【感想・ネタバレ】走る意味 命を救うランニングのレビュー

あらすじ

箱根駅伝5区「山登りの木下」で名を馳せた金哲彦。早大中村清監督との訣別、在日としての葛藤、ガン闘病、復活のサブスリー、長距離界のカリスマが初めて明かす衝撃の書。すべてのランナー必読!

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Posted by ブクログ

金さんの大腸癌や箱根駅伝、リクルートのことなど知らないことがたくさんあった。
オリンピックと国籍の話は、時節柄?カンボジアの件もあり感慨深かった。

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2011年11月10日

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実業団マラソンランナー、監督を経て、市民ランナーの指導者となった著者・金哲彦氏の自伝的著作。ガンを経験し、走ることが生きる喜びそのものとなった著者の綴る「走ること」の全て。細部にまで内省的な視線が注がれ、著者の人生観に胸を打たれる。
読み終わると走りたくなる。実際走るかは知らないけどねヽ(´ー`)丿

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2011年01月27日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
早大監督との訣別、在日としての葛藤、ガン闘病、復活のサブスリー。
長距離界のカリスマが初めて明かす衝撃の書。

[ 目次 ]
序章 二〇〇七年、復活のゴールドコーストマラソン
第1章 二〇〇六年ガン宣告、手術からゴールドコーストまで
第2章 子どものころから走ることが好きだった
第3章 高校ではキャプテン、早稲田大学へ
第4章 一九八二年早稲田大学入学―箱根駅伝三十年ぶりの優勝
第5章 中村清監督との訣別、箱根連続優勝へ
第6章 伝統の早稲田から、革新のリクルートへ
第7章 転機の天安門事件―夢の実現
第8章 海外へ―バルセロナへ
第9章 日本一強い実業団の監督に
第10章 クラブチームを率いる―走る喜びを伝える

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年12月18日

Posted by ブクログ

金哲彦さんの自伝ですが、大腸癌を患って大手術した過去を知り感動しました。
目線がものすごく市民ランナーよりで気持ちが伝わります。
ただ金哲彦さん自身は最初市民ランナーに興味無かったこともかいてあります。
ランニングしてる方はぜひよんでみてください。
早稲田大学教育学部卒

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2010年09月16日

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走る楽しさは、まったくわからない人間です。
あまり、わかりたいとも思いません。
マラソンを完走した後に、すごい達成感の地平が広がっているのだろうとは想像できますが、そこまで到達することは私にはできません。
でも、この方の「体幹」に関する本は、いくつか読んで、勉強させていただきました。
また、これまでの経験を活かし、市民ランナーに正しいランニングを指導する姿勢にも共感できます。

その金哲彦さんが、自分の生い立ち、ランナーとしての葛藤、ガンを克服して、ランナーとして再起するまでを描いた本です。

在日三世として福岡に生まれ、田舎でのびのび育った子供時代は、在日であることで差別を感じたことはあまりなかったそうです。
在日を意識せざるを得なくなったのは、早稲田大学の陸上部で、駅伝を走るようになってからでした。
箱根駅伝の往路の五区、山登りを1年生で走り、区間2位の記録を出した金さんは、中村清監督に目をかけられていました。
その中村監督には、在日で金さんに韓国人としてソウルオリンピックでマラソンを走らせるという目論見がありました。
でも、そのためには、金さんが朝鮮籍から韓国籍に変わる必要がありました。
「朝鮮籍」とは、北朝鮮の国籍ではありません。太平洋戦争の終結から朝鮮戦争の終結までの8年間、在日の人たちは押し付けられた日本国籍ではなく、朝鮮籍で生きることができたのだそうです。金さんのご両親は、朝鮮民主主義人民共和国も大韓民国も選ぶことなく、祖国が分断される前の朝鮮籍にこだわり、変えようとしませんでした。
恩師として慕い、その指導力に絶対的な信頼を寄せる中村監督から韓国籍を取得するように命じられたことで、金さんは大いに悩みます。

 両親のこだわりについて、物ごころついてからは、私なりの思いがありました。
 だから、たとえ尊敬する人に国籍を変えろと言われても、すぐには納得できなかったのです。
 国籍を他人から変えろと言われて、どうしてもひっかかりがあったのです。

申し出を断わったことで、金さんはその後、中村監督から無視し続けられます。
その頃の早稲田陸上部員のエリートコースだった早大からエスビー食品という進路を閉ざされ、陸上部のなかったリクルートに入社します。
そこで、リクルートランニングクラブを作り、ランナーからコーチとなり、日本有数の実業団に育てました。

エリートコースには乗れませんでした。
でも、そこから外れることで、体育会系の発想から抜け出し、リクルートで培った企画力、プロデュース力で、「市民のランニング」を確立することができたのではないでしょうか。

人生の途中で体験したガンは、金さんに生きることの意味をもう再確認させてくれました。
これからは、オリンピックを目指すような競技選手のためにではなく、人生を豊かにするために走る市民ランナーのために、身をもって、ランニングの楽しさを示してくれるのでしょう。

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2010年04月16日

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マラソンの知識を得ようと思った人で、この著者の著作を読んでいない人ってどれだけいるんだろう。そう思うほど「ランニング」コーナーの常連著者だ。
そういったトレーニング本と違い、本作は自伝の位置づけ。箱根駅伝走者だったのは知っていたけど、監督との確執やリクルート時代なんてのは初見で、まさにランニング界の激動を体感した一人なんだなぁと。面白かったです。

