佐野晶のレビュー一覧

  • 三度目の殺人

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    ハッキリとした結末が分からないということで、それを良しとするか、モヤモヤするからイヤだという意見で真っ二つですね(笑)。
    小説(映画)としてならば真実を明らかにして欲しいのは読者としては当然の感想でしょうが、でも実際の犯罪で全て裁判で真実が明らかになるの?と言われれば、いまだに分かっていない事件も数多く残ってます。和歌山のカレー事件とかもそう。今、世間を騒がしている松本人志さんの報道だって、おそらく最後まで本当のことは闇の中でしょう。
    その意味では、わからないまま裁判にかけられる、という現実世界のリアリティはあるのかも。
    最終的にはやはり好き嫌いになるんだろうけど。

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    2024年01月25日
  • 三度目の殺人

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    映画のノベライズ本である。
    だから当然だとは思うけれど、読んでる間、頻繁に役所広司と福山雅治と広瀬すずの顔がよぎった。

    映画のノベライズ本である。
    だからなのか、小説として面白いのかは分からない。
    三隅が、僕の頭の中で、役所広司の圧倒的な演技を伴って迫ってくるからである。

    役所広司以外で、この役をできる人がいるだろうか。
    柄本明。
    香川照之。。
    小日向文世。。。
    全然違う作品にはなるだろうけど。

    映画のノベライズ本である。
    映画には映画の、映画的に表現された「行間」があるとすれば、この本を読むことで、答え合わせというか、作品として何を表現したかったのか、二重に楽しめます。

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    2023年10月27日
  • そして父になる

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    ネタバレ

    血が繋がった者が家族なのか、過ごしてきた時間が家族を作り上げるのか、家族のあり方について答えのない難しい問を投げかける。話自体は淡々と進んでいく印象があり、次々にページをめくりたくなる、という感じではなかったが、後半になるにつれて良多の考え方がどんどん変わっていく感じは面白かった。

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    2023年10月18日
  • 毒警官

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    交番警官が立件し辛い事件の加害者に毒で制裁を加えるというリアルに毒をもって毒を制す話。事件の加害者達がほんまに最低で、警察が駄目なら頼む毒警官、と違法捜査を行うダークヒーローを応援したくなる。

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    2023年07月30日
  • 小説 アルキメデスの大戦

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    これは先に映画の脚本があって、それを小説化したみたいですね。
    2時間程度で終わる物語、だから小説の内容も薄くて、1日で読み終えちゃえます。

    第二次世界大戦直前、日本海軍は軍事力を高めるべく、巨大戦艦か空母の建造を計画するが、戦艦派と空母派に分かれる。
    山本五十六率いる空母派はこれからの戦争は航空力だと説き、戦艦派は日本の象徴を示すべきと説く。
    問題は建造費で、より多くの戦闘力や操縦力を必要とする戦艦が高いはずなのだが、空母派はその予算額で負けてしまう。
    そこで登場するのが、数学の天才である主人公。
    理論的にその金額では作れず、高波を受けたら沈没すると論破するという物語。

    マンガみたいで面白

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    2023年03月30日
  • 毒警官

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    こんな警官は見たことも聞いたこともない。

    毒に魅せられた阿久津が、仮釈放の利根を
    仲間に引き入れて苦境にある子供たちを救う
    痛快警察小説。

    方法は破茶滅茶だけど、阿久津の箍の外れた
    行動の奥深くには、かつての救われなかった
    自分を癒すかのような澄んだ愛が滲んでた。

    一見いい加減で不良な警官の阿久津が、
    一筋縄ではいかない環境を変えるため
    利根を巻き込んで強硬手段に突き進む様子を
    ハラハラしながら想像して読んでると、
    エールを送らずにはいられません。

    ゴンゾウ=使えない厄介者の警察官
    初めて知ったことばです。






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    2022年10月13日
  • 三度目の殺人

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    んーー。もう少しはっきりさせてほしいところが幾つかあったかな。
    重盛の娘と重盛の関係とかその後が気になるし。
    この手の内容にしては少しハラハラドキドキも足りなかった。
    ただ役所さんやすずちゃんがどんな演技でこの映画がつくられてるのかなーっていうのはとっても気になります。

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    2022年07月30日
  • 三度目の殺人

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    映画は観ていない。
    なので、ストーリーを全く知らずに読み出したのだが。。
    展開のリズムがよいのか、スラスラ読めるし面白い。
    ただ、「で。。結局、どっちが真実なの?」と、思ってしまう。
    自分の読解力では、太刀打ちできない結末。。。
    映画を見ていたら、わかったのかしら?

