ケント・ギルバートのレビュー一覧
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著者の主張をまとめた本
平易な言葉で分かりやすく書かれているので、最後まで一気に読めた。私を含め、中国と韓国の振る舞いを不快に思っている人達にとっては、溜飲を下げるのに良い読み物ともいえよう。ただ、主張の根拠は不十分だと思う。中国漁船の尖閣沖での体当たり事件や、朴前大統領の「告げ口外交」等、近年報道された事柄については逐一根拠を示す必要も無いと思うが、沖縄県の翁長知事が「沖縄は日本ではない」という趣旨の発言をしたとか、「福建省福州市名誉市民」の称号を貰っているという指摘には、根拠が必要だと思う。
現在、中国や韓国で理解されている儒教は、孔子の頃とは違い、「仁・義・礼・智・信」という優れた要素が無くなり、「公」よりも -
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Posted by ブクログ
もともとは、モルモン教の宣教師として来日するも、国際法律事務所に就職後、企業コンサルティングや弁護士業と並行して、タレントとしてテレビにも出演。日本人の誠実さを高く評価する一方で、その国民性が海外との交渉や軍事面でデメリットになると警鐘を鳴らす、ケント・ギルバードさんの著書。
もともと中国では、紀元前552年に生まれた孔子が作り上げた「儒教」の考えを重んじ、秦の始皇帝が儒教を禁じた時代以外は、中国人の思想に強い影響を与えているといえる。
しかし、日本人の「儒教」のイメージからすると、「徳」を重んじる思想で、上下の規律があり、人格を育てるのに最適な書物のひとつのようなイメージで、現代でも「四