佐野晶のレビュー一覧

  • そして父になる

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    ネタバレ

    映画を見た
    母親が何回もテレビで見るからテレビでチラチラ見てたけどちゃんと見た
    ちゃんと見たらチラチラ見過ぎて意味なくなっちゃったのか、結末はあんまり自分的にうーんだった
    福山本当にいい父親になれるのかな?って感じだった
    私は結局一緒にいた時間派だなあ
    みんなそうだと思うけど
    でも、父と母は他人同士なわけだから、私たちが作った子供っていう存在が2人を繋ぎ止めるのも分かるし
    でも時間っていうことは、もし子どもがもっと幼かったらはい分かりましたって取り替えたのかなって思ったらそれもよくわかんなくなるし
    時間でも血でも、どっちがいい悪いはないし簡単にどっちがどっちって判断するものではないってことだ

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    2020年11月24日
  • そして父になる

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    事実を知った家族の複雑な心情が言動に現れる部分がとてもリアルに描かれており、読者にもその苦悩が伝わってくる作品だと思った。
    「子供を交換する」という軽い響きのある重すぎる事件は一度は家族を壊してしまったが、時が経つにつれて新しい家族の形に生まれ変わるきっかけでもあったのかもしれない。
    双方の家族のあり方はまさに正反対で、その中で翻弄される子どもの描写は心が痛くなる。血か一緒に過ごした6年間か、という残酷すぎる問いに大人たちが答えを出そうとする中で、子どもたちの純粋な言動が大人たちの胸を打つ。

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    2020年03月19日
  • そして父になる

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    福山雅治さんが主演した映画の小説版。
    親はもちろん、入れ違いになってしまった子供たち本人の気持ちを考えると切ない。
    心情描写がもう少し多くても良かったように思う。

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    2019年12月31日
  • 小説 アルキメデスの大戦

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    ネタバレ

    本書は、映画「アルキメデスの大戦」(原作・三田紀房 脚本・山崎貴)を原案として、著者が書き下ろした小説です。

    菅田将暉主演で気になっていたが、まだ観ていない映画の小説版との事で手にして一気読み。

    映画を観られた方からは特にエンディングの違いについてのコメントを見受けられるが、観ていない私にはわからない(苦笑)

    数字はウソをつかない。

    その信念の下に巨大戦艦の建造を数学の力で止めようとする若き天才数学者「櫂直(カイタダシ)」の物語。

    時は1933年、次なる旗艦の建造計画の中で海軍上層部内で巨大戦艦派と空母派の争い。

    気持ち良いぐらいサクサク読み進められたが、結果的に海軍内での争いに勝

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    2019年12月12日
  • 小説 アルキメデスの大戦

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    映画をもとに書き起こしたもので、映画を見ているくらいの展開の速さと分量。重厚ではないけれど、ハラハラさせる読ませどころが数多くあり、面白かった。
    正しさ・美しさも大事だけれど、目的を見失ってはいけないのだなあと改めて認識した。

    また、間違っていることは、たとえ立場が低くても責任を持って指摘することが重要で、指摘された場合は感情的に切り捨てるのではなく、誠実に検討する姿勢も失わないようにしたい。

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    2019年10月14日
  • 小説 アルキメデスの大戦

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    数学大好き読者として興味深く読めたが、あっという間に読み終えてしまい、これだけの内容で映画化できるとは…本当はもっと伏線もあっただろうが、どこに視点を注ぐかで物語が作られていくのでしょうね。役者さんや他の技術者さん達の力量に感心するばかりです。映画はまだ観てませんが楽しみです。

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    2019年08月03日
  • 小説 アルキメデスの大戦

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    いったい、船舶工学の粋を集めた巨大戦艦の見積りの不正確を数学の天才と言えども当該領域のズブな素人が計算により看破できるのか?流石にこの点に作者も疑問を抱いたようで積み上げの数字を捨てて概数同士の相関で真実に迫っていく。フムフムこれならば有り得なくないが、到達した結論より、当時の意思決定の杜撰さの方が気になってしまった。戦略決定は積み上げの結果でなく、意思決定であり、補完する意味での数字は戦略が実現可能性の点で棄却されるべきものでないことを示しているのに過ぎないことは現代においても同様である。本書はこの一点をテーマして巨艦大砲主義に傾いていった当時の戦略決定をあぶり出す。

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    2019年07月31日
  • 小説 アルキメデスの大戦

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    この作品はフィクションなんですよね ?
    内容的には面白く読めた。ただ読み終わって振り返ると少し内容が薄かった様な気がする。
    映画の映像では戦艦大和が撃沈する場面が見られるが、確かに映画として大和の戦闘シーンまで膨らませると魅力がある作品になると思う。

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    2019年07月20日
  • 三度目の殺人

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    ネタバレ

    人を裁くのに真実は必要ないのか?
    今の裁判の危うさを感じつつ、それでもできるだけ皆が真実を語り、真実に基づいて裁こうとしているんだと信じたいと思います。
    このお話は、果たして誰が真実を語っていたのかが全く分からない形であえて完結しており、その薄気味悪さが後味として強く残っています。

