あらすじ
緊縛の文豪・団鬼六の私小説「美少年」に小野塚カホリが華麗な筆致で挑んだ究極のエロス、登場!お願い目を閉じていて。これから生き恥を晒します…同性を見てこんなに胸がときめいたのは、生まれて初めての経験だった。ごく普通の学生である「私」が気品あふれる美少年・菊雄と出会い、倒錯の関係にのめり込んでゆく。叫び声や哀願の涙。十字架にも似た、肌に食い込んだ荒縄。心を穿ち、激しく身を切る禁断の愛の行きつく先は…?
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Posted by ブクログ
団鬼六の原作を先に読んだのですがBL脳だからかこちらの方が自分的に受け入れやすかった。
小野塚カホリの漫画はもう…BLというかたまたま描いた漫画が同性愛だったって感じ。芸術級!!
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『…もしもほんまの女やったら幸せになったと思うのやけど』
本当に、そうだと思った。
あの悲惨なシーンで女は二人いた。
その二人の女よりもっとずっと女らしい人がいたのに、男だったばっかりに……
理不尽だとも思ったけど、人はいつか死ぬし。
みんな死ぬし。
なんて言えばいいんだろう。
読んで損はないと思う。
読後に抱いた感情がどんなものであれ、ある意味でも損はしない。
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カバー買い。
ずっとこの表紙が気になっていて(なぜなら美しいから!)読んでみたいと思ってた。
どういう内容か全く知らず、もちろん団鬼六が何者かなんて知らずに…。
読んで相当驚いた。
…耽美…っ!!
でも儚げな感じで綺麗だし、美少年はホントに美少年だし。
小野塚カホリの本はこれが初めてだったけど、絵がドツボだったのでこの人にはまった。
切ない哀しいバッド・エンドもツボ。
後味が悪いともとれるけど、こういうラストが好きだったりする。
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女以上に女であり、又、そうあろうとした、女舞の名手と、朴念仁の「私」 こと一青年の悲戀。原作は団鬼六の私小説(SM要素含有)
実は、小野塚作品でこれが一等お氣に入り。
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団鬼六原作を小野塚カホリさんがコミックス化。カホリさんの画風・表現に時代背景も合わさり、何か時代の匂いと言うかお香の様な淫靡な香りが紙面から匂い立った気がしました。
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トラウマになりそうな衝撃作…こう云うのは矢張りこの人にしか描けないだろうなと思う。「私」に別れを告げた菊雄が正面を見据えるシーンが強烈に印象に残った。原作はSM・アウトロー文学の巨匠、団鬼六の私小説で、美少年・菊雄は実在するのだそうです。
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BL漫画。団鬼六さん原作「美少年」の漫画化されたもの。
久しぶりに購入したBL漫画だったのですがアタリでした。これは面白い!!独特の色香が漂う素晴らしい作品です。一途に主人公を思う菊雄の姿は実に美しく、切なかったです。BL好きさんも嫌いさんも、これは是非読んで欲しい。
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BOYS LOVEは真剣に読んだことがあまりないのですが、これは初めて真剣に読みました。
菊雄が美しくて悲しい。
「私」もすごくサディスティックというかなんというかヘタレというか・・・。でも素敵。
わたしが好きなのは菊雄と「私」の最後のキッスのシーン。
エロスって恐ろしい。
これはB LOVE(これでいいのか?)を毛嫌いしている人でも読んでほしいと思います。
美しい世界観に浸れますよ。
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菊雄の美しさ、女らしさ、芯の強さ、弱さ儚さ。。
小野塚さんの絵柄がしっくり伝えてると思う。
「私」が堕ちて来ないことが不満であり、静かで寂しい結末が満足であり、複雑な気持ちになる。
でも、総じて好き!
