さだまさしのレビュー一覧

  • 落談まさし版 三国志英雄伝

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    セイヤングでしていた「まさし版三国志英雄伝」を思い出した。
    文庫本1冊なのでかなりのダイジェスト版だが雰囲気はつかめると思う。

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    2009年10月04日
  • もう愛の唄なんて詠えない

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    ネタバレ

    政治の話や当時の時事ネタなんかは、おおかた20年も前の話なのであまりピンとこなかった。
    でも、命に対する向き合い方や「生きる意味とは何か」という問いかけに対する考え方には考えさせられたし、共感もした。

    「何故生まれたか」など考えるだけ無駄だ。

    まさしくそのとおりだと思う。大切なのは、"今"をどうやって生きて、どのように死んでいくのかなのかな。
    あと、自分の心や自分のことも大切にしてあげること。礼儀とか誇りとかそういう失っちゃいけないものを大切にしていきつつ、人のことも思いやって生きることなのかなぁ……。

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    2025年11月10日
  • 眉山

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    ネタバレ

    地元の阿波おどりを見た数年前から、読んでみたいと思っていた。
    お龍の生き方が格好よく描かれているが、壮絶な生き方だったろうと想像できる。なぜ阿波おどりを取り上げたのか、とふと思いながら読み進んだ。
    阿波おどりについて「女踊りは忍耐と形式美に縛られる。不自由との闘い。しかしその不自由さによって沸点がさらに高く、熱くなる…。」と作者が記し、解説にて「これこそがまさに神田のお龍の生き方そのものだった」とあり、合点がいった。
    徳島に足を運んで演舞場で観てみたい。勿論、12日に。

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    2025年09月27日
  • 銀河食堂の夜

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    この本は東京都葛飾区の四つ木にある『銀河食堂』という小さな飲み屋に集う常連客のさまざまなエピソードがそれぞれの章になっている。(当然ながらタイトルは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のもじりだ)
    簡単に言えば、まるで『パンプキンパイのシナモンティー』の歌詞の居酒屋版という感じ。

    ところどころ話の中に『木根川小学校』『木根川薬師』などのこのあたりの地名が出てくる。さだまさしファンの方にはわかると思うが、アルバム『夢供養』(1979年)に『木根川橋』という曲があり、このあたりに少年時代に下宿をしていたらしく、下町のさまざまな風景が懐かしく描かれているのだ。
    また最終章のタイトルはなんと『セロ弾きの豪酒

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    2025年03月04日
  • さだの辞書

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     岩波書店からの出版? 日本エッセイスト・クラブ賞受賞! 驚きと興味を覚え、手にしました。

     本書は、2018年から2年間、岩波の雑誌『図書』に連載した「さだの辞書」24編に、書き下ろし1編を加え単行本化したもので、今年文庫化されたようです。岩波からの出版やタイトルの経緯と裏話は、本編にあり伏せます。

     落語の三題噺(落語の形態で、客席から3つの言葉をもらい、それを織り込みその場で話を作る即興演目)になぞらえたのでしょうか、目次を見ると全25編とも「タロー・目が点・広辞苑」のような題が連なります。

     その昔、私は一人都会の片隅で浪人生活をし、ラジオから流れる「案山子」に涙し、励まされたの

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    2024年09月28日
  • 眉山

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    愛の貫き方にも色んな形があるけど、母は大好きな人への思いを心に閉じ込め、一切口に出すことはなく、女として力強く生きること、凛として生きることで思いを貫いた。本当に、強く逞しい人だ。

    わたしは母親とはあまり仲が良くない方なんだけど、母と娘を扱った作品にはめっぽう弱い。読んでる間、こんなに泣けて泣けて仕方のない作品は久しぶりだった。

    静かな場面展開と、反対に阿波踊りの熱気溢れる様子が静と動の対比になっていて良かった。

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    2024年09月19日
  • アントキノイノチ

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    一時は「殺してしまおう」とさえ思っていた、自分が精神を病むきっかけとなった相手。実際にそんな相手を許せるかどうかは置いといて。リハビリとして始めた遺品整理という仕事。その中で佐相さんや依頼人含め、たくさんの人と関わってきた。そして雪ちゃんが打ち明けてくれた過去のこと。遺品整理の仕事をすることなく雪ちゃんの告白を聞いていたら、きっと杏平の中では松井に対する殺意が再燃していたと思う。遺品整理の仕事であらゆる人の生きた証と、生命の終わりに触れたこと。彼の中ではこの事実がとても大きいんだなって。人生観、死生観すら変えてしまうほどの衝撃を伴う体験をできた杏平は幸せ者だよ。

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    2024年09月16日
  • 23時間57分のひとり旅

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    新幹線や飛行機のおかげで、日本全国どこへでも気軽に行けるようになったけれど
    時間をかけてこそ味わえるものもあると思った。

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    2024年07月11日
  • アントキノイノチ

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    ネタバレ

    フォロワーさんにおすすめされた作品!
    珍しくミステリーじゃない本読んでみた!

