長谷川卓のレビュー一覧

  • 戻り舟同心 夕凪

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    文句なしに面白かった第2巻。
    人嫌いで偏屈、ただ剣の腕は名人級の同僚、一ノ瀬八十郎は、同心株を売り渡し多変人。その八十郎が捨て子を幼女として育てた、しかも剣の技も。名前を真夏という。
    片田舎で暮らしていた真夏を人生のうちで、汚れたものも見なければという人生修行の名目で、伝次郎の元へ。

    事件を追っている途中で偶然遭遇し、そのあとは伝次郎を手伝うことに。

    弱い人、忘れ去られた事件など、おううちに見えてくる人の心模様。

    素敵なシリーズになっている。

    伝法な語り口も魅力的。

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    2021年06月13日
  • 戻り舟同心

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    久しぶりに最後までどうしても読んでみたいと思うシリーズを発見!
    腕利きの同心として活躍した後、嫡男に譲り隠居。
    隠居した今でも市井の厄介ごとを解決しては礼をもらったりしている。
    妻はすでに無くした68歳。

    南北奉行所の同心の数では、現在進行形の事件だけで手いっぱい。
    解決を見なかった事件は永尋(ながたずね)となり未解決事件となる。

    奉行所としても、そこは放置しておくのも厄介だ。
    そこで、隠居しながらも元気で動けて頭も働くベテランを戻らせて未解決事件を一つでも解決したい。

    そこで呼ばれたのが、二ツ森伝次郎と相棒の元同心、染葉忠右衛門。
    そして現役時代の小者、鍋寅と孫娘・隼。
    役者揃いと言おうか魅力的な登場人物がいい!

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    2021年06月13日
  • 嶽神伝 死地

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    嶽神シリーズ最終刊。七ツ家の二ツが主人公。秀吉の天下取りの前に、崩壊する北条の風魔。
    日吉こと秀吉を守る錣一族との死闘が繰り広げられる。

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    2020年06月23日
  • 嶽神伝 風花 (下)

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    嶽神。木暮衆の無坂シリーズ最終刊。
    無坂が景虎に話すこんな会話が印象的だった。

    道とは、と言った。「直ぐに見付かるものなのか」
    「なかなかに難しいことですが、正しい道には風が吹いております」無坂が言った。
    「風とは、あの風か」景虎が華姫を見た。
    「左様でございます。その風に乗れば、道があろうとなかろうと同じで、必ずよきところに出られます」


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    2020年06月21日
  • 嶽神伝 孤猿(下)

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    木暮衆の無坂が飛び回る。今川の雪斎、長尾景虎、武田の山本勘助、小見の方、小夜姫、四郎勝頼、日吉こと後の秀吉らと出会い、戦陣を駆け回る。
    物語の最後に、涌井谷衆のまだ赤子である多十が登場。ワクワクしますね。

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    2020年06月11日
  • 嶽神伝 孤猿(上)

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    無坂と二ツ、月草と真木備が。武田信玄、信虎、山本勘助。雪斎、風魔小太郎、長尾景虎、軒猿。
    過去の物語がすべて融合し、まさにオールスターキャスト。
    今後の展開から目が離せない。

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    2020年06月08日
  • 嶽神列伝 逆渡り

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    逆渡り、仲間との再会を期さず、死に向かって一人で渡ること。六十を迎えた者を次の渡りに加えず、隠れ里に留め置く。
    決して、ただ死に向かうことではない。自らが、自然の一部となし、真正面から生に向き合うのである。
    生きていくとはどういうことか、考えさせてくれる非常に素晴らしい小説ですね。感動しました。
    逆渡りの年齢となる現代の月草に、是非とも読んでいただきたい。

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    2020年06月06日
  • 嶽神(下) 湖底の黄金

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    多十がとにかく格好良い!
    次から次へと強敵が現れて、苦戦しつつも勝ち残り、また強くなる。まさに少年ジャンプ。

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    2017年02月27日
  • 戻り舟同心 夕凪

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    どんどん事件を解決
    だんだん仲間が集い
    ピカピカの詰め所が
    そうそうに出来上り
    わくわくする物語が
    まだまだ続くのだ!

