さだまさしのレビュー一覧
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ネタバレさださんは、勝手に穏やかな方だというイメージがありましたが、なかなかどうして破天荒な方でした。
幼少期、さださんが歌う際にバイオリンを演奏されていて大変驚いたのですが、この本を読んで、本当に本当に、切っても切り離せないものなのだとわかりました。
コンサートのトークが面白いというのは有名な話ですが、落研に在籍されていたということで、それも納得です。
喧嘩もザラ、カビの観察、雪の日に全員集合、楽しそうな学校生活です。一方で、家で一人になったときに鬱々と考え込む時間は長かっただろうと思います。そのときに見つけた「45歳までは借り物の人生」という考えは、私の心も楽にしてくれました。
若い頃の経験は、 -
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これだけの筆力と構想力がありながら、文芸賞無冠という奇妙さ。そんじゅそこいらの直木賞作家よりも面白い本を書くんだから、不思議を通り越して、審査員たちからのマルチな才能への「嫉妬」ではないのかと思ってしまいます。
本書でも、6個の短編それぞれが面白くてほろっとさせる人生の機微を描いています。「不器用な男」は、運転免許書更新時に聞かされるさだまさしの曲「償い」が元ネタなのでしょうね。「セロ弾きの豪酒」は山本直純(角)氏らしき人物が登場します。
さだ まさし(本名:佐田 雅志〈読みは同じ〉、1952年〈昭和27年〉4月10日 - )は、日本のシンガーソングライター、タレント、小説家。國學院大學、東 -
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初めてのさだまさしの本。鎌田實氏のおすすめ本リストからの1冊。さだまさしがこんなに本を書いているとは知らなかった。
医師・看護師の方々のアフリカでの働き生き様、そしてそこから繋がる命のバトンの交換が、東日本大震災を経験した日本に帰ってくる。
ストーリーとしては鼓舞される部分も少なからずあるのだが、純粋に小説としてとらえたときにどうなんだろうか……
語り部による展開というのは初めから映画化を考えての構成なのかもしれないが、小説として成功しているとは思えない。また、人の描かれ方が随分と単純すぎる様に感じる所も多々あり、物足りなさを感じてしまう。
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Posted by ブクログ
笑う面白さではありませんが、
現代の問題を織り込みながら若者の崩壊と再生が
同じ進みかたで描かれておりました。
涙もろい(年?)の私は、涙なみだ。。。
人間関係から、学校をドロップアウトしてしまった若者が
身寄りのいない老人や殺人事件などの
アパートなどの、遺品整理と後始末をする会社に。
そこで、先輩の言葉や行動をみながら、
生きるということ、生命ということ
自分というものの本質
薄皮をはぐように再生するものがたり。
内容も映画になったくらいなので、とても良い本!
しかし、なんと言っても驚くのは
原作がさだまさし
シンガーソングライターのさだまさし
私も、夫もこの作品を描いたさださ