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20年間に40回以上も中国奥地の農村を訪れリサーチを行ってきた著者は途轍もない貧困を目撃。一方、トウ小平が提唱した「才能を隠して内に力を蓄える」の外交・安保の方針は、習近平によって破られ、アメリカに挑戦を始めた。これは中国3000年の歴史の中で最大の失敗。カネも知識もない9億人の貧農を競争力の落ちた4億人の都市住民が支えるのは絶対に不可能。中華思想的なメンツから造る3隻の空母が中国経済の息を止める
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Posted by ブクログ
すげ〜な中国、あからさまに国民の中に差別を設定してるのかよ。しかしこれは小麦文化のせい、科挙のせい、は根拠がわからんなあ鵜呑みにしづらい。人口ピラミッドの例みたいにちゃんと数字を見せて欲しい。数多くの根拠薄めの著者の意見が多くて、それぞれそれなりに説得力はあるんだけど、読者としては捉え方に困るかな。...続きを読むこれ読んでたら中国株とか買う気失せたんだけど、2017年の本なのだけど全く中国のテック企業について触れてないのでそこもなんとなくアンバランスな気もした。警部補ダイマジン読んでたら中国の農村戸籍と都市戸籍の事が出てきたので全く知らなかったので読んだみた。
都市と農村で戸籍が違う、と言うのは聞いたことがあるが、大きな格差が存在しているのは知らなかったので、衝撃的だった。 中国は12億人では無く、4億人の国家と捉えるべき、という筆者の意見は、本書を読めばとても説得力のある考えだ。 また、コメか小麦のどちらかを主食にするかにより、国民性が変わるという話はと...続きを読むても面白くて、これも説得力があった。農業に精通し、かつ、中国現地に赴いて知見を得た筆者ならではの見方だと思う。 また第二次世界大戦後の中国共産党による為政や、現在の政権構造、中枢や幹部に関する記載も、見聞きすることが無かったので、新鮮で面白かった。 しかし、筆者のこれまでやこれからの中国の見方は厳しいと思う。 ある程度豊かになり、成長が鈍化した国の政治家・官僚の腐敗や対外膨張政策、貧困層の不満増大などは全世界共通の問題であり、中国に限った話では無い。 また、時に歴史に学ばない行動もしてしまうのも同様。どのような政治体制でも、大勢の民衆が支持すれば、間違ったことでも実行してしまう、これは民族国家の弱点だ。 翻って、国民が多すぎて団結が困難、しかし、辺境地域を除いては分離独立の気運が無い中国は、為政者にとってコントロールしやすく、これからも大きな影響力を行使する国として存在し続けると思う。 あと、帯に「9億人の農民奴隷は2020年に蜂起する」とあるが、2020年と断定する根拠は読み取れなかった。恐らく、筆者では無く出版社による誇張だと思いますが。
小関アパルトヘイト国家中国、日本多くの都市戸籍と9億の農民戸籍の区分 中国奥地のような風景、9多くの農民から搾取する、4多くの都市住民。 中国人民解放軍が世界一弱い理由、良い人間は軍人にならない、漢奸を最も恐れる理由、明の滅亡、満洲族の勃興、中国は内部に的に内通するものが現れたときに滅びる。 共...続きを読む産党が都市住民だけ恐れるわけ、農民の犠牲で達成した経済成長、年の4億が農民工さんを食を奴隷に、次の天安門事件が起こらない理由、 アメリカへの挑戦が早めた崩壊、空母の建造で崩壊を早めたソ連、アメリカはその覇権のため、第2のものを叩く。戦後のソ連、日本、続くのは中国か?
