藤田孝典のレビュー一覧

  • コロナ貧困 絶望的格差社会の襲来

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    コロナ禍における貧困について、ソーシャルワーカーの藤田孝典が語った一冊。コロナ前→コロナ禍に入ってからの失業率や生活保護者数の増加などから、実際にコロナが原因で 失業された方のコラムなど生生しい内容が多い。特に、非正規雇用と女性の労働環境についてくわしく解説されている(ナインティナインの岡村さんによる「風俗発言」についても深く検証される)。支援・相談窓口についても紹介されており、知らない保障制度なども多く勉強になった。

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    2021年08月08日
  • 未来の再建 ──暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン

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    ネタバレ

    第一章〈生活困窮者を絶え間なく生む社会〉
    ①終身雇用と年功賃金による日本型雇用の崩壊、非正規雇用の拡大、ブラック企業の台頭etc.
    →貯蓄困難
    →病気などのリスク回避が出来なくなった。
    →困窮者が生まれる

    ②生活ギリギリの世帯に対する社会福祉が不十分
    →選別型社会福祉…条件を満たさないと救済無し

    ③こうした状況改善を訴えた際の風当たり強い
    →改善されず。

    第二章〈引き裂かれる日本社会〉
     税金からなる選別型社会福祉は、「みんなの利益」から「誰かの利益」となっている。
    →財政事情が厳しい
    →何処を削るかの争い勃発
    →世代間、性別などで引き裂かれる。

    第三章〈日本の「労働」はなぜこれほど苦

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    2021年07月31日
  • 下流老人 一億総老後崩壊の衝撃

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    ■下流老人がみて「ああなりたくない」というマインドが若者にできてしまい、それが貯金→消費抑制→経済悪化になってしまう
    ■親世代が下流老人になることで、それを支える現役世代まで共倒れとなってしまう。このように下流老人によって現役世代にも影響が出てしまう。
    ■この国が抱える種々の社会問題、こと貧困に関しては蜘蛛の巣のようにあらゆる方面にリンクしているのだ。そこで「下流老人に対する支援より、子供の支援を充実させるべきだ」とか「他に重要な政策があるのだから、我慢してもらうしかない」といった一面的な感情に基づいた二者択一論は、意味をなさないどころか、社会全体に貧困の綻びを拡大させる恐れすらある。
    ■下流

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    2021年06月08日
  • 下流老人 一億総老後崩壊の衝撃

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    下流老人

    オペレーションZの参考文献リストにあり、兼ねてから興味があったため、購入し、読んでみた。
    下流老人とは、筆者である藤田氏の造語であり、生活保護受給レベルで生活を行っている老人のことである。実は、日本には生活保護受給レベルでありながらも生活保護を申請することなく、極めて低い収入で暮らしている老人が存在する。それらの人々は、まずは自らが生活保護受給レベルにあることに関しての認知もなく、さらには社会的な繋がりも持たずに生活している為、実際に孤独死してしまう方もいる。
    本書では、下流老人になってしまった方々のこれまでの経緯と、生活保護についての知識、そして、今後非正規雇用として高齢者となる

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    2021年01月22日
  • 貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち

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    現代がいかに若者にとって厳しい時代なのか、そして国としての対策がいかに遅れているかについてかかれた本。

    現状に厳しさについて学べるので、とてもためになった。 しかし北欧ではこんなに福祉が充実してますよ、と書かてれいる箇所が多いのだが、北欧では税率が70%くらいあるので、その辺もきちんと検証したものも読んでみたい。

    現状は厳しく、そしてこれからさらに悪くなるだろうと思うと暗澹たる気持ちになる。その中で何が出来るのかを、きちんと考えていかなくてはならないと思う。

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    2020年12月20日
  • 下流老人 一億総老後崩壊の衝撃

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    帯のコメント見て恐怖を覚え手に取る。老後破産は誰にでも起きうる問題で、他人事では無い。今現在、社会保障でまかない切れないとなれば、国の見直しも必要なのだが難しいだろうね。著者が見てきた実態がリアル!将来を見据え、生活の見直しを始めよう!

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    2020年11月12日
  • 貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち

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    社会的事象としては「ふむぶむそうなんだな全くだ」と思いつつ、その解決策としては「ん〜そうかな〜」という余韻が残る。社会の現状を「まず知る」ための一冊として。

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    2020年07月23日
  • 棄民世代 政府に見捨てられた氷河期世代が日本を滅ぼす

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    就職氷河期世代は、就職時期だけでなく、その後も困難を抱え続け、引きこもりなどの社会問題を引き起こしている。8050問題も、この世代に対する政策を考えないと、解決には至らない。政府も様々な政策を打ち出してはいるが、「やっている感」を演出するだけで効果は少ない。この世代を「棄民世代」と揶揄する表題で書かれた物。著者もこの世代であり、同世代として問題提起をしている。政策に効果がない分、どこに希望を見いだすか。労働組合が協同組合(労働者協同組合)にどのように進んでいけるかが希望の道と説く。今後、働き方もまちづくりも、協同組合の発展なしに進めないのは私自身も感じていることで、大事な提言と思う。

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    2020年06月19日
  • 続・下流老人 一億総疲弊社会の到来

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    普通に一生懸命働いていても、老後安心して暮らせない今の社会システムに疑問を投げかけると共に、改善策を提言する本。
    "一億総活躍社会"とは、聞こえはよいが、老人や社会的弱者も働かないと暮らせない社会。今のコロナ禍で不安を抱える人々に対する政府の補償の考え方を見ていると、多くの人が年を取ってから直面するかもしれなかったことが早く、しかも一気に起きたと思えなくもない。
    今読むと、どんなに危なっかしい社会システムを安部政権が目指しているかよくわかる。

