加来耕三のレビュー一覧
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戦国時代の武将、立花宗茂の評伝。立花宗茂の祖父の時代から宗茂が亡くなるまでの生涯を紹介する。
立花宗茂は、九州筑後の武将で幼い頃から武士としての教育を受け、戦で一度も負けたことがないという戦国時代最強の武士だったというのが著者の主張。日本史に残る戦として、薩摩の島津軍の侵攻を迎え撃ち、朝鮮出兵での目覚ましい活躍、関ヶ原の戦の知略など、戦況の把握及び臨機応変に対応する能力が抜けていたようだ。しかも、ほぼすべての戦で相手よりも少人数の手勢で戦った。劣勢の戦力であっても勇猛果敢で強い精神力、周りからの信頼も厚かったことで、常に一目置かれる人物だったようだ。著者の宗茂愛が 感じられるけれど、少々褒め -
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■きっかけ
悪党・楠木正成って足利高氏と後醍醐天皇とどうゆう関係か気になった。ジャンプで連載している逃げ上手の若君の北条時行との関係も気になる
■本の内容
- 全般的に何が起こってるかわかりずらい。No69/131で北条高時が足利高氏に後醍醐天皇を討つように命じるが。楠木正成の配下が「高氏は京都に向かって進軍している」と伝えると、なぜか「高氏どのがこちらについたか」と楠木が言う。どうゆうこと??
- 最後に解説があるが、むしろこれだけでよくわかる。
■鎌倉幕府滅亡
- 1331年。最初は「北条高時・足利高氏・新田義貞」VS「後醍醐天皇・楠木正成」の構図
- 吉野の大塔宮護良親王(おおとうの -
ネタバレ 購入済み
史実なのか伝説なのか怪しい名刀についてのよもやま話より、刀自体の技術史、武器としての技法史的な部分が面白かったので、そっちの分量をもっと多くしてほしかった。
合戦における日本刀の有用性(致死率)が石つぶてにすら劣っていたというのはちょっと驚き。 -
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ネタバレ秀吉がもっとも信頼した天才軍師!
美濃の斎藤家に仕える竹中半兵衛は、態度の悪い主君をいさめるために、わずか16人で稲葉山城を奪取する。それは、稲葉山城を長年落とすことができなかった
織田信長をも驚愕させる事件だった! のちに織田信長に登用され、羽柴秀吉の軍師として活躍する半兵衛の、短くも波乱の生涯を描く!!
織田信長の跡を継いで天下人となった羽柴秀吉には優れた参謀が2人居た。
後の世で「二兵衛」と呼ばれた
・竹中半兵衛
・黒田官兵衛
である。
この両名が打ち立てた作戦が秀吉軍の天下取りに貢献した度合いは計り知れないものがあった。
両名共に信長ではなく秀吉の直属となった背景には、人間的 -
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ネタバレ幕末。薩摩藩の下級武士の長男として生を受けた西郷吉之助は役人となってからも貧しい農民から年貢の取立てを免除してもらえるように藩と掛け合ったりする人情家だった。
薩摩藩には開明派として名高い名君・島津斉彬がおり、西郷は幸運にも斉彬から目を掛けられるようになった。
時勢はペリー来航以後、開国か攘夷かで国内は騒然としていた。
開国派である斉彬の影響を受けていた西郷は斉彬の密書を各地に運び、諸藩の有能な人材たちと懇意になっていくのだった。
だが、幕府は将軍継嗣争いに端を発する大老・井伊直弼による安政の大獄で大弾圧が加えられ、西郷も追われる身となった。
薩摩藩も斉彬が亡くなり、父親の島津斉興が実権を握