泉谷閑示のレビュー一覧
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ネタバレ自分を大切にする、自分のわがまま(?)欲求を押し通す、自分をいたわる…こういう周りの人たちを見ていて、「そんなに自分が可愛いか?浅ましいな」と感じている自分にハッとする時がある。それって本当に悪いことなの?自分ができないことを妬んでいるだけではないの?、と。
私は自分を含め、人間全般が嫌いだ。それが健全とは思っていないし、何より自分が苦しい。自分のことを積極的に嫌いというよりは大切にできないという方がしっくり来る。
こんな私にとって、本を読むたびに大きな気づきをくれる泉谷先生の本は、今回も自分の悩みにマッチした題材で、待ち望んでいた。しかし残念ながら今回は読み足りないせいもあるが、道が開け -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間という存在は「生きる意味」を見失うと、精神が衰弱してしまうのみならず生命そのものまでもが衰弱し、ついには死に至ってしまうこともある。
分業化された「労働」によって生産された製品は、もはや「仕事」が生み出したような、長く大切に使う作品ではなくなり、どんどん消費することが求められる単なる消費財になってしまいました。
アメリカ合衆国建国の父の一人ベンジャミン・フランクリンの言葉
「時間は貨幣だということを忘れてはいけない。
信用は貨幣だということを忘れてはいけない。
貨幣は繁殖し子を生むものだということを忘れてはいけない。
支払いのよい者は他人の財布にも力をもつことができる
信用に影響を及ぼ -
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感想
哲学的な思想があって、ちょいむずい
生きる意味は?
生きる意味を見失うと人は衰弱する
「実存的」な悩み
実存=existence
夏目漱石の高等遊民
意味と意義の違い
「有意義」をもとめてばっか
欲を満たしてあげる
第5章生きることを味わうために
①「即興」を用いる(「頭」の計画性・合理性を回避するため)
②面倒なことをする
人に教えてもらうとかじゃなくて、あえて自分で学んでいく難しい方法でやる。結果を求められる現代社会、そんな中忘れられてきた「プロセス」の重要性。
食 健康のためと言って「頭」で食べるんじゃなくて、ただ身体が喜ぶ美味しいと思うもの、身体が欲するものを食べる
身体 -
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すごく勉強になりました。
今更こんなものを読んでも付け焼き刃のコミュ力しかつかないのかなと思っていましたが、対話について考える前提を良い意味で覆してくれた気がする。
相手と対話をするということは自分の知らないことを経験すること。経験は体験とは違い、自分がそれまでの自分と何かが変わったということ。対話はそれを目的にしている。大事なのは、たかをくくらないこと。わかったふりをしないこと。それを借り物の考えにしないために自己対話を通してじっくり考えること。自分の考えにしておくことの重要性はノートに書いてみた!
この本で自分が新鮮に感じた考え方は、無知の知ということの有用性と、常識を常識と考えてしまうこ -
Posted by ブクログ
評価を見て規定していただけに、
期待ほどの目新しさはなく、
私が以前知り得たことの復習だったり、
改めて自分の意識・意思の確認をしているみたいだった。
とはいえ、結構極論~!っておもうこともあったりして、
面白くはあった。
「師から必要なところだけを盗んで、不要なところには染まらないように」「懐疑的精神で」選ぶというようなことが書いてあって、(あ、自分の中にもちゃんと育ってたんだな、その芽が)って思ったり。
そしてそれこそこの本からだって、
取捨選択する気持ちが大事なんじゃないかなと思った。
星は3をつけたけど、面白くなかったという意味ではなく、
一度読めば十分かな、と思ったので。
あ -
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だいたい、どこかで聞いたあるいは読んだことのある内容だった。
けっこうおもしろく読めた。オオカミの話とか黄色い太陽の話とか。
でもなんか腑に落ちない感じがする。
たとえば、「私たちは、インチキにみちた世界に住んでいる」ということをわかってない大人が多いという指摘。
ほんとに多いのかな?
普通に生きてればインチキだらけの世の中だってことはわかるでしょ?ってのが僕の実感。そこに蓋をしている大人は多いと思うし、それがいいのか悪いのか僕にはジャッジできないが。
読み進むにつれ、なんとなくよくあるタイプの特権的な自意識?が放つ胡散臭さが漂ってきた。
でも、それでも読み進めたのは、フロム、鶴見俊輔らからの