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    2020年05月06日
  • 棄民世代 政府に見捨てられた氷河期世代が日本を滅ぼす

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    棄民と言う造語であるが、ストレートな表現であり、深刻さが伝わる。

    世間の人間付き合いの仕方が変わっているため、自分が興味のあるコミュニティでまずは生きていくことが解決する方法の一つではないだろうか。

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    2020年04月13日
  • 続・下流老人 一億総疲弊社会の到来

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    前半は事例を挙げつつ検証。
    藤田さんの良いところは一方的に自論を展開するのでは無く、いろんな角度から一つのテーマを検証すること。
    とても参考になった。
    後半は具体的に今後どうしたらいいのか藤田さんなりの自論とその解釈。
    正直自分もよく分からないところもあるが、現状藤田さんの考えがベストと思う。
    自分も自身の保身を考えつつ藤田さんのような活動に加わりたいと思った。
    少しづつでも世の中変えて行きたいよね。

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    2019年05月18日
  • 貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち

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    色々と納得させられたり、考えさせられました。

    子育てしている中で薄々感じている、周囲の境遇や、
    何かふと、レールから外れてしまった後の苦しさや怖さの正体を、
    活字として知れた感覚でした。

    自分(40代後半)も、比較的貧しい境遇のなか、生き抜いてきた思いがあるし、
    親の世代は更に、苦労しながら頑張って育ててくれていたことを
    同じ世代になり、子どもを育てる中で、より深く感じていますが、

    今の子供たちは、より搾取的で複雑な環境に置かれている事を知り
    愕然としました。
    まずは自分の子ども、周囲の子供たちを丁寧に見守りたいです。

    住宅の問題や、奨学金ローンの件など、もっと改善できるのではないか?

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    2019年02月15日
  • 未来の再建 ──暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに(今野晴貴)
    第1章  生活困窮者を絶え間なく生む社会(藤田孝典)
    第2章  引き裂かれる日本社会(井出英策)
    第3章  日本の「労働」はなぜこれほど苦しいのか?(今野晴貴)
    第4章  身近な世界を政策につなぐために~「ベーシック・サービス」の提唱(井出英策)
    第5章  限定的で狭小な社会福祉からの脱却(藤田孝典)
    第6章  「職業の再建」で分断を乗り越える(今野晴貴)
    第7章  未来を再建せよ(井出英策)
    あとがき(藤田孝典)

    <内容>
    日本の現代社会の問題を示した本。この本の優れているところは、3人の知恵者が、彼らなりに解決策を提案していることだ。それも実現不可能な夢物

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    2018年12月24日
  • 続・下流老人 一億総疲弊社会の到来

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    『下流老人』で話題になった著者による続編。

    前作よりもよりミクロな形で具体例を挙げて語っており、決して他人事ではないと痛切に感じた。

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    2018年10月28日
  • 貧困クライシス 国民総「最底辺」社会

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    とにかく読みすすめるごとに憂鬱になった。
    現実を突きつけられると辛いけど現実だからしょうがないよね。
    ショックだったのは今の日本の社会制度が30年、40年と真面目に働いて税金を納めてきたとしても貧困に陥る可能性が極めて高いということ。
    国や会社に頼る時代はとうに過ぎて、これからは自分の身は自分で守るしかないとうすうす感じてたけどそれが確信に変わった。
    移住という手もあるけど本気でそれも考えたい。

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    2018年09月02日
  • 下流老人 一億総老後崩壊の衝撃

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    近年、生活保護世帯が確実に増加している。特に、高齢者世帯で。生活保護支給の問題点や課題、使いにくさ、世間からの見られかた、一方で、住宅費の異常な高さに対する補助への欠陥等々。年金支給年齢が引き上げられ、年金支給額が引き下げられ、生活保護支給額も減り、文化的で最低限度の生活レベルも恣意的に引き下げられる現状について説明・解説されている。

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    2018年07月03日
  • 下流老人 一億総老後崩壊の衝撃

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    文字通り、今後年金生活が破綻して増えるであろう下流老人の話。

    たとえ定年まで普通に仕事をしてても、あっという間に下流社会に転落する危険性があることがよくわかった。

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    2018年06月07日
  • 貧困クライシス 国民総「最底辺」社会

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    全世代貧困化!
    政治に参加しなくちゃ変わらないのは確かだが在野からも活力を見出さないと解決しない気もする。

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    2018年03月28日
  • 下流老人 一億総老後崩壊の衝撃

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    悲惨な老後を送る貧困高齢者への支援活動を実際に行っている著者だけあって、実態を描いた第1章から第3章はリアリティと迫力がある。たしかに、老後の生活崩壊は、特殊な人に訪れる特別な事態ではなく、誰にでも起こりうる話である。他人ごとではない。われわれはそれを覚悟しておいた方が良い。

    著者は、「社会システムと社会福祉制度の機能不全」が、このような下流老人を生み出す原因であるという。そのとおりだと思う。ではどうすればよいか。社会システムや社会福祉制度を変えればよい。それもそのとおり。

    だが、問題は、社会システムや社会福祉制度をどう変えれば、下流老人の出現を食い止め、一人ひとりが幸せな老後生活を送るこ

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    2017年09月11日
  • 貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち

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    漠然とした「将来の不安」を、具体的に示しています。
    やっぱりか。そうなるか。。。何とかしないと、と思える1冊。
    一読の価値アリ!!

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    2017年09月06日