小野塚カホリのレビュー一覧

  • 花

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    『花』これも「少年四景」聴いて読みたくなった作品。巻末の「キャラコ・デュ・ネギュス」が非常に好きだ。

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    2012年02月03日
  • 僕は天使ぢゃないよ

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    『僕は天使ぢゃないよ。』ぽちが関を呼ぶ二人称の「あなた」が心に沁み入る。初読みの時とは印象ががらりと変わった。ドラマCDを聴いたせいだろう。小野塚作品、実はそんなに好きではなかった。自己陶酔程ではないが、JUNEを読んでた時に感じていたのと類似している「これは耽美である」と言うあの「陶酔していいんだよ」感が先に来てしまって、冷静に読めなかった。小野塚作品はそのJUNEよりもリアルさで先に行ってるよ、って感じが凄くして、どうしても吸い取り紙に水が沁み入るのとは逆で、弾く感じがしていた。JUNEを読んでた時も、「美しいものに陶酔して何が悪い。これは選ばれたものの楽しみである」と言いたげな作品が苦手

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    2012年02月03日
  • ジョルナダ

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    基本的に、小野塚さんの漫画を読むと落ち込むどころか軽く死んじゃいたくなるんだけど、これもまさにそれです。
    女の子のむっちり感だとか、空気感に変な生々しさがあって、その生々しさに当てられるんだと思う。
    いつも通りの小野塚さんの作品であるから、いつも通り憂鬱で、ちょっとした後味の悪さが残るけど、それこそがこの人の作品の良さであり、何度も読んでしまう理由なのかしら、と思います。きっとまた、秋口の重たい雨の夕方なんかに読みたくなるんだろうな。

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    2011年12月29日
  • ジョルナダ

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    あなたのとりこ――ヅッカ氏が描くなら健全な男の子も好きだなぁ。「だってオレ好きな女の子いるもん」高校生ぽい!そんな彼に振り回される。
    密室と蜂蜜――エレベーターの中にて。なんかあっさり。それなりにページ数はあるのにショートショートみたいだ。
    愛はどこへ行った――十代前半の少年の肉体が生々しい。ヅッカ氏、変態だな。(褒め言葉です)
    さようなら さようなら――欲望ありきの女の子と、どこか夢見がちな男の子。思春期。「どっか連れてって欲しいなあ」と呟くのは男の子のほう。
    繁――こうゆうのは男男でやるっちぅのがヅッカ氏の良心だと思っていたのだが…だって『セルロイドパラダイス』は美しかったもの。

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    2011年05月17日
  • 品川心中

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    『品川心中』『子別れ』『文違い』『真景累ヶ淵』『紺屋高尾』所収。落語をモチーフにしつつ、切なくて悲しくて綺麗で、そして最後に救いどころがあるストーリー。

    品川宿のお染も、新宿宿のお稲も、もちろん吉原の高尾太夫も、とびきりいい女で腕っこきの玄人女だけど、芯に純真なところがあるのが嬉しい。

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    2011年02月12日
  • NICO SAYS ―ニコセッズセレクション―

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    ニコセッズは何回読んでも泣ける(;_;)
    重いテーマながら、リアリティある言動や行動は、漫画でありながらあり得そうで少し怖かったけど、ドラマや映画を見てるようだった。

    絶望の中に残された希望のような。
    小野塚さん作品ならではのパンドラの箱がある。

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    2011年02月11日
  • 品川心中

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    落語をモチーフにした短篇集。親子や夫婦、遊女ものなど。
    この人の描く月代の男衆が色っぽくて個人的にもえる。

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    2011年02月10日
  • ロールスロイスラジオ

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    「飯事」と「中学3年生」がすきです。っていうとすごく問題がありそうだけど…!その純度の高さとか、直向さとかっていうより、言葉なんて交わさなくても人のことは解るし恋は出来るよなあってきゅんとします。特に異性に対しては言葉で理論武装しがちだしさ、そういうのが無い関係って清らかにさえ見えてしまう。

    小野塚カホリの短編集って一冊ごとに作品の共通点があることが多くて、これはどうにも『見透かす』というオチの漫画が多かったなあ。特に後半。

    このラインナップだと「初めまして」がちょっと異作な気もする。私だったらこの作品ラストに持ってきたな。なんでこの順番にしたのかな?

