榊原英資のレビュー一覧

  • AIと日本企業 日本人はロボットに勝てるか

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    今の日本の有識者3名 しかし放談の域を出ない
    不良債権処理の失敗
    官僚の無謬性 終身雇用・年功序列 

    ポピュリズム政治 トランプ大統領はじめ
    エビデンスよりエピソードで政策を進めようとする マスコミよりSNS

    教育と所得の再配分 再配分には大きな政府が必要
    今の日本には長期展望がない

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    2019年01月02日
  • 人民元改革と中国経済の近未来

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    中国の経済について2005年に書かれた本である。さすが「ミスター円」と言われた経済の専門家だけあって、中国の経済に関するデータのまとめや分析はわかりやすく、説得力がある。中国の政治体制も日本の55年体制を目指しているとの意見は興味深い。ただし、中国の反日歴史観に同調するような意見には同意できない。中国の誤った歴史観、反日教育及び戦略的な膨張主義には細心の注意を払う必要があり、著者の親中意見はあまりに寛容であり違和感を覚える。

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    2018年11月15日
  • AIと日本企業 日本人はロボットに勝てるか

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    このメンバーで、AI?

    と思いましたが、読み進めてみると、やはり政治の章の方がおもしろかったです。
    テンポが違います。

    榊原氏―竹中氏、の対立も期待していましたが、思ったほどでなく、共通認識もお持ちでした。

    異端者と言ったら失礼ですが、本音を語る方はやはり面白いです。

    旬のタイトルをつけたつもりかもしれませんが、興味深かったのは政治と行政の話題だったので、星は3つです。

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    2018年10月21日
  • 強い円は日本の国益

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    ・売るシステムから買うシステムへのパラダイム・シフト

    仮に新しいパラダイムが生まれるとして、製造業はどうしていったらよいのか、考える必要がある。

    序章 どうして、今、円高政策なのか
    第1章 21世紀の世界経済
    第2章 1ドル360円から79円へ
    第3章 日本の製造業の成熟
    第4章 ドルとユーロ――ドル安は続くのか
    第5章 円安バブルの形成と崩壊
    第6章 アジアの世紀は来るのか
    第 7章 構造改革と円高政策

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    2018年10月12日
  • 資本主義の終焉、その先の世界

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    今日本の政権が躍起になっている、成長戦略に異議を唱える二人の経済学者が持論を展開。
    ゼロ金利が長らく続いていることとは、もう世界にフロンティアが残っておらず、資本を投下する場所が残っていないこと。日本だけではなく世界の各先進国が同じ状態になっていることを数値・グラフを使って解説する。その状況下で起こる弊害として中産階級の下落や格差の拡大を指摘する。
    「より遠く、より速く」を掲げるのではなく現実を再認識し「より近く、よりゆっくり」を提唱する。日本は失われたン十年とか言われているが、治安や自然、長寿などむしろ誇るべきものが多い。都市集中ではなく、地方文化回帰なども今後の活路の一つになりえる。

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    2017年12月10日
  • 「今日よりいい明日はない」という生き方―低成長時代を豊かに楽しむ知恵

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    ネタバレ

    個人の生き方に関する内容かと思いましたが、日本の将来への道筋についての提言でした。

    「ミスター円」と呼ばれた榊原氏の著書としては、これまでと違う趣向で、その点が一番面白かったです。

    農業分野のブランドについて、地域の名前を冠するよりも国産はすべて統一したほうが海外に向けて日本力を発揮するのではないか、というご意見です。ごもっともだと思いました。

    江戸後期と現在の低成長は類似している。したがって低成長に見合う政策転換が必要……実現すれば、桃源郷です。AI,IoTという時代を迎えつつも、とても人間的な時代で、むしろ心が豊かな暮らしができるのではないかと思います。

    実現してほしいものですね。

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    2017年11月03日
  • インド・アズ・ナンバーワン 中国を超えるパワーの源泉