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    2016年08月31日
  • 嶽神伝 無坂(上)

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    時代小説をあまり読まないので、読み始めは不安でしたが、凄く面白かった!アクションシーンもかっこよく、スピード感があるのでどんどん読めます。山の者シリーズ全部読もうと思いました。

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    2014年03月11日
  • 嶽神(下) 湖底の黄金

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    敵を倒すと更に強い敵が、そしてかつての敵との友情などなど、少年漫画の王道的な血沸き肉踊る展開の連続に胸が熱くなる。いやぁ面白かった ♪

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    2013年11月17日
  • 嶽神伝 無坂(下)

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    いよいよ下巻。
    お父さん無坂がかっこよすぎてやばかった。
    上巻よりもより多くの血が流れているような、戦闘シーン多めのイメージ。
    それでいて凶暴化さした猿vs人間との戦いが凄まじかった。(殺した猿は捨てるところがないという、まさに知恵もあり。)
    そのへんは一気読み。
    ラストの方で、山の掟で外れになってしまった無坂だけど
    また違う出会いもあり。という具合に終わってしまった感じ。
    この嶽神シリーズなんと全4巻出るとのことで(上下巻を1巻と数える)
    ものすごく楽しみ!

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    2013年11月16日
  • 嶽神伝 無坂(上)

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    以前読んだ「嶽神」の序章版ということで、早速読破。
    この嶽神には以前のものと同じく、山の民が出てくる。
    戦乱の世に山の自然と共に生きる山の民の小暮衆、主人公無坂。
    これがまたいい男で、前回の嶽神は武田家滅亡から始まった多十といいとこ勝負。
    今回の嶽神伝は武田晴信(信玄)からのスタート。
    父を追放した後の諏訪攻略の前夜からの話ですが、小夜姫を救うところから徐々に引き込まれる感じ。
    山の中の暮らしとか、最後の方の豊助のとことか素晴らしい描写。
    下巻に更に続く。

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    2013年11月08日
  • 嶽神(下) 湖底の黄金

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    上巻に引き続き、サクサク読めた。
    しかしながら多十やばい。
    かっこよすぎる…最後まできっちり。
    これアニメ化してほしいけど
    確実に腐女子向けになるだろうなぁとw
    多十萌え〜みたいな。
    あと、上巻に比べて勝三(若千代)の成長が描かれてるなぁと。
    凛々しい感じ。
    最後の最後まで戦いの場面が多かったけど、飽きなくてよかった。

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    2012年09月21日
  • 嶽神(上) 白銀渡り

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    結構分厚いです。
    最初、どういう意味のタイトルなのかわからなかったけど
    サクサク読んだw
    久しぶりドキドキハラハラな歴小説だなぁと。
    しみじみ。
    武田家滅亡からの生き残りである若千代から始まり
    ムカデの生き残りの蓮。そしてタイトルの嶽神、多十。
    命を狙う忍のもの達。
    戦う場面が多いけど、痛快です。だいぶ。
    上巻はかなり面白かったんで下巻もだいぶ楽しみ。

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    2012年09月12日
  • 嶽神(上) 白銀渡り

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    いやぁ、これはハマった!多十の男っぷりに惚れました。蓮の気丈さの中にふと見えるか弱さもハマる。蓮が多十の嫁になるという(年の差婚的な)展開もありかと思ったのですが、それはなかったですね。残念(笑)

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    2012年06月24日
  • 鳶 新・戻り舟同心

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    作者の絶筆となる作品。読み進めていると突然の中途終了。思わず胸に迫るものがある。
    作者が亡くなると当たり前だが、生き生きと江戸の町を縦横無尽に駆け回っていた登場人物たちも居なくなってしまう。二つ森伝次郎、鍋寅、正次郎、一ノ瀬真夏……。
    同じ思いは以前、池波正太郎「仕掛け人梅安・冬時雨」でもあり、しばらく呆然としたものだった。
    合掌

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    2024年11月07日
  • 雨乞の左右吉捕物話

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    一昨年亡くなってしまった静岡県の作家。

    このシリーズが最後の作品、2巻発行されている。

    それぞれがドラマを持つ登場人物たち。
    深みのある人物像がとてもよく、面白い。
    主人公は下っぴき。
    しかも、その推理や捜査力は親分に劣らない。
    そんな主人公が、主人公の実力を知る人々に支えられて活躍する。

    これは素晴らしい作品で2巻で終えるのが実に残念!

