佐野晶のレビュー一覧

  • 三度目の殺人

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    ノベライズとは思えないくらい読み応えはあった。ストーリーは古典的な「藪の中」。ちょこっと「グリーンマイル」の不思議能力の味付け。

    弁護士モノだからかな?物証を追求せずに、証言をもとに真相を追求していくので、犯人性を争うところが迫力に欠ける。証言翻されて右往左往してるだけ。テーマが「裁くとは?」にあるので真相は二の次なのか。ミステリを楽しみたいと思うと肩透かし。


    あと主人公、「愕然と」し過ぎ(笑)

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    2018年03月18日
  • 放蕩伯爵、愛を知る

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    ★3.5

    ザ・アインコートシリーズ1

    貧乏、放蕩、ヒーローがダメダメすぎ。
    15年も年上の悪女に掌で転がされてて情けないったら…真実を知るのも遅すぎるしただのアホ。
    なんだけど義弟にヒロインのことを相談したり、ヒロインと町の医者が仲良く喋ってるのを見て嫉妬(医者が若くてハンサムだなんておかしい!中年であるべきだ←笑)したりと可愛いところもあって憎みきれないんだなぁ。
    対してヒロインは賢くて、こんなヒーローには勿体無いくらいできた女性だけど、その凸凹感がお似合いなのかもしれない。
    二人のやり取りが面白くてテンポよく読めた。
    ヒーローがここまでアホじゃなかったら★4

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    2018年11月10日
  • 三度目の殺人

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    ネタバレ

    ラストがもやっとはっきりしておらず、個人的にはこういう終わり方は好きではないのですが、答えの出ない問題提起として、そこまで含めてこの作品の魅力なのでしょうか…?
    弁護士という職業の日常を垣間見ることができ、改めてこの職業をされている方々への尊敬の気持ちを抱きました。

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    2018年01月20日
  • 三度目の殺人

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    「ここではだれも本当のことを話さない」裁判ってなんなんだろう... 罪を裁くとはなんなんだろうって思いました。事件が起こるたび、じけんの謎を解く、暗闇に明らかにする...などと言われますが、この作品の三隅のような人だったら、明かせるんだろうか?弁護士の重盛と同じように読みながら「本当のことを教えてよ」と何度も思いました。映画も是非見てみたいな。

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    2018年01月18日
  • 三度目の殺人

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    映画は少し気になっており、書籍化されていたので読んでみる。
    殺人を犯した過去を持つ男が出所後、再度元雇い主を殺してしまう。主人公の弁護士達が、検察とやりあい軽罰を試みるが、被疑者の証言がどんどん変わり、翻弄されていく話。
    以前はこの終わり方だともやもやしていたが、本作はなにか効果的に心に届いた作品。人が人を裁くことはできるのか?を問う一作。やはり人は分かり合えない物だよなとも思う。

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    2018年01月09日
  • 灰かぶりの令嬢

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    ネタバレ

    ★3.5
    子爵の私生児として生まれたヒロインと軍艦艦長のヒーロー。
    ヒロインは祖母と宿屋と営むも客足が遠のき、髪を売るくらいすっかり貧乏暮らし。そこへ上官であるヒロイン父に命じられたヒーローがやってくる。
    ヒーローは部下の妻達が未亡人となり悲しむ姿を見てきたので自分は結婚しないと決めている。
    その件とヒロインの私生児問題が絡んでうまくロマンスにジレジレを生み出していた。
    基本的にはゆったりとしたロマンスでこの時期にピッタリな心温まるストーリー。

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    2017年12月12日
  • 三度目の殺人

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    んー。映画のノベライズにしては臨場感がないな。終始静かなイメージ。真実が分かっても静か。何を伝えたかったのか。

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    2017年12月06日
  • 海よりもまだ深く

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    主人公の良多のギャンブル好きはもうどうしようもない。常にお金に困っているから、実家から父の遺品を盗んで質に持って行ったり、最低な行動ばかり。
    でも良多のことを100%は憎めない。最低なんだけど、人間味があるからかな。別れた妻の交際相手に嫉妬したり、息子の前では見栄を張ってみたり。

    良多を見守る母親や、職場の後輩の存在がとてもいい。それから台風の真夜中に公園のタコ型遊具の中でお菓子を食べる、というシチュエーションにはワクワクしました。良多の息子、この夜のことはきっと一生忘れないと思う。

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    2017年10月01日
  • 海よりもまだ深く

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    周りの人たちがあまりにも優しすぎる。淑子おばあちゃん、町田くん、そして千奈津姉さん、響子さんも冷たく接しているようでちゃんと愛がある。それがこの物語の救いだと思う。
    普通なら主人公は早々に見捨てられている。良多は幸せだが、それに気づいてるのかな?

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    2016年10月04日
  • 永遠を紡ぐ家

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    <マッケトリック家>新章1
    シエラは息子の喘息を治すために、母イヴ・マッケトリックの庇護の下に入った。
    母親に捨てられた思いを抱えたまま、トリプルM牧場に住み、トラヴィスと出逢う。


    歴史があってタフな一族ってのは、マッケンジーだのマクレガーだのとMで始まるイメージなのかしら?

