川端康成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
響き合うように美しく物思いに耽る文章。
20歳の男性が語る1人の踊り子との出会いと別れを清々しく描いた作品。
少年とも青年とも言いがたい、危うい年齢時期に繊細な心境を併せ持つ主人公が経験したもの。
旅先の途中で出会った純真無垢な踊り子に心を傾け変わる主人公の心とその動きを清らかに描いている。
この旅を得た主人公は、心の成長と大人になる心構え的なものを知った感じを受けた。
踊り子との色香がほのかに立ち込める美しく清廉な別れ、
踊り子自身もまたその短く儚い美しさを経験して、この世の無常と向き合い大人へと成長する。
どう足掻いても手に入れられないものがある。
また、手に入れてはならないものが -
Posted by ブクログ
ネタバレ昔の人はなんてピュアなんでしょ。
いいね、こういう、見てるこっちが
恥ずかしくなってきちゃうような恋。
でも、実は表題作の「伊豆の踊子」よりも、
収録作品の一つである「二十歳」の方が好きだ。
いや本当は悲しくなっちゃうから好きじゃない。
けれどなぜかそういうお話の方が、ずっと心に
残る。
求めても中々手に入らないものがあって
与えられることはないと知るとますます欲しくなって
やけになって何か他のもので満たそうとするのだけど
心は渇いていくばかり。かさ、かさ、かさ、
手を伸ばせば掴めるしあわせが、そこらじゅうに
転がっているのに
見落としていることにも気付かない。
そして気付いた時にはもう -
Posted by ブクログ
伊豆の踊子の恋の表現は素晴らしいと思います。
両思いになってすごく盛り上がるとか、
別れ際が涙なみだになってしまうとか、
そんな派手なことは全く無いんです。
二人の会話の描写も特には無いですが
間違いなく恋だなぁ、というのがわかります。
空気が伝わってくるとしか言いようがないですが、
それともう一つ感動したの「温泉宿」!
何人もの女性が出てきますが、一人一人を描くのが
本当に上手だなぁと思いました。
女性の目、肌、髪…艶かしさが伝わってきます。
皆が違う人物で、違う性格から出る美しさなのです。
これには感動。
文字を並べたもので空気を伝えるのは
やった事が無い私でも難しい事はわかります。