美少年
なんてゆうか引き込まれる
小説は読んだことないけど、漫画だからかな?わかりやすく読めた
菊雄の女性らしさ
言葉の使い方、行動など腹をくくったときの気迫や覚悟がほんとうにこれぞ日本女性と言わんばかりで
作中の山田の菊雄に対するセリフに同意してしまう。
Posted by ブクログ
団鬼六×小野塚カホリせんせというだけでぐっとくるものがありますね。そしてその期待を見事に裏切らないお仕事ぶり。すばらしい。
これは早く読みたいなーとずっと思ってたんだけど読んだ後めちゃくちゃ沈む・・沈むよー。
ジャンルがジャンルだからるんるんと手に取ったりした日には。
だってこれ脳みそにガーンてくるもん。美少年かあ。残酷な言葉です。
ただ美少年が記号的・偶像的に描かれているのではなくその尊さや気品と平行して可愛らしくいじらしい様が見え隠れするのがとても良かった。あとがきでの作者の言葉を借りれば、この本そのものが正に上方文化の優美だなあ。
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表紙に釣られ購入。単なるBLかと思いきや全然そんな事は無く。そこらのBLを期待して購入すると痛い目見ます。
これぞデカダンス!という感じ。BLの域を超えた立派な作品。
ラストで微欝な気分になりました。
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団鬼六の名作『美少年』を漫画として描き切れるのは、小野塚氏だけだと感じます。彼女の描く、仄暗く濃い色気の匂い立つような「美少年」。凛とした瞳、陵辱に塗れながらそれを受け入れ、しかし崩れてしまう弱さ。原作共々、素晴らしい作品だと思います。
(以下蛇足)
一般向けばっか描いてると思ってたらそうか、5年ぶりなのか。彼女に「ボーイズラブ」という言葉は使ってほしくないなァ。「ジュネ」のもつ背徳性のが似合う。
(以下十代で初見の頃の感想)
段団鬼六原作
「美少年」という言葉の似合わぬほど『女』の菊香。
妖艶さと潔癖さと弱々しさを持ち合わせた。
男であることも女になることも叶わず、異端の存在。
女以上に、不自然なほどに女らしく、それを隠しきれていない、
否、隠そうとしていないのか。
プラス小野塚氏の絵
仄暗く匂い立つような色香をもつ菊香。
それに惹き寄せられる、真っ直で暢気で、しかしどこか暗い部分をもつ「私」。
歪んだ愛情、歪んだ行為、独特の性、
それに頬を染め、悦んで受け入れる菊香の異常さ。
違和感を覚えながらも受け入れてしまう「私」の異常さ。
結局二人とも崩れてしまうのだけれど。
恥辱に塗れながらもなお美しいままでいようとする、
凛とした表情、弄ばれる身体。
原作を忠実になぞった作品だが、小野塚氏の雰囲気がよく似合っていてまるでオリジナル作品のよう。
Posted by ブクログ
ある意味分かりやすい堕ち様。
あああオカマ口調はやめてちょうだいっ←…。
よいとまけの美○様の若かりしなイメージでしか見れなくなってしまった。
Posted by ブクログ
バンドマン×女形オカマ
絵柄から分かる耽美系。エロス。内容も少しハード。
女との絡みあり、SMプレイあり、死別。
おおお…と嵐のように話が展開していきました。
Posted by ブクログ
基本、男の子が女言葉を使うのには非常な抵抗がある…じゃ、男じゃないじゃない、って思ってしまうんだけど、「耽美」と言う言葉がぴったりの、昔の「JUNE」を彷彿とさせる作品。
Posted by ブクログ
団 鬼六の原作まんまの漫画。BLってワケじゃないけど同性同士のちょっとした触れ合いがあるのでそういうのやエロ苦手…というか団さん苦手な方には駄目かも。絵は良いし表紙なんて理想の美少年なんだけど、話がそんなに好きじゃない。
Posted by ブクログ
原作も読んでるから漫画化されて、しかもそれが小野塚で普通にびっくりしたんだけど、これってBLなのかな…!? なんかもう傷つくよ。これでモエ〜とかいってるおんなのこがいるなら、傷つく…。