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    NHKスペシャルみたいな内容だけど、インドの実情を知るにはいいかも。
    今までの国の発展モデルは農業、製造業、サービス業という順番だったが(いまの中国がまさにサービス業への過渡期)インドは間の製造業の発展がなかった。
    農業からいきなりサービス業へと移行していったのである。
    さすがインド。
    枠に収まりきらない。
    インドの本は引き続き読む必要あり。今後は南インドにもいかなきゃ。

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    2017年10月20日
  • 幼児化する日本は内側から壊れる

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    「我が意を得たり!」という感じ。豊田章男が創業家社長だから酷いとは思わないが、安倍首相を始めとした二代目政治家の体たらくといい、SNS、LINEに代表されるゆるいコミュニケーションといい、日本人の幼児化はまさに深刻だと思う昨今。自立した大人がもっと必要。

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    2017年01月17日
  • 資本主義の終焉、その先の世界

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    世界にはもう新しいフロンティアはないから(まだ成長するインドを除き)先進国の成長余地は乏しい。だから成熟国家日本はもうモノは欲しがらないし、豊かな安全安心国家なのだから、2%も成長しなくてよいという。失われた20年ではなくて、成長しなくていい成熟国家になっただけ。 アベノミクスの”成長戦略”も意味はないという。新しい工場はつくらず、原価償却のおわった工場で、代替品だけ作り続ける・・・便利さの追求も限界にきている。コンビニをこれ以上作る必応はない。 リニア新幹線つくって、そんなに急いでどこにいく。マッハ2で飛んだコンコルドは、そんなに早く飛ぶニーズがなくて破綻した。速さを優先して座席も少なく、乗

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    2016年10月02日
  • 幼児化する日本は内側から壊れる

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    幼児化、正悪の2元化の現実は確かにあるだろう。
    政治家、企業経営者、中高年等についての分析指摘はおおむね当たっていると思われ、それを踏まえて、教育や地方再生までの議論展開がしてあるが、やや総論的、常識的な土俵にとどまっている感が否めない。

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    2016年07月05日
  • 龍馬伝説の虚実 勝者が書いた維新の歴史

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    死の商人グラバーの手先として、薩摩の庇護のもと長州に武器を売る龍馬
    耳学問で相当なインテリだけど、倒幕の意図はなかった
    幕末のテロリスト横行は孝明天皇の感情的な異人嫌いが原因だよな

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    2015年08月02日
  • 財務官僚の仕事力 最強官庁の知られざる出世事情

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    財務省の出世事情や組織の仕組みをコンパクトに解説。基本、事実に即して書いてあって、グログロした話はないんだけど、財務官僚を目指す学生や、仕事上で財務省と関わる人には必須の知識かな。それにしても、片山さつき氏に関する記述が何とも微妙な書き方をしてある 笑。

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    2015年04月04日
  • 榊原英資の成熟戦略

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    成長期をとうに過ぎてしまった壮年が身長が伸びないと嘆くのは誰が見ても滑稽。高度経済成長の夢を捨てきれず、いまだに成長志向から気持ちの切り換えができない政府の姿勢を鋭く諷諫。無駄な努力はやめ、ありのままの成熟した自分を受け入れよと説く。仮に成長が止まったとしても既に日本は十分豊か。環境、安全、健康という国民の幸福の中でも最も大きなウェイトを占めている分野で世界のトップを走っている。デフレにしても成熟段階に達した先進国特有の現象。多くの論拠から、失われた20年は寧ろ豊かになった20年であると切り返す。

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    2014年09月21日
  • 国家の成熟

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    日本は決して大きな政府でなく、(この事は、少し前に読んだ「統計データが語る 日本人の大きな誤解 (日経プレミアシリーズ)」にも詳しかった)、西欧型の成熟国家を目指すべき・・・という主旨だったようで、まぁ、取り立てて反論するほどの事はない、さほど珍しくもない内容であった。

