資本主義の終焉、その先の世界

資本主義の終焉、その先の世界

809円 (税込)

4pt

3.8

ベストセラー『資本主義の終焉と歴史の危機』著者・水野和夫と、「ミスター円」こと榊原英資。ともに近代資本主義がいま、最終局面に入っていると見る二人が、資本主義の先にどのような世界が待っているのかを解き明かす。「より速く、より遠くに、より合理的に」といった近代の行動原理では立ちいかなくなった私たちの社会。グローバリゼーションの進展でフロンティアは消失し、先進各国は低成長時代に入った。もはや資本を投下しても利益を生まない超低金利が長期にわたって続く「利子率革命」が先進国の大半で進行し、各国の中間層は破壊され、国民国家は「資本国家」へと変貌するに至っている。はたして終局を迎えた資本主義の先には、どのような世界が待っているのか。ポストモダンの新潮流を読み解く。

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資本主義の終焉、その先の世界 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年05月07日

    昨今の日本の経済の低成長を経済の成熟期ととらえる点が新鮮だ。確かに欲しいものがないくらい十分豊かな日本になった。成長しないことを否ととらえ高度成長期のノスタルジー的に追い求めることは限界に達しているのかもしれない。資本主義の次なるパラダイムを提唱できる経済学者は現れるのだろうか。

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    Posted by ブクログ 2016年10月02日

    著者(水野さん)は、「より速く、より遠く、より合理的に」は近代の行動原理であり、近代システムが機能不全に陥れば、この原理をひっくり返すしかなく、「よりゆっくり、より近く、より寛容に」を前提にしたシステム(二十一世紀の「新中世主義」)を構築するこを提唱している。
    二十一世紀の「新中世主義」を構築するに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月27日

    水野さんの前作を読んでからの、今作だったが前半は資本主義経済の成り立ちがメインになっており、ややわかりづらい内容。後半については対談形式になっておりこちらは読みやすかった。
    結論、前作を超えるほどのインパクトは無し。やや難しい目でした。以下抜粋
    ------------------------
    ・超...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月10日

    今日本の政権が躍起になっている、成長戦略に異議を唱える二人の経済学者が持論を展開。
    ゼロ金利が長らく続いていることとは、もう世界にフロンティアが残っておらず、資本を投下する場所が残っていないこと。日本だけではなく世界の各先進国が同じ状態になっていることを数値・グラフを使って解説する。その状況下で起こ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年10月02日

    世界にはもう新しいフロンティアはないから(まだ成長するインドを除き)先進国の成長余地は乏しい。だから成熟国家日本はもうモノは欲しがらないし、豊かな安全安心国家なのだから、2%も成長しなくてよいという。失われた20年ではなくて、成長しなくていい成熟国家になっただけ。 アベノミクスの”成長戦略”も意味は...続きを読む

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