中国人が中国人を見下す。この表現を、中国人に言うと、頷きます。正確にいうと、都市戸籍所有者が、農村戸籍の者を見下すということは、中国では常識です。差別と言っていいかもしれません。 よって、農村戸籍の者は、否が応でも、都市戸籍を持ちたいと思う。 中国で、大学入学試験が激烈である一つの面は、 大都市...続きを読むにある大学に入学すれば、農村戸籍から、 都市戸籍に切り替えることが可能だからです。 中国は近年目覚ましい、発展を遂げました。 GDPは日本のGDPの2倍以上になっています。 11年に抜かれて、僅か数年で倍の経済規模になっています。 その発展の中で、多くの人民の生活は以前と比べて格段によくなりました。一方、その発展の恩恵を得られていない層も、まだいます。 格差社会は、日本なんかの比ではありません。 その格差社会の中で、絶望を感じている層もいます。 この数十年で中国が失ったものは、大きいと思います。 一党独裁による権力の集中は、ある面では成功しましたが(物事をスピーディーに進める上で)、 取り残された層もいます。中国は、これからも、パクスチャイナの道を突き進んでいきます。 それは、国内の問題が非常に多く、拡大するしか、その問題を覆い隠すことができないからです。 中国の夢は、これからも、犠牲を伴いながら、果てしなく続くでしょう。
長らく中国に駐在していた知人が、上海戸籍を持っている人と地方戸籍の人との差別が激しい、とは言っていたが、この事だったんだな。 私もあまり中国を好きではないが、この著者がハナから中国を見下しているスタンスが気になる。
戸籍アパルトヘイト、というフレーズは過激のように思いますが、中国には戸籍という厳然とした区別制度があることは知っていました。 私が中国語の勉強を始めてから、何人かの中国の方を知り合いになりましたが、殆どの方が都市戸籍をお持ちの方のようです、デリケートな内容になるので話題にすることもありませんが。 ...続きを読む 私が思うに、中国はいままでこの制度を上手に利用して、国民に「やる気」を与え続けてきたとも言えます。会社の同僚含めて、皆さん勤勉ですし、起業精神にあふれる人が多いです。 どの制度にも良い点と悪い点があると思いますが、簡単には調査することができない話題について、詳細なレポートを読める、ある種の贅沢さを感じながら読んだ本でした。 以下は気になったポイントです。 ・担当した地域を発展させること、最も分かりやすい指標がGDPである。それを知れば、集客が見込めない観光地に空港を造ること、冬で閑散としている時期でも照明で煌々と照らすことも納得できる(p19) ・住宅開発は基本的には民間業者が行うが、土地関連事業は地方政府の指導下で行われるので、その資金繰りには市政府が関与している(p26) ・都市戸籍と農民戸籍の制度は、中華人民共和国が成立したのち、共産党によって作られたもの、農民戸籍を有する人が9.3億人、都市戸籍は3.8億人、7割が農民戸籍、2010年に中国政府が行った調査で公式な数字、農民戸籍のうち、農村から移り住んだ3億人が都市に住んでいる(p28、30) ・駐豪政府の悉皆調査によれば、総人口13.4億人中、学歴が判明したのは11.9億人、都市人口が4.0、鎮:2.6、農村:6.5億人となっている、都市に住人の26%は、農民戸籍、鎮では62%、農村では96%が農民戸籍(p34) ・中国の職場の定年は日本より5年ほど早く、55歳前後に設定されている、人口ピラミッドでひときわ高いピークである1963年生まれは、2018年に55歳となる、これは日本の2007年の状況に似ている(p45) ・日本への爆買い旅行に来ている人の多くは、都市に住む最上位20%に所属する、彼らの人工は1億を超えていているが、全体の1割に過ぎない(p52) ・小麦だけ食べていると、体に不調をきたすので、たいてい同時に牛、羊を飼っている、小麦に不足している必須アミノ酸を補う(p59) ・改革開放政策が始まった後、最も工業が発展したのは、長江流域と、広東省を流れる珠江の下流地域だが、どちらもコメ作地帯(p63) ・中国とは、北部の小麦文明が南部のコメ文明を支配する国である、南部に首都を置いた政権は、短期間で滅んでいる、国民とは都市の城壁のなかに住む人だけ、これが農民を二流国民と考える意識を生んでいる(p67) ・中国人は約1000年間、科挙の試験のシステムで暮らしてきたので、心のどこかで勉強ができないから、あるいは商売をする才覚がないから、そうした人が農業をしているのだと考えるようになった(p72) ・中世欧州で国境があいまいだったのは、しゃべる言葉はあいまいでも、教会の公式用語であるラテン語が存在したから。