    ただ「成長戦略」と決別せよ!というオビから期待したのは、安倍政権の掲げる2%成長でなく、成長0%でもやっていける「成熟戦略」でしたが、読んでいくと、1%程度の成長で十分・・・とあって、0%もしくはマイナスから比べると、どう違うんだ?!と突っ込みたくなりました。

    また本書の後半あたりから、官僚国家の復権、少数のエリートが国家

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    2014年01月20日
  • 財務省

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    「日本を牛耳る悪い奴ら」か、「日本最良のエリート集団」か。「財務省支配」の実態、消費税論議のポイント、職員たちの私生活まで「ミスター円」が大公開!

    「省庁のなかの省庁」として、霞が関に君臨する財務省。歴代の政権をコントロールしてきたとも言われる彼らは、「日本を牛耳る巨悪」なのか、はたまた「日本の最後の砦」なのか。「ミスター円」と呼ばれた元大蔵官僚が、豊富なエピソードも交えて古巣の姿を詳述。「財務省支配」の実態、消費税増税論議のポイント、永田町との関係、職員たちの私生活まで、これ一冊で財務省のすべてが分かる!(2012年刊)
     まえがき
     第一章 省庁のなかの省庁
     第二章 財務省の組

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    2013年12月08日
  • 国家の成熟

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    元官僚ということもあり、大きな政府を恐れるな、二世中心で能力のない政治家よりも、官僚中心とした国家づくりという主張は分かりやすくあれど、極端な印象。成熟という観点からみると、日本こそ世界ナンバーワンという点は良いと思う。円高もその結果生まれたもの。理解した。

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    2013年11月24日
  • 財務省

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    ネタバレ

    ミスター円の財務省解説本。「官僚」というと悪いイメージが先行してしまうが、彼らは紛れもないエリートであり、諸外国に比べ圧倒的に少数で国を動かしている。
    「黒衣に徹するというのは、実は強い自信とプライドがあるからこそできることです。」これが官僚の美学であり、そうでなければ国、政治は回らないということ。また、悪者にされがちだけど、昔に出世した官僚はみんなワルだったというのも興味深い。ワルで回りにどう思われようが、自分の仕事を貫けるのが官僚力ということでしょうか。

    政治主導とは何なのか、ただ官僚をたたくのは違うのではないか?と思った。

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    2013年10月27日
  • 財務省

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     かつて「ミスター円」と呼ばれた財務省OBが古巣の姿をあますところなく書いている。大学院の講義で財務省がよく登場するので読んでみた。財務省がなぜ強大な権力を有しているのか、なぜ悪者扱いされるのかがよく分かった。講義で先生が言っていた「MOF担」という言葉も出てきた。
     若干財務省を援護する主張が目立つけど、自身が官僚寄りであることをあらかじめ述べている著者は誠実だと思う。「政治家は官僚を毛嫌いするのではなく、その道のプロフェッショナルである官僚を使いこなすべき」だという著者の主張には共感した。
     

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    2013年07月04日
  • 幼児化する日本社会 拝金主義と反知性主義

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    日本社会の様々な局面で屋台骨が崩れている兆候が見られる。改革という名の破壊や、こどもじみたいじめはもうやめて、改革に取り組むべき。

    様々な問題点の指摘。変わるべきはわかるけど、根は深そう。

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    2013年07月14日
  • 財務省

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    財務官僚がどうゆう考えを持ってるかとかってのがわかっていい。改めて財務省と他の省庁の違いみたいのがおおまかにわかった。
    それと社会保障制度の改革がなくては歳出の削減はムリで、公務員の削減なんかは、日本は他国と比べて数も少なくもらってないほうだから意味ないってのはなるほどって感じ。国会議員から削ろう。
    国会議員の役割は、自分のバックのために官僚の立法や予算編成に注文をつけることで、立法者とゆうよりは米国のロビイストだって指摘は納得。

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    2013年03月10日