小野塚カホリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
団鬼六×小野塚カホリせんせというだけでぐっとくるものがありますね。そしてその期待を見事に裏切らないお仕事ぶり。すばらしい。
これは早く読みたいなーとずっと思ってたんだけど読んだ後めちゃくちゃ沈む・・沈むよー。
ジャンルがジャンルだからるんるんと手に取ったりした日には。
だってこれ脳みそにガーンてくるもん。美少年かあ。残酷な言葉です。
ただ美少年が記号的・偶像的に描かれているのではなくその尊さや気品と平行して可愛らしくいじらしい様が見え隠れするのがとても良かった。あとがきでの作者の言葉を借りれば、この本そのものが正に上方文化の優美だなあ。 -
Posted by ブクログ
団鬼六の名作『美少年』を漫画として描き切れるのは、小野塚氏だけだと感じます。彼女の描く、仄暗く濃い色気の匂い立つような「美少年」。凛とした瞳、陵辱に塗れながらそれを受け入れ、しかし崩れてしまう弱さ。原作共々、素晴らしい作品だと思います。
(以下蛇足)
一般向けばっか描いてると思ってたらそうか、5年ぶりなのか。彼女に「ボーイズラブ」という言葉は使ってほしくないなァ。「ジュネ」のもつ背徳性のが似合う。
(以下十代で初見の頃の感想)
段団鬼六原作
「美少年」という言葉の似合わぬほど『女』の菊香。
妖艶さと潔癖さと弱々しさを持ち合わせた。
男であることも女になることも叶わず、異端の存在。
女以上に、不自然なほどに女らしく、それを隠しきれていない、
否、隠そうとしていないのか。
プラス小野塚氏の絵
仄暗く匂い立つような色香をもつ菊香。
それに惹き寄せられる、真っ直で暢気で、しかしどこか暗い部分をもつ「私」。
歪んだ愛情、歪んだ行為、独特の性、
それに頬を染め、悦んで受け入れる菊香の異常さ。
違和感を覚えながらも受け入れてしまう「私」の異常さ。
結局二人とも崩れてしまうのだけれど。
恥辱に塗れながらもなお美しいままでいようとする、
凛とした表情、弄ばれる身体。
原作を忠実になぞった作品だが、小野塚氏の雰囲気がよく似合っていてまるでオリジナル作品のよう。