長谷川卓のレビュー一覧

  • 嶽神(上) 白銀渡り

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    山の者の集団から追放されたひとり渡り・多十は武田家の遺児を助け落ち延びることになるのだが……。
    エンタメ感満載の時代伝奇小説。スピード感とテンポのよさに一気に物語に引き込まれる。敵味方が複雑に入り乱れ、次々に襲う危機を山の者ならではの知恵と技で乗り越えていくのが痛快。主人公・多ジュウの生き様にも痺れる。下巻にさらに期待。

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    2013年11月15日
  • 嶽神(下) 湖底の黄金

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    歴史ものが苦手な私でもストーリーの展開が気になって気になってぐいぐい読み進められた。山地図を側に置いて辿りながら読むのがお勧め。

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    2013年08月04日
  • 嶽神(下) 湖底の黄金

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    本当にいろんな敵がいた。でも、素晴らしい味方もいた。過酷な運命を背負いながらたくましく生きる姿に感動した。多十はほんとうに素敵だ。

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    2012年12月08日
  • 嶽神(上) 白銀渡り

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    過酷な運命に翻弄される蓮と勝三、それを多十の優しさがゆるゆると包んでいる感じがいい。本当に過酷なんだけどなー。それにしても、忍者ってすごい。

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    2012年12月08日
  • 嶽神(下) 湖底の黄金

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    前巻のレビューでも記載したがタイトル変更の作品と気付かず、再読。本来はこういった話で特に長編は再読に堪えないものが多いのだが、物語の世界観にぐいぐいと引き込まれて結局、完読してしまった。圧倒的に敵が強い状況で、敵の強さを示すためのエピソードを前触りとして散々、語りながらも、あっけなくやられてしまう展開の3段攻めは、流石に出来過ぎだろうと突っ込みながらも、本来は手を組むものではない適役が味方になったり、女子供が意外な活躍をしたり、こういうこともあるかと結局は納得させてしまうあたりは作者の力量だろう。それにしても最強と恐れられた風魔が相対的に最も弱く描かれているのも、敵役こそ強くあらねばならないと

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    2012年09月03日
  • 嶽神(上) 白銀渡り

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    ネタバレ

    新しい作品かと思って読みだしたら、前の作品のリメームだったが、なんだかんだで結局、引き込まれて再読してしまった。
    前の作品の内容を忘れてしまっていたが、大筋は覚えているので、こういったアクション物は再読に堪えないかと思ったが、そんなことも無く、相変わらずの面白さで前篇を読み進み、その勢いで後編も読んでしまいそうだ。
    戦国時代の話であっけないほど人の命が軽く、殺す方も軽く、殺される方もあきらめが早く、本筋に関係ない端役はどんどん死んでいく。そんな中で、主人公たちは本来、生き残れない状況に追い込まれながらも、生にしがみつき、圧倒的な生命力を発揮して状況を乗り越えていく。再読ではあるが、物語の世界観

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    2012年09月01日
  • 嶽神(上) 白銀渡り

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    血湧き肉躍る時代伝奇小説!
    めちゃおもしろい。映画化してほしいな~。
    山の者の多十が超強い、そうそうたる忍者にも勝つ。こういう歴史ロマンが読みたかった~。

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    2012年08月12日
  • 嶽神列伝 逆渡り

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    逆渡りとは
    生きるために渡るのに対し、仲間との再会を
    期さず、死に向かって一人で渡ることを、
    山の者は逆渡りと言った
    
    月草は亡き妻の最後の言葉を
    守るため、一人辰の里を目指す。
    
    人間のいいところ、悪いところ
    見た気がします笑

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    2024年11月19日
  • 私雨 峰蔵捕物歳時記

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    柳原の十手持ち峰蔵の所にまた捨子が連れてこられた。近くの才槌長屋で育てる事にした峰蔵。その長屋にはそうやって連れてこられた捨子が五人もいた。
    長屋の住人達の暮らしを描いた連作短編集。
    捨子達の逞しさや長屋の住人達の暮らしぶりがいい作品。死人の衣装を買う湯灌場買いや、妾斡旋の仲人など知らなかった仕事が出てきて面白かった。
    市井物が好きなので面白く読んだ。

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    2023年10月21日
  • 鳶 新・戻り舟同心

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    孫を想う伝次郎

    南町奉行所永尋掛り同心、二ツ森伝次郎は70歳に近い。
    今回の捕り物は、口入れ屋久兵衛が起こす二つの殺しを追う物語である。
    寮番として働く作兵衛。実の名前は懸巣の尚兵衛と言い、大坂や江戸で殺しを請け負って来た殺し屋である。しかし、67歳になった今は高齢で体が思うように動かなくなっていた。
    これらの悪党たちが、江戸で暮らすには塒をいくつも代え、そして名前もいくつも使い分けて暮らさざる得ない。久兵衛は口入れ屋「鳶」と呼ばれる。
    鳶が尚兵衛に最後の仕事として蝋燭問屋「石見屋」の大内儀の殺しを斡旋した。そして十日以内に殺すようにと命じた。
    一ノ瀬真夏が八丁堀近くで、偶然に鳶の手下、蓑吉を見掛け