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    2022年03月16日
  • 雪のこし屋橋 新・戻り舟同心

    ネタバレ 購入済み

    歳を感じさせない捕り劇劇

    南町奉行所の永尋掛り同心、二ツ森伝次郎。相変わらず捕り物にかけては年の功を感じさせ、事件の解決に邁進する腕の良い同心である。今回も悪人を取っ捕まえまくる。
    過去に事件を起こした悪人たちの多さ。盗賊、火付け、殺し、誘拐等などの凶悪事件があった。
    悪者が多すぎるとこぼす伝次郎。事件の直後に解決していれば、次の事件にも繋がらずに済んでいたと思う伝次郎である。
    第四話、「鼻水太郎兵衛」は盗賊、斑蜘蛛の一味を捕らえる大捕物物語である。伝次郎と同じ同心の一ノ瀬八十郎は剣の遣い手である。その親友である同じ剣客の枝村収蔵が盗賊の用心棒になっていた。八十郎は枝村と対決して倒した。枝村がどこで悪の道に入ったのかと思わざるを得ないが、些細は判らない。捕り物前夜には八十郎は枝村と一緒に夜通し飲み明かした仲なのに、結末は意外であった。
    それにしても伝次郎の仕事ぶりは鋭いが、何処かとんがりが消えて余裕すら出た姿を感じる。お宮入りの事件を扱うということは、事件当時は解決できなかったことであり、新しい事実が出てきた今それを解決しなければという思いが強い余り、その解決にのめり込むのであるが、しかし、今回は捕り物の話しばかりではなく、夕餉の支度やら買い物の時の様子や茶店でのおしゃべりなどが出てきて、読んでいて心を和ませる。そうならば、伝次郎の愚痴る様も理解できるが、汚いやり口も相変わらずでそれが彼の人柄なのだろう。
    盗賊、斑蜘蛛を一網打尽にして事件解決となる。
    捕り物の最中は伝次郎はピリピリしている。しかし、ほかの手下は勝手放題である。夕餉のけんちん汁を仕込む時の様子などが物語に出てくるが、江戸の生活も感じられて読む者の心を和ませる物語になっている。

    #ドキドキハラハラ #笑える

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    2021年10月25日
  • 戻り舟同心

    ネタバレ 購入済み

    江戸の治安を守る元気な元同心

    元南町奉行所定回り同心二ツ森伝次郎は、家督を息子新治郎に譲り、隠居暮らし10年、気ままに過ごしていた。
    25年前江戸を軽追放されたはずの弁天の常七の姿を目にした。伝次郎は事件の起こる予感がした。探索には人がいる。同じ元同心の染葉忠右衛門を誘った。第一話の「一番てがら」の始まりである。
    このところ江戸では他国より流れ来て、住み着く者が多く、犯罪数も増えていた。奉行所では人手が足りなくなり、元同心などを集めて再出仕組という部署を立ち上げて、永尋ねになっている事件の探索に当たらせる永尋ね掛りを作ることにした。永尋ね掛りとは未解決事件で俗にお蔵入りの事件を再調査する役目である。
    この臨時の部署に二ツ森伝次郎が選ばれた。
    盗賊、夜烏の伊兵衛一味が狙うは元大坂町の白粉問屋「紅屋」であった。伝次郎は、嘗て岡っ引きをしていた寅吉、通称鍋寅を仲間として誘った。そこに鍋寅の手下の卯之介や孫娘隼が加わった。もちろん、息子の新治郎など二ツ森家の家族も伝次郎の周りに集まるのだが・・・
    集まった者たちは、侍を除けば学問などに疎く、文字すら満足に読めないのだろうが、事が一旦捕り物となれば、上の者の指示命令を良く理解した。そして仲間で息を合わせて、一糸乱れぬ行動を取り、その役目を果たす高い能力の持ち主であった。
    「五平」という居酒屋を住処とする盗賊一味。東海道を来て、日を追って続々と集まりっていた。その数15名に増えていた。盗み決行の日、一味が五平を発った。見張りを続けていた伝次郎たちはその後を追い、その道の途中で、盗賊一味を見事に捕らえたのである。
    第二話の「いやな奴」、第三話の「何も聞かねえ」にも伝次郎の精力的な仕事ぶりと仲間の与えられた役目を果たす高い能力などが窺われ、読み応えがあると同時にある意味当時を伺える作品と感じた。

    #感動する

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    2021年06月29日