泉谷閑示のレビュー一覧

  • 「自分が嫌い」という病

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    ネタバレ

     自分を大切にする、自分のわがまま(?)欲求を押し通す、自分をいたわる…こういう周りの人たちを見ていて、「そんなに自分が可愛いか?浅ましいな」と感じている自分にハッとする時がある。それって本当に悪いことなの?自分ができないことを妬んでいるだけではないの?、と。

    私は自分を含め、人間全般が嫌いだ。それが健全とは思っていないし、何より自分が苦しい。自分のことを積極的に嫌いというよりは大切にできないという方がしっくり来る。
    こんな私にとって、本を読むたびに大きな気づきをくれる泉谷先生の本は、今回も自分の悩みにマッチした題材で、待ち望んでいた。しかし残念ながら今回は読み足りないせいもあるが、道が開け

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    2025年07月04日
  • 「普通がいい」という病

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    私たちは学校教育や社会という中でも「普通がいい」と教わった。
    メディア然り、学校、会社、家庭等、私たちは普通になろうと頑張っている。

    この本では、やりたいこと、したいこと、行動したいこと、みんなとは違う道を選ぶ人や、そうしたい人全員に向けての救いの良書である。

    自分らしく生きれば苦労はしないが、その可能性を自分で掴みにいくなら我慢しなくていい。その過程の苦難も喜びも成功も自分から動いて掴んだ自分の人生なのだから。

    人生は一度っきりだ。
    この本は、今から自分らしく生きたい人全員におすすめである。

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    2025年03月26日
  • 「普通がいい」という病

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    もしこれから苦しみや悩みが襲ってきた時、それは天からのギフトで自分らしく生きていくための大切
    なメッセージだと受け取る。

    誰でも怒り哀しみはあるけれど、深い感情においては喜びや楽しみと同じくらい大切なものだ。

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    2024年03月21日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    生きる意味・生きがいを見つけるヒントを得たくて手に取ったが、どうだろう
    実践として、頭の前に心と身体がどう感じているかを大切にしていこうと思う…
    もう一度読みなおしてみようと思う

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    2023年10月17日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    古典を多く引用しながら、著者の哲学や芸術論を述べ、そこから人生を豊かにする生き方、遊び方を論じていく。
    色々吟味しながら生きてる方なんだなという印象を受ける一方、とにかく言いたいことを次々全部言っちゃったって感じもして、時々「これ、何の本だっけ?」って思った。ただ、それ自体がこの本で論じている"遊び"の中で書き殴った作品だとしたら、とても良いと思う。

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    2023年01月12日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    ネタバレ

    人間という存在は「生きる意味」を見失うと、精神が衰弱してしまうのみならず生命そのものまでもが衰弱し、ついには死に至ってしまうこともある。

    分業化された「労働」によって生産された製品は、もはや「仕事」が生み出したような、長く大切に使う作品ではなくなり、どんどん消費することが求められる単なる消費財になってしまいました。

    アメリカ合衆国建国の父の一人ベンジャミン・フランクリンの言葉
    「時間は貨幣だということを忘れてはいけない。
    信用は貨幣だということを忘れてはいけない。
    貨幣は繁殖し子を生むものだということを忘れてはいけない。
    支払いのよい者は他人の財布にも力をもつことができる
    信用に影響を及ぼ

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    2022年12月21日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    感想
    哲学的な思想があって、ちょいむずい

    生きる意味は?
    生きる意味を見失うと人は衰弱する
    「実存的」な悩み
    実存=existence
    夏目漱石の高等遊民
    意味と意義の違い
    「有意義」をもとめてばっか
    欲を満たしてあげる

    第5章生きることを味わうために
    ①「即興」を用いる(「頭」の計画性・合理性を回避するため)
    ②面倒なことをする
    人に教えてもらうとかじゃなくて、あえて自分で学んでいく難しい方法でやる。結果を求められる現代社会、そんな中忘れられてきた「プロセス」の重要性。

    食 健康のためと言って「頭」で食べるんじゃなくて、ただ身体が喜ぶ美味しいと思うもの、身体が欲するものを食べる

    身体

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    2022年10月02日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    筆者の思考を垂れ流して、それを体系立てて分類はしました、といった構成。
    筆者の主張は「動物と違って人間は意味がないと生きていけない。昨今の生きるためだけの労働なんてのは空疎で何も生み出さないんだから、生きがいにすんのはやめて、芸術のような高尚なこととか、能動的に、心のままに好きなことしようぜ。どうせやるなら"労働"じゃなくて"仕事"な。」という感じ。

    意見は理解できるが、ある程度金がないと生きていけない世の中で、生活を担保しつつその"仕事"を見つけることについてもう少し考察が欲しかった。


    ・意義――頭の損得勘定によって判断される

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    2021年12月25日
  • 「うつ」の効用 生まれ直しの哲学

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    2010年に発売された単行本に加筆修正を加えた新書版らしい。著者の言う『うつは生まれ直しのプロセス』というフレーズに惹かれて手に取る。投薬治療に代表される西洋医学の実力行使的なアプローチに対し、自然治癒を目的とした精神療法を主とした内容となっている。戦後から高度経済成長期における<ハングリー・モチベーション>の時代が終焉した成熟社会において、社会に過剰適応する必要性については私も常日頃から疑問を抱いているが、今だ閉塞的で余裕のない日本社会において長期的かつ寛容なアプローチは浸透し難いのが現状なのだろうか。