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    2022年07月08日
  • そして父になる

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    テーマは重いはずだけど描写は重苦しくなくて、読みやすかった。
    子どものときにあったことはトラウマになるけど、それを解消できたらいいな。
    2022/06/22

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    2022年06月22日
  • 毒警官

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    交番勤務をしながら裏で、家庭内暴力や性虐待や虐めといった立件しづらい加害者を「毒」を用いて、命までは奪わずに粛清する。

    すべては、被害に遭っても声をあげられず、苦しんでいるこどもたちのために…なんだが
    薬に関して熟知していないとできないこと。

    危険度スレスレのところで、バレないようにしているのは流石だと思える。

    警官が隠れ蓑のような気がするからスッキリしないのか…盛り上がりがもうひとつだった。

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    2022年04月01日
  • 父親の資格 極道保育2

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    ネタバレ

     保育園にもいろんな問題が内在しているようです。元ヤクザで、今は保育園の用務員、園長の娘の亭主である小柳徹44歳の物語。元ヤクザの貫禄と懸命な努力で諸問題の解決を。でも、それは、ヤクザ時代の弟分、高遠がいてくれるからだと思いますw。なお、娘、小柳理恵が誕生しました。佐野晶「父親の資格」、極道保育№2、2021.11発行。

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    2022年03月22日
  • 海よりもまだ深く

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    頭の良さあるのにこんな生き方しか出来ないような男がいるっていうだけがこの本で得たもの。読みにくい本ではないけど、家族も能力もあり、愛情ある育ち方なのに最低なやつなのが読んでいていらっとした。
    映画で是枝監督&阿部ちゃん演じてたら観れるものになってそうなところが怖い。

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    2022年03月22日
  • 毒警官

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    帰って来た“ごんぞう”が毒を武器に苦境にある子どもたちを救い出す。着想は面白いが、毒の説明や虐待場面は“これでもか”と目を背けたくなるほど詳しい一方で、会話や犯行手口などは大雑把で“バレる”でしょう!八角は甘いのか、知らなかった…。

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    2021年12月09日
  • 極道保育 わんわん保育園は今日もにぎやか

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    出社した元ヤクザが、わんわん保育園に勤める保母さんに一目惚れ。ある女を叔父貴への仕事斡旋する。高級SM嬢として。その女の娘を預り、女の代わりに保育園のお迎えに。そんな矢先に恋に落ち、やがて保育園で用務員として従事する。
    やがて結婚し、妻の母は園長であり理事であり、マスオさんとして婿入り。
    園に巻き起こる諸問題に、かつての舎弟を遣いながら、極道流の諸事解決を図るエンタメ小説。

    全体的に薄味。可もなく不可もなしな一冊でした。

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    2021年10月31日
  • 忘れられた婚約者

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    ネタバレ

    コミックス既読。

    お針子として奴隷のように働いているヒロインと、7年前に行方不明になった婚約者の霊を追いかけながら生きているヒーロー。
    ヒロインは昔の記憶が無く、本当の正体は牧師の娘でヒーローの婚約者だった女性。
    「忘れられた婚約者」というのはヒーローのことだった。

    ヒロインの記憶を無くすきっかけを作ったのは病んでしまった女性だけど、ヒーローも他の女性と居るところ見られてるしなんだかなぁって感じ。
    愛人とまではいかない、とか言ってるけどどこが違うんだろう?
    養ってるかどうか?
    ヒーローの言い訳に萎えてしまった。

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    2021年09月15日
  • そして父になる

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    血か時間か

    福山が父になるまでを描いたとすれば、結論は時間もいうことになるであろう。

    作品は盛り上がって終わるが、本当の人生は続いていくので、ふとしたときに同じ気持ちになったり、他人との違いに辟易したりする。

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    2021年05月09日
  • 海よりもまだ深く

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    受賞した小説1本しか かけないお金が入るとギャンブルにつぎ込む男と元妻、息子、母親達との 、私にはちょっと想像絶する関係

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    2021年02月11日
  • そして父になる

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    映画は観ておらず、母に勧められてこの小説を読み始めた。子供の取り違えが起こった時に、小説にあるみたいに子供の交換なんてするものなのかな。そっちのほうが複雑になりそうだし、お互いの子供がお互いの家族に適応してもしなくても、親としては不幸な気がする。いや、どちらにしても不幸は免れられないのかな。

    読みながら思考を巡らせたくなる本だった。

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    2021年01月12日
  • 極道保育 わんわん保育園は今日もにぎやか

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    前職でも有能だったのでしょうね。。
    彼の優しさを見抜けた奥さんがすごい。
    ちょっと想像と違う作品でしたが、おもしろかったです。

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    2020年12月20日
  • 三度目の殺人

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    映画を観て、結末に?????しか残らず、原作を読んでみた。
    読んでみたものの、どれが真実でどれが偽りか混乱しながら読み進め結局?????の謎は解けないままラストへ。

    三隅は空っぽの器。誰かの殺意を察知すると、その空っぽの器に殺意を入れて実行する。
    自分的にはこれが一番しっくりきたが、何ともモヤモヤしてしまう。

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    2020年12月05日