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「食料自給率40%」におびえる日本の食卓の未来を予測する。食料自給率が低くても、農家の後継者が少なくても、日本が食料の危機にさらされることはない! 事実誤認に基づく対策こそが日本農業を追いつめ、食の安全保障を危うくする。食料自給率が低いほうが、「日本の農業」は強くなれる! 最強の農業国オランダも穀物自給率が低いなど、食と農の真実の姿を明らかにし、不毛な議論に終止符を打つ!
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Posted by ブクログ
地に足のついた好著。国土が狭く、人口密度の高い日本では穀物の生産量向上には限界があり、自給率向上は厳しい。それよりも、同じように狭い国土ながら農業輸出で279億円ももうけているオランダのように、野菜や畜産や花きなどの広い面積を必要としない品目で勝負すべきと熱弁。一方で「小家族制や日本文化に根付いたコ...続きを読むメは保護すべき」とも語る。農業政策はこのぐらいの認識を土台にしないと話が進まない。
自給率の低下に対して、多くの国民は不安を抱いている。それは、農林水産省や農業関係者が行う「なにかの際に食料が輸入できなくなると、日本はパニックに陥る」との喧伝に踊らされている面はあるにしても、自給率の著しい低下が不安の背景にあることは確かであろう。 農地を規模拡大して農業の効率を高めても、国民経済...続きを読む全体を考えると、それほど大きなメリットがない。 人口が減少局面に入った日本はこれから、農業に限らずあらゆる分野で「選択と集中」をしていく必要がある。
食料自給率のことがよくわかる良本。まず自給率が日本より低いオランダが、農業で儲けている(輸出額>輸入額)ことにびっくりした。特に知見のない自分からしたら、「自給率?あげた方がいいんじゃん?」くらいにしか感じてなかったが、世界と日本の自給率の比較、自給率を上げられるのか?自給率が低くて問題があるのか?...続きを読む農業を強くするには何をすべきなのか?なぜそれが出来ないのか?自分の中の疑問が一気に解消され、とてもためになった。
そもそも食料自給率はどこまであげることができるのか。それは国際的な水準などと比較してどうなのか。っていうか他の国ってどうなの?なんで日本の農業ってこんな感じなの?と、一つずつ紐解いていく。 結局、著者の試算によれば、日本でカロリーベースの食料自給率は上がっても50%ぐらい。そこに色んな補助金を投入し...続きを読むたり、土地の集約を進めることの不可能性を考えると、たとえばオランダでやってるように、少ない土地で高く売れる農業にシフトしていくべきでは、という主張。 日本の農業は畜産と野菜がメインですってだけでも、発見。いかにイメージしか持ってなかったか、ということについてだけでも、読んだ甲斐がありました。
何をしなければならないか、何を目指すべきかではなく、何が問題なのか、どうなっているのかを知りたいのならお勧めできると思う。 誤植の多さはもう少しなんとかならなかったのかと思うが。
「選択と集中」が大事。 本書ではコメは現状を維持し、広い土地を使わない畜産を競争産業にすべきだという。 確かに、コメは個別所得補償制度などによって手厚く保護されている。 しかし、コメもいまでは中国の富裕層が大量に買っているという現状があれば競争産業になるのではないだろうか。
農学出身ではない筆者(出身は工学/システム系)が究極的にマクロ視点に立ち、食料自給率の無意味さ?に切り込んだ本書。 講演会に行くことになったので予習のため前日に一気に読破。その気になったら本ってけっこうなスピードで読めるもんですね(笑) 食料自給率が何かというのをまず認識し、世界の中で日本の農業...続きを読むをどう見るか、ということを行い、最後に筆者なりの処方箋が書かれています。 日本の農業/食料問題を入門的に俯瞰するのに適した一冊じゃないかなと思いました。 この手の本は農業経済の息がかかった人が書くことが多いんですが、この方はそうでないからかけっこう新鮮な目線が多い。twitter/mixiで気になったフレーズは抜き出してつぶやいたのですが、まあそういう事です。 石油ショックは日本社会の大きなトラウマになっている。(中略)多くの国民は、これと似たような事態が食料に関しても起こるのではないかと心配している。p44 我々は、主に贅沢をするために食料を輸入している。p69 貧富の格差が激しく、極端なポピュリズムにより政権を獲得した政府には、そのような合理的な判断(註:アルゼンチンが穀物禁輸措置をしないという選択をすること)ができなかったようだ。p80 食料自給率を食料安保に結びつける議論は、どこかその杞の国の人の心配に似ている。p91 食料危機の歴史を振り返ると、その真の原因は政策の失敗にある。食料危機は天災ではなく、人災である。p92 門外漢だから言える過激なことも、専門家に言わせれば多分、「現実を見てないよね」ということになるんだろうけど、この方はそれをはねのけられる言葉の巧さと強さを持ち合わせてると思いました。 最近この手の言説がぼちぼち出てきて、自給率の非万能性というのが広まってきたみたいです。今後も活発な論説を期待したいです。
いちいちさ、罠を仕掛けないでほしいよね、いろんなところにさ。政府とかメディアとかその他もろもろ。引っかかっちゃうじゃんね。知らんし。事情とか。 端的に言うと、食料自給率あげなくていいよーってはなし。あげることは現実的じゃないんだよーってはなし。あげなくても問題ないんだよ。 戸別所得補償制度は自給...続きを読む率あげるのに役には立たないけれども、別のいいところあるよ、って話もある。 面白いよ!! すごくわかりやすく、納得しやすい論調。だけど、だからって思考を停止させるのは良くないので、いろんな意見をきいてかないとね。難しいね。
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「食料自給率」の罠
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