川島博之のレビュー一覧

  • 「食料自給率」の罠

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    自給率の低下に対して、多くの国民は不安を抱いている。それは、農林水産省や農業関係者が行う「なにかの際に食料が輸入できなくなると、日本はパニックに陥る」との喧伝に踊らされている面はあるにしても、自給率の著しい低下が不安の背景にあることは確かであろう。

    農地を規模拡大して農業の効率を高めても、国民経済全体を考えると、それほど大きなメリットがない。

    人口が減少局面に入った日本はこれから、農業に限らずあらゆる分野で「選択と集中」をしていく必要がある。

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    2020年07月13日
  • データで読み解く中国経済 やがて中国の失速がはじまる

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    データに基づき中国経済の実態を説明してくれます。
    また、基礎データに基づいた推計により、中国経済の実態を推測しながら説明してくれます。

    単に汚職を解説するだけでなく、汚職の規模を推計するなど、とてもおもしろかったです。

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    2019年03月23日
  • 戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊

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    都市と農村で戸籍が違う、と言うのは聞いたことがあるが、大きな格差が存在しているのは知らなかったので、衝撃的だった。
    中国は12億人では無く、4億人の国家と捉えるべき、という筆者の意見は、本書を読めばとても説得力のある考えだ。
    また、コメか小麦のどちらかを主食にするかにより、国民性が変わるという話はとても面白くて、これも説得力があった。農業に精通し、かつ、中国現地に赴いて知見を得た筆者ならではの見方だと思う。

    また第二次世界大戦後の中国共産党による為政や、現在の政権構造、中枢や幹部に関する記載も、見聞きすることが無かったので、新鮮で面白かった。

    しかし、筆者のこれまでやこれからの中国の見方は

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    2018年04月13日
  • 戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊

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    小関アパルトヘイト国家中国、日本多くの都市戸籍と9億の農民戸籍の区分

    中国奥地のような風景、9多くの農民から搾取する、4多くの都市住民。
    中国人民解放軍が世界一弱い理由、良い人間は軍人にならない、漢奸を最も恐れる理由、明の滅亡、満洲族の勃興、中国は内部に的に内通するものが現れたときに滅びる。

    共産党が都市住民だけ恐れるわけ、農民の犠牲で達成した経済成長、年の4億が農民工さんを食を奴隷に、次の天安門事件が起こらない理由、

    アメリカへの挑戦が早めた崩壊、空母の建造で崩壊を早めたソ連、アメリカはその覇権のため、第2のものを叩く。戦後のソ連、日本、続くのは中国か?

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    2017年12月06日
  • 戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊

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    中国人が中国人を見下す。この表現を、中国人に言うと、頷きます。正確にいうと、都市戸籍所有者が、農村戸籍の者を見下すということは、中国では常識です。差別と言っていいかもしれません。

    よって、農村戸籍の者は、否が応でも、都市戸籍を持ちたいと思う。

    中国で、大学入学試験が激烈である一つの面は、
    大都市にある大学に入学すれば、農村戸籍から、
    都市戸籍に切り替えることが可能だからです。

    中国は近年目覚ましい、発展を遂げました。
    GDPは日本のGDPの2倍以上になっています。
    11年に抜かれて、僅か数年で倍の経済規模になっています。

    その発展の中で、多くの人民の生活は以前と比べて格段によくなりまし

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    2017年11月09日
  • 世界史の中の資本主義―エネルギー、食料、国家はどうなるか

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    中世16世紀と今の状況の類似性から、資本主義の終着点にたどり着いているのではないかという論説。今回はエネルギーや食料の価格の動向において、もはや実需によってではなく、投資目的での価格変動が起こっており、利子率を稼げる、要はリターンが得られる要素を探し求めている状況を解説。それにより、フロンティアを求める資本主義は、フロンティア探しが行き着くところまで行き着いて袋小路に入りつつある、というのを示している。

    リターンを得られるか?という観点だけで世界を眺めたら、いずれ行き着くところは「もう稼ぐ余地はありません」という状況だというのは実感として思う所があるので、本書の主張には共感する部分がとても多

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    2013年08月31日
  • 電力危機をあおってはいけない

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    人口が減れば電力消費も減る
    原発がなくても電力は賄えるが安全保障(核の抑止力)上の考慮が必要
    日本は自然エネルギー活用に不利な国
    太陽光発電は非現実的選択
    地球温暖化はマイナスとは限らない

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    2012年10月15日
  • 「戦略」決定の方法

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    システム分析 システムとは複雑系
    ランチェスターの法則 バトルオブブリテン 
    シミュレーション 仮説 要素の絞込み

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    2012年09月30日
  • 「食料自給率」の罠

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    食料自給率のことがよくわかる良本。まず自給率が日本より低いオランダが、農業で儲けている(輸出額>輸入額)ことにびっくりした。特に知見のない自分からしたら、「自給率?あげた方がいいんじゃん?」くらいにしか感じてなかったが、世界と日本の自給率の比較、自給率を上げられるのか?自給率が低くて問題があるのか?農業を強くするには何をすべきなのか?なぜそれが出来ないのか?自分の中の疑問が一気に解消され、とてもためになった。