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    2010年08月20日
  • ロングロングあ・ごう

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    台詞の全体的に少ない、焦がれるよりは身につまされるような恋のお話の詰まった短編集。すきです。

    すごくバランスの良い作品の選出方法で、特に「シガー、ライター。」と「清ら影」が隣同士に収録されているのはとってもセンスが良い!

    片思いと両思いの境界線ってよくわかんないです、小野塚先生。

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    2010年08月20日
  • 美少年

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    読んでいて「うおお・・」となった。
    BLではなく性的嗜好やらをこういう視点で描いた好色文学。
    SM陵辱あり。

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    2010年05月08日
  • ゆびのわものがたり (2)

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    二巻目は今読んでます。一巻の、両親が心中しちゃう女の子とその彼氏さんの恋愛話と、一番最初の青い宝石の話が好き。カホリさんの繊細で綺麗なイラストに、儚さや憂いを感じます。表紙も素敵。あ、それと、この漫画を読んで文金高島田を知りました(笑)

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    2010年03月16日
  • 花

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    表題作は戦時中の足が悪いお坊ちゃんとドイツ人ハーフの2人の青年のお話。アイデンティティを試すような描き方は読み手の心まで抉っていかれる、なんでこんなにかっこいい描き方できるんだろー!題名と本編のリンクも絶妙

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    2010年03月14日
  • 虜囚

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    何でこの人のBLってこんなに文学作品っぽいんだろー!表題作「虜囚」の中の特攻の刑事の不器用な恋愛がよかった。あと「ぼくはね」ではちょっと扱いにくいテーマを取り上げてるのにしっかりまとまっててさすが!

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    2010年03月14日
  • 小町風伝

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    小野塚カホリだからいつでも大好き!
    最初の話の主人公の顔が好きだ。
    話の内容はそこまで評価しないがとにかく絵柄なんだってば、何度も言うが。
    子供も可愛い。
    心温まる一冊ではないでしょうか。

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    2009年12月02日
  • 深夜少年

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    思う。同性愛ほど美しいのか、と。


    単純に漫画だからそうなのかもしれないけど、
    異性愛における汚さを感じないものが多い。
    この本もどのストーリーも純粋で、ただ好きで、恋しくて。
    そういう内容にあふれています。

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    2009年10月17日
  • ロングロングあ・ごう

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    小野塚カホリの絵と内容に惹かれて買ってみたもの。
    男女、男同士、女同士の恋愛ごちゃまぜ短編集でした。

    ・アレルギー
    超短編。だけどこの主人公の言い分が分かる気がした。

    ・ドライブ
    超短編。たるいダメ男とそれが愛しい彼女って感じ。

    ・シガー、ライター
    男同士の片思い。
    実姉に恋した男と、姉の恋人の教師の三角関係?に主人公のおねえキャラくんが+α。
    フロイトとかゴッホとか出てくるとこが小野塚っぽい。

    ・清ら影
    女同士の心中未遂。
    リスカ少女大原と主人公毬谷。
    大原の言葉になにも返せなくなる。理由なんてないんだ、と。
    高校の制服スカートで飛べそうっていうの、なんか分かる気がする。

    ・are

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    2009年10月04日
  • LOGOS

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    夏の閉塞感がすきということを思い出す。
    ともだちをしんじるって、この頃はそれだけで人生生きられるものだったと思い出すしかなくなってしまったいまがすこしかなしい、かな。

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    2009年10月04日
  • 美剣士

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    団鬼六原作のアレンジ。幕末舞台、脱藩した下級藩士と彼を慕う少年剣士の物語。『美少年』 同様救いがないが、語り部の老女と聞き手の元武士のやりとりに、残酷な時の流れと一抹の余韻が残る。原作は未讀だが、大体想像が附くような氣もw

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    2009年10月04日
  • 美少年

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    菊雄の、女らしさが怖い。女の持つ、強い負の感情が怖いです。

    それと同時に、女らしいしおらしさが優美で可愛くもありますが。


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    2009年10月04日
  • NICO SAYS ―ニコセッズセレクション―

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    この人の漫画って良く、純粋すぎて恋に不器用な人が出てくるけどその真骨頂がこのニコちゃん!ラストにびっくりするけどなんかいいラストだったような気もする。ハッピーエンドだけがいいラストってわけでもないし!

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    2009年10月04日