    まず、さだまさしさんが小説書いてるの知らなかったから驚きだった!
    読みやすい文章で一日で読み終わった!

    松井がムカつきすぎてンギギギギギってなったよーーー天罰下って欲しかったけどなかなか都合良くいかないもんだねぇ。。

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    2024年07月11日
  • 銀河食堂の夜

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    個人的には、“ガリバー“の話が好きでした。色んな人の人生模様が語られるバー?小料理屋?居酒屋?興味をそそられる。

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    2024年05月25日
  • さだの辞書

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    <目次>
    第1章  ルーツにまつわるエトセトラ
    第2章  ご縁がありまして
    第3章  時の翼にのって
    第4章  本・音楽・映画・辞書

    <内容>
    2020年刊のエッセーが、岩波現代文庫になった(まあ、通常の岩波文庫にはならないよね…)。三題噺風にまとめたもので、元落研らしい趣向。なんと原書は日本エッセイスト・クラブ賞を受賞したそう。第1章のあたりで、さだ家のルーツの話が出てくるが、映画『長江』を撮っただけの気宇壮大な話が出てくる。さらっと読める面白さと、歌詞のルーツになる古典への造詣の深さ、高校の先生が「文学部」を薦めたのもさもあらんと話だ!

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    2024年03月30日
  • 茨の木

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    風に立つライオン、解夏、精霊流しと読んでさだまさしさんの作品に心酔してしまい期待が大きすぎたと思います。父親と喧嘩したままそれが最期の別れとなるのがたまらなく切ないです。大切な人とはたくさん話さなければとつくづく思う作品でした。

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    2024年02月18日
  • 解夏

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    『解夏』
    失明した瞬間に「失明することへの恐怖」から開放される。
    こういう考え方があるんだと気付かせてくれて、少し気持ちが軽くなった。

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    2023年07月15日
  • 本気で言いたいことがある

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    さだまさしさんとは
    同い年。読み進める度に、そうなんです‼︎と納得。とはいえ、なかなか言葉に出せず愚痴やボヤキで流してしまってる。立ち止まってゆっくり考えるきっかけになりました。

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    2023年05月31日
  • 風に立つライオン

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    映画化されていたのは知っていたが、曲があることまでは知らなかった。
    初めは、登場人物多くて読みにくいなーなんて思っていたが、読み進めていくうちに航一郎と和歌子の素敵さを感じました。
    リレーで繋がっていくといいね。

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    2022年11月25日
  • 解夏

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    ネタバレ

    ベーチェット病に罹患した隆之がハヤシ老人に会って力を与えられるお話。
    「『自分の眼の残りの時間の全てをかけて、歩いて歩いて、歩いてこの町の風景をぜんぶ眼の中に閉じ込めて記憶してしまおう』と決めた。」

    さださんの文章力に驚いた

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    2022年10月04日
  • アントキノイノチ

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    さだまさしは音楽の世界の人なのに、お話も書けてそれはやはり作詞をなさるからなのかな?
    命に関わるお話が多いなと思ってたけど解夏は別に死にはしなかった。
    解夏と眉山とこの作品しか読んでないけど、、

    最後になんか丸く収まってたけどそこだけ無理矢理感がある。殺意をもつほど嫌いな相手をなぜ許せる?許してはないのかもしれないけど。

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    2022年09月15日
  • アントキノイノチ

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    さだまさしさんは多才だ。
    歌たけでなく、こんなにも良い小説を書くなんて。以前は『眉山』などのこれも映像化された作品でとんでもなく良い。
    遺品整理というあまり馴染みのないところから癒しへの流れ。
    タイトルはアントニオ猪木に似ているでしょ?とさださん自身が仰ったのを記事で見たけど、まぁ、それはそれとして作品としては素敵です。

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    2022年07月04日
  • 銀河食堂の夜

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    中学生時代の同級生達が、大人になって居酒屋で過ごしている話。時折、辛い話もあるが、こんな居酒屋、こんな仲間っていいなあと思った。昔、住んだことがある立石がでてきたりして、懐かしい。四つ木にあるという?物語の舞台、銀河食堂、探してみたくなりました(笑)

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    2022年06月14日
  • アントキノイノチ

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    遺品整理の仕事で人とのかかわりを通して、主人公が立ち直っていくのはいいんだけど、けっきょく学生時代の元凶であるいろんな人の人生を狂わせた悪い奴はなんの罰も受けてなくてすっきりしない。

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    2022年06月10日