川島博之のレビュー一覧
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毛沢東の時代が終わり、と小平が経済重視と共産党独裁の国家を両立させる政策を感が出した。その方向性に対して米と日本などが力を貸して世界第二位の経済力を実現させた。このとき、米も日本も極貧の国民が多数を占める国が経済が成長し人々が豊かさを手にしたときには共産主義は自ずと消滅し西欧的な民主主義の国に近付き独裁者は抹殺されると考えていた。しかし、実際は習近平が主席になり二期目を迎えた今、共産党独裁はより強固になり独裁国家ますます強化されていく気配である。この独裁を貫く基本がデジタル文化大革命であるといのが本書の趣旨。
ウイグル自治区における弾圧政策が如何に大規模であり人権無視のものであるかが、次第に世 -
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中国を題材にして、データをこのように
料理するセンスに すばらしいものを感じた。
仮説、推論が うまい具合に炸裂している。
データを分析するには センスなくしてできない。
『敵を知り、己を知れば、百戦殆うからず』
ということが、わかりすぎるほどわかっているが
中国の実体を正確につかむと言うことの
困難性があり、それに意欲的に取り組んだことは
一番見るべき本書の特徴だろう。
中国のデータは信用できないと思っていたが
そりゃ。目標を達成する責任をもっている人が、
統計の集計の責任者だから、出世ということを
考えれば、ゴマカスだろうね。
なんと言うニンゲン臭い、子供っぽい、レベルの低さを
感じる -
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ネタバレ家族旅行に行く前に、Audibleで事前学習。旅行するなら「地球の歩き方」のような旅行ガイドも良いが、歴史や経済状況、国際情勢など、せっかくの機会なので深く知っておきたかった。特にエネルギー分野の解説が詳しくて興味深かった。
日本から眺めると、米国とのベトナム戦争を連想しがちだが、実際に長く宗主国だったのはフランスであり、歴史上で何度も戦争を繰り返してきたのは隣国の中国だ。米国よりもむしろ、これら2つの国に対する国民感情の方が複雑である。
最近は、サムスンを筆頭に韓国企業の進出が目覚ましい。韓国企業はもともと中国市場に食い込みたかったが、常に優位に立とうとしてくる中国人を嫌って、その先のベ -
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中国の概略史くらいは把握しているつもりだったが、中々どうして知らない事ばかりだった。
靖康の変、歴史で習った覚えはあるが、特別重要視して考えたことはなかった。
畑作農民と稲作農民の気質の違いなども面白い。
ただ、他国の歴史についてかなり強い言葉で批判しているので、読み手としては注意が必要か。元とか朝鮮史はボロクソ。ベトナムは、朝鮮に比較して褒められてる部分もあるが場合によってはかなり辛口。
「靖康の変は900年経っても中国人の心に根を張るトラウマ」「現代の中国外交にも秦檜の亡霊が憑いてまわる」
この辺は何度も言及されているが、この本だけで鵜呑みにしていいかわからないので、もっと調べてみたいと -
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中国のDATAで真実を解明する、この試みは成功している。Factの重要性☆
経年変化を見ると「構造問題か否か」が判る。ex 対中の輸出・輸入→大きな変化
1.輸出伸びない日本 アベノミクス・円安の期待外れ
世界貿易は拡大 牽引は中国・米国・ドイツ 日本はシェアダウンの一途
最後の勝負は「自動車」中国が虎視眈々と,狙っている
2.必要なのは「輸出拡大戦略」
コロナまでは輸出拡大=経済成長であった
日本は中国に既存の輸出を奪われ、「新たな輸出」を作ることが出来なかった
「観光拡大」で代替しようというのがアベノミクス
しかし量の拡大は限界に当たり、コロナで頓挫して良かった
長期的戦略を -
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すげ〜な中国、あからさまに国民の中に差別を設定してるのかよ。しかしこれは小麦文化のせい、科挙のせい、は根拠がわからんなあ鵜呑みにしづらい。人口ピラミッドの例みたいにちゃんと数字を見せて欲しい。数多くの根拠薄めの著者の意見が多くて、それぞれそれなりに説得力はあるんだけど、読者としては捉え方に困るかな。これ読んでたら中国株とか買う気失せたんだけど、2017年の本なのだけど全く中国のテック企業について触れてないのでそこもなんとなくアンバランスな気もした。警部補ダイマジン読んでたら中国の農村戸籍と都市戸籍の事が出てきたので全く知らなかったので読んだみた。