あらすじ
絶対に諦めない! 自伝的青春小説の金字塔。
ヴァイオリニストになるという目標に疑問を持ちつつ高校に進学した雅志は、家計のことも案じ、とうとう父にこう切り出す。
「ヴァイオリン、やめてもいいかな?」
夢を見失った青年は、気まぐれにアルバイトを始めるが、生活は困窮を極めていく。大切なヴァイオリンを質入れするほどに…。
病気も患い、思い悩んだ末、逃げるように故郷へと帰った雅志。そこで彼を待ち受けていたのは…。
※この作品はカラー版です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
さださんは、勝手に穏やかな方だというイメージがありましたが、なかなかどうして破天荒な方でした。
幼少期、さださんが歌う際にバイオリンを演奏されていて大変驚いたのですが、この本を読んで、本当に本当に、切っても切り離せないものなのだとわかりました。
コンサートのトークが面白いというのは有名な話ですが、落研に在籍されていたということで、それも納得です。
喧嘩もザラ、カビの観察、雪の日に全員集合、楽しそうな学校生活です。一方で、家で一人になったときに鬱々と考え込む時間は長かっただろうと思います。そのときに見つけた「45歳までは借り物の人生」という考えは、私の心も楽にしてくれました。
若い頃の経験は、自分を支えてくれるものだと思いました。