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2021年02月19日

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市民ランナーのカリスマ・金哲彦さんの著書のなかでも必読だと思う。本書は練習法などの指南書ではなく、金さんの自伝だ。ネタばれになるので書かないが、これほどまでの波瀾万丈、紆余曲折があって現在の活動をされていたのかと率直に驚いた。故・中村清監督との師弟の話にはとくに……。

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2012年04月12日

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ネタバレ

マラソンってつらいですよね。苦しい作業である「走る」こと。人はなぜそんな苦しい「走る」ことを選択するのでしょう?著者は学生時代、箱根駅伝の山登り5区のスターで駅伝解説者。2年前に癌を発病し、手術後
市民ランナーの指導などをしている。走ることは動物的本能。気持ちが辛いときや疲れたとき、走ることが解決の一つの方法。走ることは病んだ心を癒す解決方法だと言っている。マラソンなど大の苦手な私も「走ってみようかな」と思わせられる感動の本。

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2011年10月17日

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自分自身が数ヶ月前から走ることに目覚め、少しでも走るヒントになればと思い読みはじめた。「走る意味」というタイトルではあるが、内容としては著者の在日としての生い立ちから、ガンの発覚、実業団への入社と陸上部の設立、市民ランナー団体の設立という段落となっている。率直に走る意味だけを求めて読むとやや肩透かしではある。在日という事実に関しては、日常の生活の中ではなかなか聞くことのできない話だし、大腸ガンの恐怖も生々しく伝わってきた。金さんのことはまだ知ったばかりで詳しくはないけど、テレビでの語り口や物腰の柔らかさが文章からも感じられる。ややまとまりのなさも感じたが、金哲彦という人物像がよくわかった

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2010年12月19日

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伝統校での体育会系陸上部時代を経て、自由な社風のリクルートで陸上部を創設したエピソードが興味深い。在日としての葛藤、家族への想い、がんを乗り越えてのフルマラソン完走。強い!この人の奥様も強い!

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2010年05月21日

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著名なランニングコーチでありながら、大腸ガンのサバイバーであることに 非常に驚いた。そして、実際は再発の恐怖があるだろうけれども、とても前向きに、自らも市民ランナーとして、身体を鍛えることで、再発と闘う姿が非常に印象的であった。

この本では、金さんの半生が語られているが、氏のオリンピック選考の話や、怪我の話を読むと、やはり人生は思ったようにならないのだと、感じた。


走ることで、自分が生きていることを実感する。

自分にとって、その瞬間はいつだろうか。

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2010年05月05日

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「箱根駅伝ことば学」の筆者が、この本を大絶賛していたので読んでみた。

金さんといえば。。
マラソンの練習を始めた私に、ランナーさんが勧めてくれた本の著者であり、マラソンや登山を知るのに、ランナーさんが勧めてくれた、たかぎなおこさんの本にもよう登場する人。
そんな前提知識しかなかってのだが。。

余曲折あって、今の地位にいるんですね。
あくまでも前向きに前進を続ける筆者の人生に驚きました。

『走ることは単純に見えて複雑です。走っているときは、それこそ、身体全体で森羅万象すべてのものを深く感じているのです。』

『走るということは一歩一歩です。』

『走るということは、そんな人間の根源的な生きるという欲求を満たし、深い喜びを得られる行為なのです。』

そんな走るという言葉の意味が書かれていましたが、遅いけど、走り始めた今の自分には、少し理解できる。
走るなんて苦しいだけ!自分はやれない!と、思っていた時とは感覚が変わった。
走ってるときは、自分との戦いで、自分しか頼れる人はいない。
すごい孤独なんだけど、楽しい。

明日も走りたいなー。。

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2017年12月03日

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著者の生立ちの半生記。前知識は皆無。早稲田で箱根駅伝を走り、リクルートで選手として陸上部を立ち上げ、同時に在日韓国人としてのアイデンティティを送れて確立して行く。韓国籍になって、オリンピックを目指すもソウルオリンピックに遅れて立ち上がった韓国マラソンレベルに追いつけず落選。リクルートのコーチそして解説者として脂がのって来た頃にガンになった。そこから回復して今に至る。

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2014年07月21日

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自伝的エッセイ。マラソン解説者、ランニングコーチとしての金さんしか知らない人は一度読んでみるといいと思う。

初期の著書がかなりストイックに記録を狙う感じの本なので、読んでみよう。

カラダ革命ランニング
3時間台で完走するマラソン

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2013年06月30日

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金さんのこれまでの生い立ち、選手時代も知る事が出来る内容。トレーニングというよりも、自叙伝のような内容だった。

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2013年01月11日

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ネタバレ

ランニングを通じた金さんの自伝的著作。さまざまなハードルを乗り越え、新たな道を切り開いて来た精神力や行動力そして粘り強さはランニングがそれらの一端を築き上げて来たのだろう。今後のランニングのモチベーションになる。

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2012年07月18日

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ガンという病を克服して「走る意味」を強く意識したという金さんのお人柄がうかがえる内容。マラソンに関する知識が皆無だった自分には中だるみ感があったものの、筆者の思いを受け止めながら読めました。
最後のくだりはご本人のランニングに対する熱い思いが綴られていて、筆に命が吹き込まれたようでそれまでの筆致とは別人のよう。
金さんのランニングのHow to本の副読本的に読むのも良いのでは?

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2011年11月04日

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ガン闘病、在日を背負った著者の告白の書。他の著書とはまるでテイストがちがう。人生もマラソンも、自分の思い通りにならない走ところでは同じ。だから、走る意味がある

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2010年05月04日

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