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    2012年07月09日
  • 食の歴史と日本人―「もったいない」はなぜ生まれたか

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    日本人の「食」、特に米に関する食のあり方を通して、知られざる日本人の精神構造を掘り起こそうとする一冊。地味ではありますが、なかなか刺激的でスリリングな考察に満ちています。島国の稲作文化というものがどれだけ我々の精神に大きな影響を与えているのか、そしてそれがいかに昔からほとんど変わっていないかが分かります。ちょっと戦慄してしまうくらいに、我々は昔からなにも変わってはいないのだと気付かされる本。

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    2012年01月09日
  • 電力危機をあおってはいけない

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    このカラーリングと書名から想像するとやや扇情的な内容をイメージするが、内容はいたって理性的。日本の人口減少傾向などから論理的に右肩あがりの従来の「増え続ける電力消費」は幻想であることを説く。とはいえ原子力の推進には懐疑的なところが、今の自分の考えに近く、すっと読めた。ふむ。

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    2011年12月24日
  • 「食料自給率」の罠

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    そもそも食料自給率はどこまであげることができるのか。それは国際的な水準などと比較してどうなのか。っていうか他の国ってどうなの?なんで日本の農業ってこんな感じなの?と、一つずつ紐解いていく。
    結局、著者の試算によれば、日本でカロリーベースの食料自給率は上がっても50%ぐらい。そこに色んな補助金を投入したり、土地の集約を進めることの不可能性を考えると、たとえばオランダでやってるように、少ない土地で高く売れる農業にシフトしていくべきでは、という主張。
    日本の農業は畜産と野菜がメインですってだけでも、発見。いかにイメージしか持ってなかったか、ということについてだけでも、読んだ甲斐がありました。

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    2011年12月13日
  • 電力危機をあおってはいけない

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    電力需要の伸びはいずれ人口減少で頭打ちになるという指摘もさておき、バイオマス発電で日本は6兆円つっこんだけど、何の成果も出なかった事や誰も責任を取らなかったことに対しての指摘が鋭く、同じ構図が太陽光発電で繰り返されるのではないかと危惧。数十年にわたって進歩の無かった産業でブレイクスルーを期待するのは厳しいのではないかという指摘にもなるほどと。

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    2011年10月11日
  • 農民国家 中国の限界 システム分析で読み解く未来

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    ・農業は成長産業ではない
     -工業と比べるとGDP比で比べて生産額はとても小さい
     -工業製品と比べて,つけられる付加価値には限界がある
     -総消費量には人口に応じた限界がある→中国の人口は頭打ち
    ・日本は戦後の農地解放+自民党の農民優遇政策のおかげで一億層中流社会が実現できた
    ・中国では土地は共産党のもののため,格差がとてつもなく広がってきている
    ・中国の投資マネーの大半は上記共産党員のものである

    ・中国の統計を鵜呑みにしてはいけない
     -中央に良い顔をするため地方の成績は水増しして報告される
    ・中国のバブルは必ず崩壊する
     →クリエイティブな文化が育たない場合中国はものづくり大国となり,

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    2010年08月16日
  • 中国、朝鮮、ベトナム、日本――極東アジアの地政学

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    (audible)
    地理や歴史などをメインに極東アジアを話しています。
    結構辛辣な箇所も多く、非常に現実的なものだと読んで、実感しています。
    歴史的な教訓もたくさあり、非常に勉強になった。
    特にベトナム歴史はあまり詳しくなかったので、ベトナムについてかなり勉強になった。
    やはり改めて、歴史と地理は繋がっていると実感しました。

    #audible
    #読書
    #読書記録
    #読書好きな人と繋がりたい
    #地政学

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    2025年10月31日
  • 日本人の知らないベトナムの真実

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    ベトナムの歴史や社会体制、国際的立ち位置をざっと解説した本。
    著者は経済学者であるが、学術的観点というよりは、ベトナムでビジネスをする際のアンチョコといった内容だろう。
    しかし、その軽さが入門書としてもいい塩梅となっており、とっかかりとして読んでみるにはよかった。

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    2025年06月25日
  • 歴史と人口から読み解く東南アジア

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    東南アジアの歴史文化背景を学ぶために手に取ったけど筆者の反中・反韓からくる史観が混ざっているから内容を鵜呑みにせず参考程度に。

    統計的な根拠があるわけではない、と一部割り切って意見を述べてる部分もあり。

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    2025年05月29日
  • 日本人の知らないベトナムの真実

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    テンポ良く読みやすかった。日本と全く異なる社会主義というものをよく知れた。これほど中国寄りなのかと気になり、ベトナムのことを単にまだまだ伸びしろがあり、未来は明るいと思っていたが、結構多難なのだなぁと勉強になった。

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    2024年12月31日
  • 歴史と人口から読み解く東南アジア

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    東南アジアの歴史を総浚いするのに便利。筆者の個人的な意見が史観が入っているのでその部分は留意しながら読むことが必要。

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    2024年07月29日
  • 「食料自給率」の罠

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    何をしなければならないか、何を目指すべきかではなく、何が問題なのか、どうなっているのかを知りたいのならお勧めできると思う。

    誤植の多さはもう少しなんとかならなかったのかと思うが。

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    2022年09月11日