が多かった印象。リチャードの過去もわかってきたが、サードニクスの話が1番謎解きっぼくて面白かった。

    今回得た宝石知識
    .・シトリンは就活のお守り
    ・水晶はキラキラ系(アメジスト、シトリン、ローズクォーツなど)のクリスタリンと、透明度が低い(カーネリアン、クリソプレーズ、ブラッドストーンなど)クリプトクリスタリンがある。固まっている石英の結晶の大きさが違い、クリスタリンの方が大きい。
    ・メノウはでクリプトクリスタリンの中で、シマ模様の入ったカルセドニーを言う。黒いメノウがオニキス、赤いメノウをサードオニキス(サードニクス)という。
    ・ペリドットはもろ

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    2025年09月08日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ【ミニ小説つき】

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    ネタバレ

    今作は長編となっており、謎要素もあって面白かったのだけど、BL色が強まってしまった感が…。ブロマンスで留めておいて欲しい。正義がうだうだしてたり、背景事情を知ってもなおリチャードを褒めまくって「やっちゃった」となっているのがイラッとしてきた。でも相変わらず宝石知識は楽しいので読んでしまう。

    ・ザルツブルグの小枝
    恋愛論に出てくる言葉。岩塩がとれる坑道に小枝をいれると周りに塩がついてキラキラになることから、「恋をすると相手を理想化する」という比喩。
    ・アクロスティックリング
    石のイニシャルで単語をつくった指輪。
    ・ウルトラマリンは「海を越えた」という意味。昔はアフガニスタンでしか取れないと思わ

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    2025年08月03日
  • 彼に依頼してはいけません: 9【電子限定描き下ろし付き】

    ネタバレ 購入済み

    マヤがかっこいい

    オーディションでの脅迫をうけてマヤが潜入。裏切り者の特定までいかなかったけど、次あたりで解決するのかな。

    #カッコいい

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    2025年07月07日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン

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    相変わらず謎はないけれど、宝石うんちくが面白い。アクアマリンの章では宝石の話が少なく物足りなかったが、人間関係が発展し、リチャード氏はやはり…?と匂わせておいて気になるところで終わってしまった。

    ・インペリアルトパーズの由来は安価な水晶アメジストを加熱すると黄色いシトリンになり、「ゴールデントパーズ」として売られるようになったので差別化のため。
    ・白いハウライトに絵の具を塗っただけのニセトルコ石がよく売られている。海外の子供達に売られたら大体これ。
    ・仏手柑(ブッシュカン)とよばれる柑橘をモチーフとした翡翠は縁起物。
    ・アクアマリンは航海の安全を祈る石で、天使の石と呼ばれる。
    ・フローライト

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    2025年06月23日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定

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    ネタバレ

    最近宝石に興味があるので、知らなかった知識が色々出てきて参考になった。ルビーは高温で熱すると鮮やかになり、市場に出回っているものはほぼヒートされていて天然よりも価値が高くなることもあるとか、ダイヤモンドの市場価値が高いのは宣伝効果、中性洗剤で綺麗になるなどなど…。

    謎と題するのでミステリーかと思ったらどちらかと言えば人情もの。BLっぽい描写多いけどそういう向けなのかな?

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    2025年05月28日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定

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    リチャードと正義の距離感がゆっくり描かれている感じです。短編が数話入っているため、とても読みやすく読後感も良かったです。宝石について少し詳しくなり宝石に興味を持てるかと思います。二人の関係性がこれからどのように変化していくのか楽しみなところです。

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    2025年04月13日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル

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    ネタバレ

    やっっっっと(泣)

    正義とリチャードの二人の話が好きだったので、三部はあまりハマらなかったのですが。
    この巻はもっと早く読んでおけばよかった!
    ずっと、ずっと、長い時間をかけてふたりが培ってきた時間が、ようやくかたちになってきました。待ってた。

    終わり方がまた不穏でしたが、どうか幸せに過ごしてほしい。

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    2025年03月18日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル

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    思ってた以上の展開に。
    大学生のときの出会いから、展開がどんどん進んで、ここまできたな、と思う。
    宝石メインではなくなったが、視点がみのるくんメインだからだろうか。
    また、次作が楽しみと同時に、読み返したくなるシリーズ

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    2025年03月15日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル

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    ネタバレ

     宝石商リチャード氏の謎鑑定シリーズ14冊目、完結が近付くことを感じさせる第3部の3冊目です。

     前作、硝子の仮面舞踏会のラストで登場したヨアキムは、どうやら事情があってジェフリーの元から逃亡してきたらしく、しばらく正義たちの暮らす横浜のマンションで居候をすることに。英語しか話せないヨアキムとの距離をおそるおそる探りながらの交流、中華街に現れるようになった少し変わった占い師、みのるから見た正義とリチャードの関係と、真鈴が正義に向ける気持ちについて、様々な状況が入り乱れて、みのるは自分と周りの人のことを知らず知らずにつなげたり、考えを深めたりしていく。ようやく母親とも面会を果たし、一つ自分の中

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    2025年02月10日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドット【ミニ小説つき】

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    リチャードの過去についてのお話、とても複雑でしたが興味深かったです。
    正義とリチャードの関係もさらに良い感じになっていてよかった。

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    2024年10月19日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル

    購入済み

    やはり面白い

    第3部に入ったところで、しばらく読むのをやめていた。買ったまま積読状態だったのだが、風邪で寝込んだのを期に再び読み始めたら一気に3冊読了。やはり面白い!
    ここへ来て宝石との絡みは少なめだが人と人の関係(リチャードと正義のみならず)を描く方に物語がシフトしているように感じた。
    もちろん今まだだってそれぞれの宝石に絡めて人々の心の綾が描かれていたのだけれど。

    思春期真っ只中の子供たちの悩みはともかく、良い大人たちである2組のカップルのややこしい悩みっぷりはどうなの?と思いつつも、考えてみれば彼らですら30前後のまあ青年…?と言っても良いお年頃なので仕方ないよねと、彼らの世代をはるかに超えてしまっ

    #共感する

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    2024年10月08日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ【ミニ小説つき】

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    正義の行動力に驚きました。いつの間にか強い信頼関係が結ばれていたんだなあと、しみじみしながら読みました。ただ、正義のあまりにも向こう見ずなところにひやひやします。

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    2024年10月08日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定

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    ネタバレ

    大学生の正義(せいぎ)は酔っ払いにからまれている外国人を助け、彼が宝石商だと知り、サファイアの指輪の鑑別を依頼します。その指輪にはある事情があり ―― 。

    外国人の宝石商リチャードはものずこい美形で日本語も堪能です。正義は名のごとく正義感溢れる好青年ですが、少し天然気味で誤解を受けそうなキャラ。
    正義がリチャードの宝石商でバイトをすることになり、宝石にまつわる様々な出来事を目にしていくというお話。

    二人の出会いの指輪のお話。正義の祖母が戦後の生活苦の時に掏摸で生計を立てていて、ある日若い女性から掏った指輪が女性の未来を変えてしまったという話なのですが、ずっと後悔したままだった祖母とそんな祖

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    2024年10月06日