金哲彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
走る楽しさは、まったくわからない人間です。
あまり、わかりたいとも思いません。
マラソンを完走した後に、すごい達成感の地平が広がっているのだろうとは想像できますが、そこまで到達することは私にはできません。
でも、この方の「体幹」に関する本は、いくつか読んで、勉強させていただきました。
また、これまでの経験を活かし、市民ランナーに正しいランニングを指導する姿勢にも共感できます。
その金哲彦さんが、自分の生い立ち、ランナーとしての葛藤、ガンを克服して、ランナーとして再起するまでを描いた本です。
在日三世として福岡に生まれ、田舎でのびのび育った子供時代は、在日であることで差別を感じたことはあまりなかったそうです。
在日を意識せざるを得なくなったのは、早稲田大学の陸上部で、駅伝を走るようになってからでした。
箱根駅伝の往路の五区、山登りを1年生で走り、区間2位の記録を出した金さんは、中村清監督に目をかけられていました。
その中村監督には、在日で金さんに韓国人としてソウルオリンピックでマラソンを走らせるという目論見がありました。
でも、そのためには、金さんが朝鮮籍から韓国籍に変わる必要がありました。
「朝鮮籍」とは、北朝鮮の国籍ではありません。太平洋戦争の終結から朝鮮戦争の終結までの8年間、在日の人たちは押し付けられた日本国籍ではなく、朝鮮籍で生きることができたのだそうです。金さんのご両親は、朝鮮民主主義人民共和国も大韓民国も選ぶことなく、祖国が分断される前の朝鮮籍にこだわり、変えようとしませんでした。
恩師として慕い、その指導力に絶対的な信頼を寄せる中村監督から韓国籍を取得するように命じられたことで、金さんは大いに悩みます。
両親のこだわりについて、物ごころついてからは、私なりの思いがありました。
だから、たとえ尊敬する人に国籍を変えろと言われても、すぐには納得できなかったのです。
国籍を他人から変えろと言われて、どうしてもひっかかりがあったのです。
申し出を断わったことで、金さんはその後、中村監督から無視し続けられます。
その頃の早稲田陸上部員のエリートコースだった早大からエスビー食品という進路を閉ざされ、陸上部のなかったリクルートに入社します。
そこで、リクルートランニングクラブを作り、ランナーからコーチとなり、日本有数の実業団に育てました。
エリートコースには乗れませんでした。
でも、そこから外れることで、体育会系の発想から抜け出し、リクルートで培った企画力、プロデュース力で、「市民のランニング」を確立することができたのではないでしょうか。
人生の途中で体験したガンは、金さんに生きることの意味をもう再確認させてくれました。
これからは、オリンピックを目指すような競技選手のためにではなく、人生を豊かにするために走る市民ランナーのために、身をもって、ランニングの楽しさを示してくれるのでしょう。 -
Posted by ブクログ
サブ4を目指すには5分40秒/km、5km平均28分20秒、ハーフマラソンでは2時間弱。
2004年のホノルルマラソンでは上位10%がサブ4である。
マラソン道具の靴やウエアはきちんとこだわって選ぶ。
ランニング時は体幹をうまく使う。体幹とはおおまかにいうと頭と手足を除いた胴体部分。
着地時に体幹を使うということは全く知らなかった。体幹で衝撃を支え、推進力に変える。
体幹を使う為に意識することは以下。
*姿勢をよくする。
*着地の瞬間にお尻と腹筋を意識する。
*軽く胸を開く。
ランニング時の呼吸のコツはできるだけ吐く息を意識すること。
実際のレースに関する記述も多いのでレースに臨む際に再読するとよいと感じた。
正しいジョギングの仕方
1.ゆっくりとした無理のない一定のペース
2.体幹を使った正しいフォーム
3.自分に合った走りのリズムで安定して走る。
ゆっくりと長い距離を走るトレーニングとしてLSD(Long Slow Distance)がある。
効果としては以下。
1.筋肉の毛細血管を発達させる。
2.脂肪を燃焼し易い体を構築する。
3.持久力系の筋力アップ。
トレーニング方法としては6〜7分/kmを90〜120分。
WS(Wind Sprint)
やり方は以下。
ジョギング等の後、体が十分暖まってきたら、50〜100mを早いスピードで走る。
あくまでもスパイス的なトレーニングである。
以下効果として挙げられる。
1.体が重く何となくシャキッとしない時の改善。
2.レース前等のウォーミングアップの仕上げ。
3.トレーニングが物足りない場合のプラスα。
4.むくみ等があり、いつもより多めに汗を流したい時。
ペース走
目標タイムを身体感覚で覚える為のトレーニング。
クロスカントリー。日本ではあまり適した環境がない。
完全休養と積極的休養を使い分ける。
膝の痛みは筋力不足の為に起こることが多い。
体のケアとして以下が挙げられる。
1.アイシング
2.ストレッチ
3.マッサージ
ランニングとダイエットの理想的な順序は以下。
ランニング→正しい食生活→筋力をつける→その筋肉で体脂肪を燃焼→体重が減る
体重が落ちるのは最終的な結果と考える。
脂肪を燃焼させる条件
1.瞬発的な運動ではない
2.十分な酸素を使う
3.最低30分は継続する
感覚的にはうっすら汗をかき始めるところ。また脂肪が燃え始めたらややスピードを上げる。
血糖値が低い時の方が脂肪燃焼の効果は高い。
寝る前に食べることはやめる。
食事と風呂のせっかちは改める。
ブログ等で紹介されていた著者なので一度読んでみたかった。
是非日常生活に取り入れていく。 -
Posted by ブクログ
第6章 フルマラソンにチャレンジする を目当てに読んだ本。
ランニングが心の安定に良いことは知っていたが、実際に精神疾患患者さんのリハビリとして使っていて、その効果が出ていることはしらなかった。
たしかに、自分も走っている時期は、とても心が安定している。
(少し走らない時期がくると、ネガティヴ性格が出てきてしまうが。)
女性ランナーについての解説も面白かった。
「女性は、自分に自信もつために走る」
たしかに、自分がその目的のために走りだした。
自分だけではないのだなーと、なんとなく安心。
フルマラソンにチャレンジするでは、
「遅いくらいでちょうどいい」
「ランドマークを見つけておく」
「上手なペース配分とは」
「沿道の声援」
など、実際のアドバイスが読めたのがよかった。
走ることは、大嫌いでした。
持病の喘息を盾に、学生時代は、マラソンを全拒否。
でも、少しずつ走り始めたら、とても楽しい時間に。
自分とじっくり対話して、自分と闘って、自分で走り方をマネージメントして。。
とことん、自分と向き合う時間。
ある意味、動く座禅かも。