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Posted by ブクログ
ミスター円と言われた大蔵省OB榊原氏の本。学術的・専門的な話はなく、財務省・金融庁の組織の話を、固有名詞を交えながら書いている。官僚とはどのような組織で、どのような仕事の仕方をしているのかがわかる本であり、官僚バッシングが激しい昨今、それを擁護する内容になっている。政治家ではなく、実務は官僚が支えており、それは国のことを考えている、そして有名な官僚トップは皆すごい人・・・マスコミで言われている「自分の省益しか考えない人」という姿とは正反対の印象をうける。
どっちが本当の官僚なのかは私にはわからないが、今までの日本の政治を支えてきたのは決して政治家ではなく、官僚の方々だと思う。
霞ヶ関の組織や制度(役名など)のことを知りたい人にはいい本では?
個人的には面白いと思った本です。
Posted by ブクログ
「日本を牛耳る悪い奴ら」か、「日本最良のエリート集団」か。「財務省支配」の実態、消費税論議のポイント、職員たちの私生活まで「ミスター円」が大公開!
「省庁のなかの省庁」として、霞が関に君臨する財務省。歴代の政権をコントロールしてきたとも言われる彼らは、「日本を牛耳る巨悪」なのか、はたまた「日本の最後の砦」なのか。「ミスター円」と呼ばれた元大蔵官僚が、豊富なエピソードも交えて古巣の姿を詳述。「財務省支配」の実態、消費税増税論議のポイント、永田町との関係、職員たちの私生活まで、これ一冊で財務省のすべてが分かる!(2012年刊)
まえがき
第一章 省庁のなかの省庁
第二章 財務省の組織
第三章 財務官僚とはどんな人達か
第四章 「大物次官」達の肖像
第五章 財務省は悪役でいい
第六章 財務省支配の功罪
うーん当たり前すぎて、さほど目新しさはありません。内容も浅く元大蔵官僚ならではという部分はあまり感じられませんでした。類書である「大蔵省―官僚機構の頂点 (講談社現代新書 川北 隆雄)」とか「 財務官僚の出世と人事 (文春新書 岸 宣仁著)」を超えるものとは言えません。
本書の価値は、元大蔵官僚が実体験に基づいて古巣の事を書いているという点にあります。その善し悪しは別として、三権の一翼を担う行政の官僚がどの様な考えを持っているのかが窺えます。例えば、
「国家公務員は事実上「政治家」である。(役人が根回しなどの政治的準備を行って法律をつくっているから)」とか「日本の国会議員達は「立法者」というより、アメリカでのロビイストの役割に近い存在。実際には「立法者」とは言えない国会議員達が偉くなりすぎたと感じる。(政治家の歳費をカットしろ)」という発言はなるほどと思いました。
これを、大蔵官僚の奢りであると断罪することは簡単ですが、なぜ政治主導が行われないのかを理解する一助ではあります。政治家も官僚を使いこなす力量を持つことが重要です。
私としては、裏を取るつもりで古本を買ったのでその意味で損はなかったですが、読みやすいので、財務省(大蔵省)について知りたい方には一読の価値はあります。
Posted by ブクログ
日本の高等教育政策を学ぶ上で、政治過程のアクターとして財務省は大きな役割を果たしているだろうという視点から本書を手に取ってみた。
政治過程についての学修を深める目的を充足しようとしていたが、本書は財務省の歴史、特に人物史に集中しておりほとんど参考にならなかった。
読者として批判的に読み進めたうえで、エリート組織としての財務省を賛美し、これまでの財務省を中心とした官僚制システムの継続を筆者が望んでいることに深く疑問を感じた。しかし、民主党が掲げる脱官僚も現実性は乏しい。どのような仕組みがこれからの日本にとって最適なのか深く考えさせられた。
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