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すぐには、死ねないぜ。
窃盗の罪で横浜刑務所横須賀刑務支所に収監されていた利根太作は、身柄引受人の保護司が見つかったことで仮釈放された。社会復帰後は、保護司の娘・小海友紀が営む辻堂のレストランを住み込みで手伝うことになる。
友紀の同居人である阿久津晴也は、窓際警官“ごんぞう”として鳩裏交番に勤務する傍ら、立件しづらい家庭内暴力や性虐待の加害者を、“毒”をもって殺さず粛清していた。利根が見込まれたのも、窃盗のスキルを期待してのことだったのだ。
「盛り盛りの毒が全開!」
--相場英雄氏(作家)
「現代の黙示録」
『震える牛』の著者が震えに震えた
危険極まりない悪童警察小説!
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Posted by ブクログ
毒物の取り扱いに秀でた阿久津春也とピッキング行為で捕まり保釈された利根太作が、盗聴盗撮を駆使して様々な案件を処理する物語だが、警官である阿久津、利根の職場となるレストラン ヴェレーノの小海友紀など、魅力的な人物が繰り広げる展開が楽しめた.手順は利根が対象家屋に忍び込み盗撮盗聴装置を設置し様子を確認し、状況を把握した阿久津が適切な毒物を選択する.最初の事例では父母が飲む焼酎に投入する.DVに苦しんでいた卓は父親の細木四郎の逮捕で解決.いじめの首謀者上川も毒物入り飲み物で形無しになる.難題だったのは引きこもりの上尾克俊の事例.阿久津の陽動作戦、利根の探索活動が功を奏し、克俊は閉鎖病棟に隔離されたが脱走し、阿久津と友紀の最高のイベントを混乱させる.テンポの早い決断を阿久津が出し、それを利根が上手くこなす.痛快な物語だった.
Posted by ブクログ
身柄引受人として保護司が名乗り出てくれたおかげで、仮釈放された窃盗犯の利根。しかしそれは、警官の阿久津が自ら行う「制裁」の手札として利用する目的だった。刑事事件として立件しづらい虐待やいじめ等の加害者に、自らの趣味でもある毒を使って制裁を下していく阿久津。と言ってしまえば恐ろしく思えますが、実はとても痛快でユーモラスでもある作品です。
毒を熟知した阿久津による制裁は、絶妙かもしれません。もちろん違法ではあるけれど、決して殺してしまうことなく事態を解決するという面ではこれ以上の妙案はないでしょう。たしかにエグいといえばエグいけど。実行されなかった「根治療法」はむしろ愉快ですね、本当に。ああいう犯罪者にはことごとくやってやればいいのに。
そして恐るべき敵との対決にもどきどきさせられ、ラストのあの展開にはもうどうなることかと思ったのだけれど。たしかに事情を知った利根の目線からすると……あれは笑うところだったのか。心配して損した!(笑)
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