中世のインテリはラテン語の読み書きができたので、どこに行っても困らなかった。しかし16世紀、マルチン・ルターが聖書をドイツ語に訳したころから、書物は各国の言葉で書かれるようになり、言葉の違いが国境となった(p75) ・中国は、漢字という表意文字を使っていたからこそ、巨大な人口が分裂することなく一つの国であり続けた、表音文字が使われていたら、欧州やインドのように小国が分立していただろう(p76) ・要人の警護に抜擢されて任期を全うすることができれば、特に条件の良い天下り先が用意される。北京勤務の武装警察において、要人警護は最高位のあこがれのポストである。(p88) ・科挙合格者は実際の業務を行うことはなかった、実務は科挙に合格しなかった下級官僚が行った。日本では、明治システムがこのシステムを導入し、第二次世界大戦が終わるまで、官選の知事を置いた時代があったが、例外中の例外である(p92) ・本気で万里の長城を突破しようとすれば簡単にできる、一部に集中して1か所を破壊すればよいので、防衛線として有効であったのは、相手が小部隊であったから(p105) ・農業生産が順調に増加すると、農民は貧しくなる。戦後の日本で生じたことが現在の中国でも進行している、その結果、農民は戸籍アパルトヘイトで身分を固定されて、どんどん貧しくなる(p130) ・人類は長い間、飢餓との闘いであったが、20世紀になって空気中の窒素を工業的に固定して化学肥料を作る技術が開発されると、収穫量が急増して食料不足は解消した(p132) ・中国の現状は日本の何年くらいに似ているのか、4億人の都市部と見た時には、バブル(1990)や、一人当たりGDP(1970)という議論があるが、都市と農村の人口比でみると、1950年頃に似ている(p133) ・農民は反乱を起こしても武装警官で鎮圧できるが、都市の中産階級は情報発信能力があるので、共産党は都市の中産階級が不満を持つことを恐れている。だからコメの価格を上げない、農民工の最低賃金も上昇を抑えている。都市部のサービス価格が上昇するので(p140) ・中国では土地は売れないが、使用権は販売できる、使用権は宅地は70年、工業用地は50年と決められている(p150) ・土地開発公社をコントロールしている会社は地方政府、中国企業は簡単に資金を集められるのは、土地を媒介に作られている。この土地収用システムは、日本企業が中国企業に負けた原因の一つになっている(p151) ・中国が共産党独裁をやめて民主主義を導入したらどうなるか、その答えは既に、タイにある。農村部を基盤とした、タクシン政権が作られたが、クーデターが起きて、選挙をしても勝てないので、都市のエリートは力によって政権を奪取、現在も未だ軍政下にある(p164) ・習近平は、和諧社会(格差の是正に取り組む)を取り下げて、中国の夢、を国家目標にした。国内問題解決よりも、対外膨張政策や国威発揚に舵を切った(p184) ・20世紀になって実力がないにもかかわらず国威発揚を図り、覇権国に挑戦して敗れた国が3つある、ドイツ・日本・ソ連である(p191) ・次の30年程はインド経済は順調に発展する、現在の一人当たり2000ドルから、10,000ドルあたりまで。中国は中進国の罠にはまり、10,000ドル当たりで低迷するだろう。すると将来的にインドの人口は中国を上回るので、GDPもインドが抜く可能性があるだろう(p219) 2018年1月14日作成
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戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊
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川島博之
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