    今回は全三部作に出てきてた弁護士のトラヴィスの物語。
    そして1919年の時に生きるもうひとつのマッケトリックの物語。
    一粒で二度美味しいみたいな感じ。
    さくさく読める。現在と1919年を交互に読ませて、飽きさせない。
    面白かったけど、わたしにはイマイチ盛り上がりにかけたかも?
    なんとなく現在よりも、1919年の物語

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    2016年08月19日
  • 遥かなる心

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    ネタバレ

    <マッケトリック家>シリーズ第三弾。
    14歳で両親を火災で亡くしたキーガン。
    24歳で結婚した妻とは離婚し、愛する一人娘とはなかなか逢えない。
    永遠の別れと、永遠の愛…。


    <マッケトリック家>シリーズ中、一番ヒロインが不憫だった。
    キーガンは今までの二作を読んだ限り、割りと思ったことはスグに口に出す直情型だとは思ってたけど…。
    ヒロインは、付き合った男が既婚者だと知らないまま妊娠した。
    キーガンは自分の愛した幼なじみを守るために、何も知らないのにヒロインのモリーを追い詰めて脅して、怒鳴りつける。
    二作目では、街にやってきたエコーの身元調査をしているのに、今回はそれもしないでモリーの職業も財

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    2016年08月18日
  • 海よりもまだ深く

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    主人公の良多に始終呆れてた。家族に大切さ、親の大切さ、気づくの遅すぎない?どれだけ自分勝手なのか。「そして父になる」もそうだったけど、やっぱり男性のほうが子どもなのかなあ(そういえば同じ名前)。父の硯を売らなかっただけマシなのか。違う違う、普通の人はそんな大事なもの売りませんって!

    これを阿部寛主演で映画化したのか。。もっと温かい話にでき上がってることを祈ります。

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    2016年07月07日
  • 海よりもまだ深く

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    海よりも深い愛を、経験できることはとっても幸せなことだなぁ。
    表面から見える分かりやすい愛以外にも、見えないところで存在してる愛がこの世界にはたくさんあるんだろうな、と思った。

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    2016年05月26日
  • 月下に咲くは恋の華

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    ネタバレ

    タイトルと絵柄には面食らったが
    肝心の中味は意外と面白かった。

    元々戴き物の本であり、普段読まないジャンル。

    シャーレイン・ハリス『ダンサーズ・イン・ザ・ダーク』
    普通の現代社会にヴァンパイアが共生しているという世界観が
    面白かった。
    どうも過去作品のスピンオフな様子。
    私は過去作品は未読だが、十分楽しめた。

    ナリーニ・シン『漆黒の君主』
    ファンタジー作品。
    面白く無いとは言わないが、話の短さも相まって
    中途半端な展開を見せる。
    正直物足りない。
    何故そうなるのかと思う展開も、個人的にはあった。

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    2016年01月04日
  • 秘密のコテージ 伯爵夫人の縁結び I

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    伯爵ヒーローx地味ヒロイン

    ヒロインを傷つけないよう、忍耐強く我慢してくれていたヒーローが
    彼女の名誉のために結婚を申し出てくれたのに
    もし愛がないならそんな結婚は嫌とか、わがままじゃないかね?
    ヒーローの勇気ある行動やヒロインを守る言葉に対して
    ヒロインのグチグチ悩み続ける石頭加減がもやもやしました。

    そんなことより冒頭と最後で仄めかされる
    フランチェスカとロックフォード公爵の恋の行方の方が気になる!

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    2015年06月19日
  • 金色のヴィーナス 伯爵夫人の縁結び II

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    平民社会で育った伯爵ヒーローx貴族ヒロイン

    ヒロインが石頭過ぎてイライラする。
    ロックフォード卿とフランチェスカの過去を知りたい!
    彼らの手練の技やウイットに富んだ会話を延々と読んでみたい!

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    2015年06月19日
  • オリンポスの咎人 ルシアン II

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    マドックスの話の方が基本的には好きだったけれど、今回も最初から最後まで熱中して読めた。
    2015.5.28

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    2015年05月28日
  • 屋根裏の男爵令嬢

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    3.8
    男爵令嬢から「滑り落ちた」グレースと戦争捕虜のアメリカ人ロスのはなし。
    一般書が好きなひとにたいへんお勧め。
    とても上手いはなしです。章立てとかも上手いよね。
    逆にハーレクインらしいものが好きなひとににはまったくお勧めできない。

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    2015年04月17日
  • 仮面伯爵、愛を忍ぶ

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    ネタバレ

    簡潔に……
     ある問題からお互いのことを知らなかった夫婦が、ある問題に直面することにより互いの本心を知りハッピーエンドに至る物語!でした

    買った後にシリーズもの完結!と書いてあるのを見て、失敗した!!と思ったのですが、
    ロマンス小説におけるシリーズ物とは同じ主人公の話の連続というよりは、
    同じ家系、の姉妹兄弟の話。というのが多いみたいですね。
    本当に続いてる場合はちゃんと数字表記しあるの、かな?

    と、いうことでこちらの小説だけできちんと楽しめました。

    ※以降ネタバレあります※

    序盤を読めば分かるのですが、貴族同士結婚、義務の結婚が嫌で直感の愛を信じ駆け落ちしようとした
    主人公:レイチェ

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    2015年04月13日
  • 月下に咲くは恋の華

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    短編2話。もちろん恋愛もの。
    ハーレクイン初めて読んだ。なんとなく貴族社会の煌びやかな恋愛模様を想像してたんだけどファンタジーもあるのね。

    ◆ダンサーズ・イン・ザ・ダーク
    現代社会に吸血鬼が溶け込んでる話。
    自分も吸血鬼になるほど相手役を好きなのか、と葛藤する話になるのかと思ってたけど、意外な展開に。
    相手役のラストのうっかりには驚いた。もっと早く気付いてほしかったよ!とはいえヒロインを始終大切にする言動は毎回ときめいた。

    ◆漆黒の君主
    魔法の国の話。ダンサーズの方は男の人の頼り甲斐にときめく話だったけど、こちらは困った男の人を支えるのを楽しむ話に思った。
    異世界と言えば、ご飯と不思議生命

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    2015年03月23日