あらすじ
母親に捨てられた彼方(かなた)は、教会内の養護施設で ひとつ年上の亨(とおる)や秋守(あきもり)らと兄弟のように育った。 ずっと亨に片思いをしていたが、彼は秋守と結ばれてしまう。 深く傷ついた彼方は少しでも気分を変えようとパリへ旅立つ。 誰も自分を知らない街で、ある秘密の憂さ晴らしをしていた彼方は、 ひょんなことから有名ショコラティエであるパトリックに貸しを作ってしまい――?パリを舞台におくる、セミスウィート・ロマンス。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
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Posted by ブクログ
怜悧でクールなショコラティエ、パトリックが素敵でした☆
亨への傷心を抱いてパリに行った彼方がストレス発散の為女装してバーでナンパされまくる。
適当にあしらって憂さ晴らしをして部屋に戻る筈が娼婦と間違われる羽目にあいますが。
そのお陰でパトリックと知り合えたのですけれども。
題名の通り「ショコラ」が全体に散りばめられた少しビターな甘さのお話で、サントノーレにある有名ショコラティエのカレが無性に食べたくなりました。
今の時期、読まれるとショコラを買う気持ちも高まるのでは~☆
麻々原さんの描かれるパトリック、すばらしい♪
Posted by ブクログ
読んでる間ずっとチョコが食べたくてしょうがなかった!私の中のプリベビでの彼方はワガママで気の強いはねっかえりという印象しかなかった。でもこうして彼方サイドのお話を読み、小さい頃からずっと想い続けてきた亨への気持ち、彼方から亨を奪った秋守への嫉妬からくる腹立たしさ、でも憎むことはできない心情がわかって彼方がとても可愛く思えるようになった。彼方にはパトリックのように上から目線で押しの強い相手の方があってるんだろうな。あの彼方が振り回されてるのが微笑ましい。ひねた彼方が生き生きとしているのも嬉しいし!