あらすじ
中国と国境を接し、2000年の歴史を持つが、日本と全く異なる社会主義の世界を紹介!
ベトナムの歴史、政治、経済、産業がわかる!
【目次】
第1章 現代ベトナムの政治と社会
ベトナム共産党/蔓延する汚職と汚職退治/ベトナム政治の三つの対立
第2章 民衆の心の中のベトナム史
北属時代と独立(ベトナムの古代)/元寇、明からの再独立、南北朝時代(ベトナムの中世)/フランス植民地と日本の進駐(ベトナムの近世・近代)/第一次インドシナ戦争とベトナム戦争/カンボジア侵攻と中越戦争
第3章 GDPと人口動態から読み解くベトナム経済
GDPから読み解くベトナム経済/人口動態が示すベトナム経済の行方
第4章 農業国から工業国へ――ベトナムの産業
エネルギー消費量と経済成長の関係性/ベトナムはもはや農業国ではない/貿易と海外直接投資が示す工業国としてのベトナム
第5章 ベトナムの未来と日本
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ベトナムとビジネスで関わっているので読み始めましたが、この手の本にしては大変わかり易く、長く現地にいないとわからない情報がいっぱいでした。ベトナムビジネスに携わっている方にはお勧めします!
Posted by ブクログ
私の知っているいくつかのこと(噂が大切なこと、食、エネルギー、彼らの自国の歴史の認識、格差の感覚など)とすごくよく合っているので、たぶん他も信用してよいのだろうと思いながら読んだ。奇跡が終わったというのは私もそう感じる。
Posted by ブクログ
ベトナムに旅行や出張で行くことになった時、
予習として知っておいて損はない。
情報もさほど古くなく341頁の割には読みやすい。
ただ温暖化対策はEUの陰謀だ、とか気になる箇所が
いくつもあるので★一つ減
Posted by ブクログ
まず非常にわかりやすい。少し繰り返しが多い部分もあるが、史実に基づき、ロジカルに話を進めているので、非常にスピード感を持って読み進めることができる。過去からの歴史とそれに基づく政治、経済、今後についてをわかりやすく述べられている。
Posted by ブクログ
家族旅行に行く前に、Audibleで事前学習。旅行するなら「地球の歩き方」のような旅行ガイドも良いが、歴史や経済状況、国際情勢など、せっかくの機会なので深く知っておきたかった。特にエネルギー分野の解説が詳しくて興味深かった。
日本から眺めると、米国とのベトナム戦争を連想しがちだが、実際に長く宗主国だったのはフランスであり、歴史上で何度も戦争を繰り返してきたのは隣国の中国だ。米国よりもむしろ、これら2つの国に対する国民感情の方が複雑である。
最近は、サムスンを筆頭に韓国企業の進出が目覚ましい。韓国企業はもともと中国市場に食い込みたかったが、常に優位に立とうとしてくる中国人を嫌って、その先のベトナムを目指すようになったとか。ベトナム人の中国嫌いを背景に、他の東南アジア諸国とは異なって華僑のコミュニティがほとんど存在しない(シンガポール経由で華僑マネーは入っている)ことも、韓国人にとって魅力的な要因だったとされる。
仕事上、ベトナムの方々に業務を発注することがある。非常に勤勉で優秀な人材が多い。家族旅行でこの国を選んだ理由の一つには、そうした人々への敬意もあるが、社会主義国に家族で旅行したいという願望もあった。中国やロシアのようなメジャーでないところが良い。文化圏が日本と遠い国にしたかった。世界の広さを肌で感じるために。
Posted by ブクログ
観光地をなぞるだけ旅行では国の深層は見えない。ベトナムの若者が日本で汗を流す理由は祖国の未来への希望と重なる。一方で一部の犯罪の背景には彼らを取り巻く厳しい現実が潜む。川島博之氏はアジアの現実を鋭く描き私たちに問いを投げかける。国際交流とは喜びだけでなく痛みも共有することではないかと。
Posted by ブクログ
ベトナムの歴史や社会体制、国際的立ち位置をざっと解説した本。
著者は経済学者であるが、学術的観点というよりは、ベトナムでビジネスをする際のアンチョコといった内容だろう。
しかし、その軽さが入門書としてもいい塩梅となっており、とっかかりとして読んでみるにはよかった。