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    2019年02月18日
  • 蝶になれないシンデレラ

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    ネタバレ

    幼馴染の伯爵家の子息(ヒーロー)と地主の娘(ヒロイン)が両親によって引き裂かれて10年。
    その10年の間に男性恐怖症となったヒロインがヒーローに名ばかりの妻にしてほしいと頼みこむ。

    継母は悪い人じゃないんだけど、実際こんな人と一緒にいたら息が詰まりそう。
    ヒーローがヒロインに幸せになってほしいと、今までの習慣をなくして色々とお節介をやく姿が無自覚メロメロヒーローでした。
    言葉に詰まると眼鏡を外して拭きはじめるという癖を持つヒーローが可愛らしかった。
    邦題がとても内容にあっていて、この「蝶になれない」ってのはヒロインでもあるけどヒーローのことでもあるんだなぁと。
    青虫な二人の成長物語。

    関連

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    2018年12月03日
  • 三度目の殺人

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    映画のノベライズ本。
    映画を観た後に補填と復習。

    過去の判例に基づいて量刑が決められる予定調和の裁判で、真実は置き去りにされる。

    たくさんの嘘つきとたくさんの罪人がいるのに司法で裁かれたのは三隅だけ。

    誰も本当のことを話さない以上、どうするのが正しかったのか、どれが正解だったのか…

    問題は投げかけられたまま物語は終わる。

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    2018年10月24日
  • 三度目の殺人

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    三隅は、30年前に北海道で強盗殺人で2人を殺害。
    そして、今回、食品加工工場を経営する社長を殺害。
    三隅の弁護を担当する重盛は
    ありふれた強盗殺人だと思っていた。
    事件の詳細が見えてくると
    ふっと三隅が遠く離れていく気がする。
    真実はどこに?

    映画を観る前に読んでおきたくて。
    うーん「器」がキーワードになるのかな。
    映画を観たら、謎が増えそうな気がする。

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    2018年10月02日
  • 三度目の殺人

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    なんとなく「容疑者Xの献身」に似ていたが、最後は読者に想像させる余韻を残した終わり方だった。是枝監督の感じ方は読者次第というものなのだろうか。味わい深い作品だった。

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    2018年09月30日
  • そして父になる

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    歪んだ家族の一員として抱いた感想は、「もう誰が誰の子で、誰が誰の親なのか見分けがつかない」ことで終わるのではなくて、だからこそどうしようもなく苦しいが出発点なのではないのだろうか、だ。

    終われないよ、こんなの。

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    2018年08月14日
  • そして父になる

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    寝耳に水の子供の取り違え事件によって親子関係、夫婦関係を改めて考えられる。人の振り見て我が振り直せ。
    映画では最低限伝わっていたものを、さらに深くしっかり余白を埋める、以上の納得する描写に涙しました。

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    2018年08月14日
  • 海よりもまだ深く

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    妻や姉側の立場で見てしまうからか、元夫のだらしなさにイライラしてしまった。
    ダメ人間だけど、人情味溢れていて、どこか憎めなくてほっとけない…という人のつもりで描かれているけれど、私にとっては許せないダメっぷりだった。

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    2018年08月13日
  • 三度目の殺人

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    「本当のことを教えてくれよ」最後にうなずく。

    「真実」は必要がない世界なのか・・・

    「ここではだれも本当のことを話さない」
    この言葉がすべてなのかな。

    映画は見てないけど、重いな~
    人の命も、生きていくという事も。

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    2018年06月11日
  • イングランドから来た花嫁

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    ネタバレ

    兄を庇ってできた傷が治らないまま、義姉に結婚相手を勝手に決められスコットランドへ旅立ったヒロイン。
    その結婚相手に復讐をしようと花嫁であるヒロインを奪おうとするヒーロー。

    リンゼイ・サンズのヒーローは相変わらず良い男揃い。
    ヒロインのことを思うあまり外に出ないよう閉じ込めてしまうけど、強気で行動的なヒロインは勝手に外に出てしまう。
    そして事件が起こる、というパターンの繰り返しが多くてちょっとマンネリ。
    ヒロインは結婚を無効にしたくて頭のおかしい女に思われるように、何も見えないところに友人がいるフリして喋り続けるんだけど、ヒーローがそれに困惑して「友人を紹介してくれないか?」というところで笑っ

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    2018年04月14日
  • 三度目の殺人

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    ネタバレ

    裁くとは、何が真実なのか、そもそも真実を知る必要があるのか…弁護士ってそういうことを考える仕事なんだと改めて気づいた。
    重盛の役を福山雅治って、出来すぎだ!かっこよすぎ。

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    2018年04月14日
  • 三度目の殺人

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    本当のことは分からないという話をしたら本当に本当のことはわからなくなったというお話。
    物語を語る視点としての、神の視点の排除って言うことなのかな?

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    2018年04月03日