川島博之のレビュー一覧

  • 中国、朝鮮、ベトナム、日本――極東アジアの地政学

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    中国に関する考察(科挙制度、秦檜の亡霊など)は興味深かったが、朝鮮に対するヘイトがあまりに強すぎて少し読んでいて辛かった。(他の国と書き方が全然違う。親でも殺されたのか?)専門ではないにしても、学者ならもう少し公平な視点で論じてほしかった。

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    2022年04月28日
  • 習近平のデジタル文化大革命 24時間を監視され全人生を支配される中国人の悲劇

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    ・習近平政権は、情報技術を駆使してデジタル文化大革命を進めている。それは、次のようなもの。
    └政権に都合の悪い情報が拡散しないようネットを監視する。
    └監視カメラを1.7億台以上設置し、その映像を解析する。
    └すべての国民が持つ、個人データが入力された身分証明書を分析し、個々の行動を把握する。

    ・中国の景気が減速し、就職難の若者の不満が高まると、社会不安につながり、「アラブの春」のような反乱が起きかねない。ゆえに習近平は、ネットの管理に神経質になっている。

    ・中国のネット会社は、政府の庇護を受け、米国の模倣をすることで成長した。だが、模倣から新たな技術は生まれない。

    ・中国では、宋の時代

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    2019年09月18日
  • 世界史の中の資本主義―エネルギー、食料、国家はどうなるか

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    各分野の識者がエネルギー、食料、国家が今後どうなるかについて、過去の歴史を参考にしながら見通したもの。エネルギーでは、シェール革命後も価格は下がらないだろうというのは、常識的な見通しだが、食糧については、「これから世界は食料の『過剰な時代』へ突入する」というのには驚いた。人口増、化学肥料の高騰、水不足、異常気象など、食料は不足するものだと思い込んでいた自分には、にわかには信じがたい。

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    2021年08月08日
  • 戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊

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    長らく中国に駐在していた知人が、上海戸籍を持っている人と地方戸籍の人との差別が激しい、とは言っていたが、この事だったんだな。
    私もあまり中国を好きではないが、この著者がハナから中国を見下しているスタンスが気になる。

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    2018年04月18日
  • 戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊

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    戸籍アパルトヘイト、というフレーズは過激のように思いますが、中国には戸籍という厳然とした区別制度があることは知っていました。

    私が中国語の勉強を始めてから、何人かの中国の方を知り合いになりましたが、殆どの方が都市戸籍をお持ちの方のようです、デリケートな内容になるので話題にすることもありませんが。

    私が思うに、中国はいままでこの制度を上手に利用して、国民に「やる気」を与え続けてきたとも言えます。会社の同僚含めて、皆さん勤勉ですし、起業精神にあふれる人が多いです。

    どの制度にも良い点と悪い点があると思いますが、簡単には調査することができない話題について、詳細なレポートを読める、ある種の贅沢さ

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    2018年01月15日
  • 電力危機をあおってはいけない

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    政府・マスコミ等の宣伝によって、歪められた情報が蔓延している。それらの情報が「あまりにも世界の情勢や再生可能エネルギーの実情を理解していないことを憂い、緊急に出版を思い立ったもの」という著者のことば通り、電力は足りているのか?資源は足りているのか?原発を含め今後のエネルギー戦略については、どのように考えるべきか?ということがコンパクトにまとめてかかれています。お薦めです。資料も多く、手元において参照するにも良い本だと思います。

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    2013年01月23日
  • 「食料自給率」の罠

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    「選択と集中」が大事。

    本書ではコメは現状を維持し、広い土地を使わない畜産を競争産業にすべきだという。

    確かに、コメは個別所得補償制度などによって手厚く保護されている。

    しかし、コメもいまでは中国の富裕層が大量に買っているという現状があれば競争産業になるのではないだろうか。

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    2011年02月04日
  • 「食料自給率」の罠

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    農学出身ではない筆者(出身は工学/システム系)が究極的にマクロ視点に立ち、食料自給率の無意味さ?に切り込んだ本書。

    講演会に行くことになったので予習のため前日に一気に読破。その気になったら本ってけっこうなスピードで読めるもんですね(笑)

    食料自給率が何かというのをまず認識し、世界の中で日本の農業をどう見るか、ということを行い、最後に筆者なりの処方箋が書かれています。

    日本の農業/食料問題を入門的に俯瞰するのに適した一冊じゃないかなと思いました。

    この手の本は農業経済の息がかかった人が書くことが多いんですが、この方はそうでないからかけっこう新鮮な目線が多い。twitter/mixiで気に

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    2010年10月24日