貧困クライシス 国民総「最底辺」社会

貧困クライシス 国民総「最底辺」社会

850円 (税込)

4pt

4.0

『下流老人』の執筆を通じて見えてきたのは、「若者の貧困と高齢者の貧困は密接につながっている」ということだ。
若者たちへの支援が十分でないと、彼らが年齢を重ねて高齢者になったときの生活状況が、悲惨なものになってしまう。すべての人がいずれ老人になり、体が不自由になり、年金や生活保護を活用することになる時期がやってくる。
高齢者の問題は、若年層、中年層の明日の問題であり、生活の根幹にかかわる問題といえるだろう。今ここで対策を打たなければ、「一億総下流社会」が到来することは目に見えている。
本書では、子どもから老人まで、あらゆる世代の貧困事例を紹介。さらに、生活保護をはじめ、貧困状態にある人が申請し受給可能な社会保障制度を挙げるとともに、貧困状態から抜け出すための具体的な解決策を紹介する。
毎日新聞「経済プレミア」の連載に大幅加筆。日本の貧困問題のすべてが分かる。

※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

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貧困クライシス 国民総「最底辺」社会 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月23日

    反貧困という社会正義のために人生を捧げる著者のような活動家に心から敬意を表したい。貧困家庭で育った自分にとって、ここに書かれていることは決して他人事とは思えなかった。それに第5章に出てくる元銀行マンが定年後に認知症になって「上級国民」から一気に「下流老人」に転落したように、将来自分もいつそうなるかわ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月29日

    生活困窮者を支援するNPO法人を主宰する著者が実際にサポートした若者、高学歴者、女性、老人の貧困の実例を経緯を含めてその実態を詳しく解説します。極端な事例という気もしないでもないですが、それが逆にある日突然自分に降りかかってくるかもしれないとのリアリティがあります。そういう意味でも、自分だって何かの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月02日

    とにかく読みすすめるごとに憂鬱になった。
    現実を突きつけられると辛いけど現実だからしょうがないよね。
    ショックだったのは今の日本の社会制度が30年、40年と真面目に働いて税金を納めてきたとしても貧困に陥る可能性が極めて高いということ。
    国や会社に頼る時代はとうに過ぎて、これからは自分の身は自分で守る...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年03月28日

    全世代貧困化!
    政治に参加しなくちゃ変わらないのは確かだが在野からも活力を見出さないと解決しない気もする。

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    Posted by ブクログ 2017年08月16日

    大体すでに知っていたことだったが、何度でも機会があるたびに自分の意識に上げておきたい。
    それにしても、生活保護バッシングなど、まるで自分とは関係のないことのようにバッシングできる人の気が知れない。どうしてそう自分は大丈夫と思えるのか。
    困っている人、弱っている人を大事にしていける社会でありたい。

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    Posted by ブクログ 2017年05月03日

    「下流老人」を始めとして貧困問題を積極的に訴えてきている著者の最新作。
    我が国では「貧困」が広がっているが、「絶対的貧困」ではなく「相対的貧困」が広がっているため問題が見えにくい。著者は「下流老人」で高齢者の貧困を明らかにしたが、雇用の破壊が進行している現在、若者や中年、女性にも貧困が拡がり、それが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月16日

    最前線で、貧困の現実に向き合い続けている藤田さんの最新刊。貧困問題に対して、「自分は違う」とどこかで思いがちな人が多い日本で、そうではないということを、階層ごとの事実とわかりやすい言葉で伝えてくれています。ぜひ手に取ってほしいと思います。

    僕自身、生活保護の基準引き下げ裁判に参加して3年目を迎えて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月27日

    オリザとの対談で、経済的理由でYoutubeを見ただけで、芝居を見たことにするという話を知る。ええええ!!!!

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年03月03日

    世代や性別ごとに「貧困」を捉え、解決法などを提言してあって良書だと思った。
    著者が指摘する「やりがい搾取」や「努力しても報われない社会」は若者に限らず、中高年世代にも言えることではないかと感じた。(各企業の定める基準を満たさない限り、ほとんどの中高年がそうなる、それを目の当たりにした若者が希望を持て...続きを読む

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