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    2021年08月14日
  • あなたの人生が変わる対話術

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    すごく勉強になりました。
    今更こんなものを読んでも付け焼き刃のコミュ力しかつかないのかなと思っていましたが、対話について考える前提を良い意味で覆してくれた気がする。
    相手と対話をするということは自分の知らないことを経験すること。経験は体験とは違い、自分がそれまでの自分と何かが変わったということ。対話はそれを目的にしている。大事なのは、たかをくくらないこと。わかったふりをしないこと。それを借り物の考えにしないために自己対話を通してじっくり考えること。自分の考えにしておくことの重要性はノートに書いてみた!
    この本で自分が新鮮に感じた考え方は、無知の知ということの有用性と、常識を常識と考えてしまうこ

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    2021年08月01日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    評価を見て規定していただけに、
    期待ほどの目新しさはなく、
    私が以前知り得たことの復習だったり、
    改めて自分の意識・意思の確認をしているみたいだった。
    とはいえ、結構極論~!っておもうこともあったりして、
    面白くはあった。

    「師から必要なところだけを盗んで、不要なところには染まらないように」「懐疑的精神で」選ぶというようなことが書いてあって、(あ、自分の中にもちゃんと育ってたんだな、その芽が)って思ったり。

    そしてそれこそこの本からだって、
    取捨選択する気持ちが大事なんじゃないかなと思った。

    星は3をつけたけど、面白くなかったという意味ではなく、
    一度読めば十分かな、と思ったので。

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    2019年08月14日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    教育は「自立し自ら学ぶ子を育てよう」という方針に従順に従うのは自ら学ぶ力など得ることができないという原理的矛盾に満ちている。

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    2016年05月07日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    守破離の段階が必要
    教育は受けるがわが能動的でなければ意味がない
    猿的な知能より
    オオカミ的な知能を育む方がより大事
    知識をたくさん詰め込むより考える力本質を知る力が必要

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    2013年10月23日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    学校教育の欠陥をいろんな視点から指摘し、あるべき姿を提案したもの。言葉自体は語り尽くされたものが多いが、著者、音楽や演劇も手がける精神科医ということで着眼点がとてもユニーク。繰り返し読むごとに味わいが深まる。

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    2013年10月14日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    著者の考えには納得。そして引用が面白い。簡単に解釈できず、そこで”む?”っと一歩踏み込んで解釈することができる。 しかし、懐疑的に読んでみると著者の解釈に偏りを感じる。例えば、4章「正しい子育て」において、子どもは”すき間をなんとかする”ためにゲームにいそしむ。何もしないことへの罪悪感から、強迫的にすき間を埋めずにはいられないという解釈である。そうか?

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    2013年08月07日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    だいたい、どこかで聞いたあるいは読んだことのある内容だった。
    けっこうおもしろく読めた。オオカミの話とか黄色い太陽の話とか。
    でもなんか腑に落ちない感じがする。
    たとえば、「私たちは、インチキにみちた世界に住んでいる」ということをわかってない大人が多いという指摘。
    ほんとに多いのかな?
    普通に生きてればインチキだらけの世の中だってことはわかるでしょ?ってのが僕の実感。そこに蓋をしている大人は多いと思うし、それがいいのか悪いのか僕にはジャッジできないが。
    読み進むにつれ、なんとなくよくあるタイプの特権的な自意識?が放つ胡散臭さが漂ってきた。
    でも、それでも読み進めたのは、フロム、鶴見俊輔らからの

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    2013年05月25日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    教えられるものに従って、思考停止になるなと、今の教育を強く否定している本。
    最後のほうに書いてある「守破離」をきちんと行っていく、というのが本書の落としどころなんちゃうかなあと理解しました。
    内容としてはめちゃくちゃ共感するし、おもしろいと思うけど、舌鋒鋭すぎて、そこはあまり入り込めない。
    また、引用が多いこと、抽象的なむずかしい話がされているところなどは、読んでてちょっと疲れる。
    もうちょっと簡単に、いろんなひとが読めるような内容にできたのではないかなあと思う。
    まあとりあえず、自分と考え方が似ていたので、少し勇気づけられた。

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    2013年03月02日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    合理的思考を「サル」、非合理的思考を「オオカミ」と喩えた筆者のセンスに惚れた。そして、「オオカミ」的思考に音楽的な即興性があることを指摘した着眼点も面白い。

    ただ、合理主義批判という点では、あまり目新しさを感じられなかった。そして何よりも、タイトルと本論がマッチしてないように感じられたのが痛い。巷をにぎわす「教育論」への反論にしても、現代の「教育」そのものへの反論としても、物足りないのだ。

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    2013年02月26日
  • 「私」を生きるための言葉 日本語と個人主義

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    人が思考する上で欠かせない「言語」について、表面からかなりアカデミックな方向へ進めた本。一般向けではないように感じた。著者が好きなので読みました。

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    2012年05月21日