    #切ない

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    2021年11月09日
  • 柳生双龍剣

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    面白かった。私はこの作者の嶽神伝シリーズが大好きで、それとかなり似た雰囲気を感じて嬉しかった。山田風太郎の伝奇小説の系譜とよく表現されるが、要するに日本のSF小説だと思う。現実にはあり得ない忍法に対して主人公がどう立ち向かうのか、本作ではあまり主人公がやられるとも思えず、安心して楽しめた。このような読書も良い。満足。

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    2021年09月26日
  • 戻り舟同心 更待月

    ネタバレ 購入済み

    犯人の捕獲に血眼になる伝次郎

    永尋同心、通称戻り船同心二ツ森伝次郎。朝八時の出仕である。奉行所内の掛りの部屋でいつものように朝の茶をすすっていると、平右衛門町の空き地で顔を潰された死体が見つかった知らせを聞いた。伝次郎は市中を見廻るのも重要なお役目である故、死体が見つかった現場方面に見廻りに出た。
    その現場に向かう途中、古物や盗品を商いにする倉吉を見つけて問ただした。そして、茅町にある倉吉の家を訪ねると骨董品など細々と置かれている中に、名人早野三郎助が彫った根付を見つけた。
    十二年前、富沢町の薬種問屋「讃岐屋」に盗賊が入り、主夫婦、倅夫婦と住み込みの者六名が殺害されて一千両が盗まれた事件があったのだが、その時一緒に盗ま

    #エモい

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    2021年08月23日
  • 鳶 新・戻り舟同心

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    静岡県清水区在住の作家、長谷川卓の絶筆。

    すでに隠居をした元同心。
    人手不足で奉行所に戻ったところ「戻り同心」と呼ばれる。

    人殺しを生業とする「鳶」と呼ばれる男を中心とした集団。
    最後の戦いに挑む。

    後書きに寄せて、奥様絡みた最後の作家の様子が語られる。

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    2021年06月05日
  • 戻り舟同心 更待月

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    ネタバレ

    シリーズ3作目は短編集。
    捕り物、チャンバラ、人情噺、ある日の出来事、夫々にほっこりするようなエピソードがちりばめられていて、読んでて楽しい。
    登場人物の台詞で、ああ、そうだよなあ、と思わせるようなことがあっても次の物語を読む頃にはすっかり忘れている。
    物語を疑う事なく、楽しんで時間を過ごす。

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    2020年07月24日
  • 戻り舟同心 逢魔刻

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    ネタバレ

    シリーズ三作目の長編。
    子供をかどわかして生きた肝を取って薬にするという、なんともグロな話。
    永尋ね班が拡充されていくが収拾つくのかな。

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    2020年07月19日
  • 戻り舟同心 夕凪

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    戻り船同心シリーズの2作目
    主人公は息子に役目を継いで、とっくに隠居していた68歳の伝次郎。
    永尋ね事件(迷宮入り事件)を担当する同心としてカムバック。
    かつての仲間達や、その子や孫と一緒に事件を探索する。

    主人公の良い点:
    ・主人公が臍曲がりで偏屈だが弱者に優しい。
    ・年取ったが故の癖はあるが、それを認識している。
    ・心変わりがあって、そこも面白い。
    ・細かい金離れが良い。
    ・そこそこ強いが手練れというほどではない。

    そんなわけで周りを固める面々もユニーク。
    いやいや、そんな上手く行くわけないだろ?都合良すぎないか?という点も有るが、そこは物語。
    池波正太郎の「剣客商売」も実に面白かった

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    2020年07月17日
  • 戻り舟同心

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    ネタバレ

    昔、池波正太郎の剣客商売を夢中になって読んでいたんだけど、そこまでじゃないけど楽しそうなシリーズ。
    期待したい。

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    2020年07月06日
  • 嶽神伝 無坂(上)

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    久しぶりの歴史物。武田軍と同じ地域で暮らしながらも別々の生き方をしている山のものたちの物語。人気シリーズらしいけど自分ははじめて読みました。「山怪」や「黄色い牙」のようなマタギの山の話は読んできたけど、荷役の話は新鮮でしたね。印象に残ったのは登場人物たちの無欲な暮らし。多くを望んでいないからこそ質素な暮らしの中での楽しみの見つけ方に優れていて、山の中に入れば必要なものは周りにすでにある。そんな世界が今も隣にある(かもしれない)のに、里の暮らしばかりに目を向けてきたかもなと思いました。

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    2017年02月23日
  • 嶽神伝 孤猿(上)

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    武田信玄の父信虎は今川健追放され隠居中。その子たろうがさらわれた。山のもの無坂らは救出を頼まれる。晴信側の忍者集団すっぱやさらに先鋭の「かまきり」。強いはずのこれら武田の忍者集団がめっぽう弱い。軒猿ややまのものにバタバタやられる。もう少し考えてほしい。

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    2016年09月29日
  • 嶽神(下) 湖底の黄金

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    武田信玄の御遺金(埋蔵金)をめぐり忍者,山の者,むかで集など異能戦士たちの死闘は大詰め.ちょっとバトルもののゲームを見ているようなところもある.

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    2015年08月10日