岩本薫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
王道中の王道。ネタとしては目新しくないけど、「執事」と「男花嫁」のダブル盛りときたら読んじゃいますよ。発売待たされましたが、佐々成美絵師の美麗イラストでそんな不満も払拭されます。
ストーリーは想像通りのBLHQで、大体どうなるか読めてしまうのになぜか途中で止めることはできない面白さです。センセはもともとこういう倣岸不遜で、しかも心の奥底に悲哀を合わせ持つ海棠のような強引系攻様を描くのが上手い方なので、今回もキャラの魅力には遜色なしです。
幼馴染み、美形の執事、由緒あるお屋敷、偽りの婚約、白無垢、花嫁、初夜と、これだけ盛りだくさんな舞台設定が整っていれば萌えずにはいられません。「おまえに俺の花嫁になってもらいたい」などと、ありえない直球勝負なセリフを言ってのける海棠に何だかむずむずしつつも惹きつけられてしまいます。
「布団は並びで敷け」も俺様な花婿発言で、呆れながらも喜んじゃいました。
そんな海棠に、執事として職務に忠実であろうと努力する悠里の健気さが光っています。執事として尽くす姿はすなわち妻としての姿に重なるので、悠里の一挙一動はそう思いながら読むと萌えます。
面白かったのは、職務的に敬語を使ってお堅い悠里が「あのタカちゃんが…ゲイ!?」とか、意外に子供っぽい思考回路であれこれ考えちゃってるところ。ギャップがとてもかわいいです。
花嫁の初夜もお約束どおりの展開で、エロ的には激しく萌えるってほどではないですがその前後の悠里の心情がきちんと描かれているので素直に話にのめり込めます。なので、濡れ場にも満足。
いかにもHQでありきたりな印象で、今ひとつもの足りなさもあるけど、夢気分に浸るには充分かな。
遺産相続とか親子関係とか本筋の流れも、疑問がきちんと回収されていて、後味のいいストーリーです。 -
Posted by ブクログ
893の跡取り坊ちゃん、といっても27歳の鳴海は家業を嫌って探偵業を営んでいます。美形だけど、女々しくない受。
子供だった時に母親を亡くした鳴海を陰日なたになって支えてくれた若頭の甲斐に恋心を持っているのに、一度拒絶された過去があるため、諦められずとも素直になれない。
正統派?昭和の香り漂う任侠893の主従モノで、克上あり、敬語責めありのマニア垂涎の内容です。
文章力のある作家さんの作品なので、先の読める話でも楽しくスリリングな展開に、いつの間にかのめり込むことができます。
鳴海は今時の軽さも備えていて、893の家に生まれた理不尽さに悩みつつも、前向きな姿勢がたくましくもあり、けなげでもあるタイプ。
甲斐は無口で、冷静で主従関係を固く守り抜き(途中までだけどね)、仁義に厚く、もうBLでの若頭の攻として思い描くとおりのキャラ。
ストーリーは思うほどハードではなく、アクションシーン、お約束の媚薬シーンなどもそこそこハラハラさせられるかんじ。
いろいろな意味で、甘すぎるお話です。
でも、二人の絡みシーンはけっこう萌えます。私的に893の下克上敬語責めに弱いからかも。この手の萌えがお好みならば、満足度がアップです。
そして、必見は奈良千春絵師のイラスト。はまりすぎ!甲斐がめちゃくちゃカッコいい。
ハードでシリアスな風味が好みなら、少し物足りないかも。 -
Posted by ブクログ
攻め:アシュラフ
受け:東堂和輝
「恋」シリーズ第四弾。「支配者の恋」東堂桂一の弟・和輝の話。
和輝は突然、「警察を辞めてマラーク王国、第二王子専属のボディーガードになる」と言って旅立って行った兄・桂一を子供の頃から恋愛対象としてみていた。それなのに、第二王子ラシードと恋仲になっていると言う桂一を連れ戻す為にマラークへ行く事にした。
そして機内で印象的な存在の漆黒の肌を持つ男と出逢い、王宮で彼が第一王子であった事を知る。
アラブ物の王道でした。
宮殿の豪華さ、砂漠体験、乗馬、ラクダ、そしてお約束の拘束と淫剤利用による火照りを攻めが覚ましてやるとか。アラブ色てんこ盛り。
マラークと東堂の兄弟でカプになっちゃうのね。
で、兄・桂一とは違って遠距離恋愛になっちゃうこの二人の今後はどうするの?というのが私の素朴な疑問なのですが。
片や金持ちのアラブの国の王子、片や日本の普通の大学生って。今後がどうなるのかぜひ続きが知りたい。
蓮川先生の絵は相変わらず美麗ですw