佐野晶のレビュー一覧
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身柄引受人として保護司が名乗り出てくれたおかげで、仮釈放された窃盗犯の利根。しかしそれは、警官の阿久津が自ら行う「制裁」の手札として利用する目的だった。刑事事件として立件しづらい虐待やいじめ等の加害者に、自らの趣味でもある毒を使って制裁を下していく阿久津。と言ってしまえば恐ろしく思えますが、実はとても痛快でユーモラスでもある作品です。
毒を熟知した阿久津による制裁は、絶妙かもしれません。もちろん違法ではあるけれど、決して殺してしまうことなく事態を解決するという面ではこれ以上の妙案はないでしょう。たしかにエグいといえばエグいけど。実行されなかった「根治療法」はむしろ愉快ですね、本当に。ああいう犯 -
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ネタバレ大企業スーパーゼネコン超一流サラリーマン主人公 良太が6年間育てていた子供は他人の子供だったことを、ある日、元産婦人科の病院から呼び出され、医師からそのように告げられてしまう。嫁が子供を出産した直後、看護師によって、子供を他の子とすり替えられてしまったのだ。元産婦人科の病院で すり替えられた側の夫婦と主人公の夫婦にとって、それは驚愕の事実だった。
病院側からすると 大人になるまえに双方の子供を交換して欲しいとの事。さすがに、そんな事言われても、両夫婦はとまどった。が、病院の言う通り、週末毎に相手側の子供を交換することを両夫婦は始めた。6歳になりたての子供に、こんな事を説明してもなかなか理解され -
ネタバレ 購入済み
軍艦艦長に見初められたヒロイン
経済的に祖母の宿屋経営が大変困難で美しい髪を売ったり、残り物を貰いに行ったり大変な苦労をしている美貌のヒロイン。海軍省の戦艦の独身キャップテンに見初められます。
立派な独身艦長に常に優しく見守られ、黙って助けを差し伸べてくれたら、そりゃ恋をしてしまって愛さずにはいられなくなるでしょうに。
ヒロインは自分の立場、社会的階級が大きく違う事を踏まえ彼のために身を引こうとします。
愛しい人が出征する前日の二人のデートはとてもロマンチックで、切ない別れのシーンが美しく悲しく感情移入してしまいました。
艦長が無事帰還して結婚してからの話は、ヒロインが大胆になってきて、また政治的外交の話 -
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赤ちゃん(我が子)を取り違えられた2つの家族の物語。
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産みの親か、育ての親か。
親とは何か、家族とは何か。
葛藤が描かれています。
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数年前に「家族という病/下重暁子」という話題作もありましたが、家族という、完全には自分で選べない集団に属するとき、納得できない想いにどう折り合いをつけるかは、なかなか難しいけれど、それが生きるということなんだろうと思います。
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自分が持ってる正義感がどうしても曲がっちゃうときって、家族のことなら、よりツライものがあるよね。
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先に映画を見てまして。
福山雅治さんとリリーフランキーさんの
父親っぷりの残像が残ってます。
育ててきた子と血が繋がってない -
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Posted by ブクログ
映画に納得がいかず, 小説に手を出してみた。
映画では感じることのできなかった心理描写があって分かりやすくなっていたけど, やはり映画のスタンスと同じで, 社長を殺したのが誰なのかは最後まで明かされないし, あの段階で犯人性を争うと言い始めた三隅の想いも語られないため, こちらで想像する他ない。
邦画にありがちな展開なのに何でこんなに腑に落ちないんだろうかずっと考えてた。
多分私は物語を追ううちに, 重盛と同じ気持ち・目線に立ってしまったんだ。
真実なんて当事者しか知り得ないのに, それを知りたいと願ってしまう。誰かのために三隅が罪をかぶったのだと信じたくなってしまうのに, そうだと言っても -
購入済み
さすがカーラ ケリー
海上封鎖とフランス軍、スパイの伏線の使い方等々、後半の展開に、さすがカーラと愉しめる作品です。異母姉妹の続編は、あるのでしょうか?出版を期待させる終わり方も気になる作品でした。前半は、ややもたつくので🌟1つマイナスとしました。我慢して読み進めることをおすすめします。