あらすじ
頭とこころのバランスを取り戻すヒント満載。私たちはあまりにも「~しなくてはいけない」という言葉に縛られていないだろうか? 常識と思っていた言葉の手垢を落とし、「自分らしく生きる」ための10講。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
生きづらさの、本来的な意味を見つけることができる書籍です。
金沢21世紀美術館でタイトルに惹かれ、たまたま購入しました。
人生で読んできた本で一番を決めるのなら、この本になります。
Posted by ブクログ
すごくいい本だった。付箋だらけになった。
電子書籍じゃなくて手元に置いておきたい。
泉谷先生は、
“普通”とは社会が作った平均値であって、
個人の欲求や本質とはほとんど関係がない、と明確に語る。
でもその“普通”に合わせようとするほど、
本来の欲求や感情が押しつぶされ、
生きづらさが強くなる。
この本のすごいところは、
“普通を手放しなさい”と単に言うのではなく、
普通に寄せてしまう心の動き
(自己否定、不安、他者基準、恐れ)
そのメカニズムを丁寧に説明してくれるところ。
仏教では、人間の苦しみの原因を
無明(本質を見誤ること)
執着(こうあるべきというこだわり)
渇愛(不足感を埋めようとする焦り)
と説く。
泉谷先生のいう“普通に寄せようとする心”はまさにそれで、
他者基準で「こうでなければ」と自分を縛るほど、
自分自身の欲求や感性から遠ざかり、心が弱っていく。
Posted by ブクログ
普通とは、なんだろう?とこの本のタイトルを見てから気になり読みました。
内容は、哲学的、詩的に生き方についてかかれています。
哲学的な文書に抵抗がある方でも図表がつけられていて非常に分かりやすく書かれていました。
日本の学校では、教えてもらわない領域で自分にあてはめながら読むとかなりボリュームある本でした。
読み終わると、作者の知見の広さに脱帽するばかりでした。
まだまだ、未熟者であると認識しました。
これからも、様々な本を読み実際に行動し、経験し、周りに左右されない自分の考えを探し求めていきたい思います。
Posted by ブクログ
名著だと思う。
生きるということは、大通りから脇道に抜け、ひとり獣道のような小径をかき分けていくことなのだと思った。
自分らしく生きることの背中を力強く押してくれる一冊。
Posted by ブクログ
自分について。愛とはなにか。「頭」で考えがちな人々の目を「心」「身体」に向けさせてくれる。とても面白い本だった。。個人的には、愛について述べている部分が好き。
Posted by ブクログ
普通の人(健常者)と狂人(基地外)というのは世間的には真っ二つに分かれがちだが、実際は誰にでも明日には狂人になる可能性を秘めているわけで。そして治療に関しても、狂人性が表に出なくなればまぁ良しとなるが、それは真の完治ではないし、そもそも真の完治などは本人の自分自身に対する根本的な見直しが成功しなければ滅多にならず。そしてほぼ完治したとはいえ、当然なら今回の体験は一経験として残っているわけで、良くも悪くも今後も引きずっていく。
夢野久作「ドグラ・マグラ」で謳っている、この世は基地外地獄であるという考え方が好きなのだが、この本でもパスカルが似たようなことを言っていると引用しており、好きになった。
人間の心や精神病とされるものの話など、なかなか難しい問題ながら図も使って分かりやすく言語化されていて面白かった。
読み応えがある。
どこか窮屈さを感じながらも、「普通」におびえ、「普通」に憧れ、「普通」を演じるようになった。p41
Posted by ブクログ
ここ10年で一番の本でした。心が満たされ満腹になったような感覚。それゆえあまり言葉が浮かんでこない。
私も生きづらさをずっと感じてきましたが、普通なんてそもそもないんだよ、と折に触れて自分に言い聞かせたいです。
図や挿絵が豊富で読みやすいので、興味を持たれた方に手にとっていただきたい本ですね。
じっくりゆっくり、自分の心に沁み込ませるように、また何度でも読みたくなる本。 分かりやすい例や、少し難解な外国文献または書籍の引用に対しても分かりやすく説明がされていてとても分かりやすかった。 最初は精神科医として働いていた作者だったが後にパリへ音楽留学し、「一度立ち止まって人生を考える」という大胆かつ魅力的、人間的な生き方に感銘を受けた。
Posted by ブクログ
現代の「常識」と定義されている、人生観や死生観に悩まされている人にはぜひ勧めたい。
今の社会では秩序を維持するため、商品を売る為、人の不安に漬け込んでこういう生き方が常識とされていますよ、多くの人が人生においてこのモデルコースを歩いていますよってメッセージが嫌でも耳に入ってくるし、そこを逸脱する事に対してとてつもないペナルティが待っていると思わされている。
そのモデルコースを考えなしに歩む事に違和感を覚えた人達が生きづらさを抱え、社会と自身の考えのギャップに苦しみ、精神科へ足を運ぶようになる。
みんなが歩く大通りは舗装されていて、歩きやすくて、正しくて、明るくて、清潔で、美しくて、、、
とされているけどそこに違和感を持ち自分の考えで、強い意思で横道を歩き出した偉人達の引用が的確で勇気をくれる。
社会は教えてくれない、なぜ私たちは生きているのか、何のために生きているのか、何をしたらいいのか、誰も答えてくれなかった問いに真摯に向き合ってくれて感動した。
Posted by ブクログ
人生を変えた一冊!
丁度"今"欲しかった答えがここにありました。自分と向き合える言葉が沢山つまってます。
今特に悩みがなくても様々な人に読んで欲しい。私たちが普段問題視してないようなことに疑問を持ち、気付かせてくれて、読み終わると心がスッキリする本です。
Posted by ブクログ
子供のころから、人生の意味を考えるタイプの性格だったけど、会社員という駱駝になって、ますますこのままでいいのかなと思っているところに、たまたまこの本に出会えて、目の前の霧が晴れた実感がした。
大通から外れてもいい。自分を満たしてあげることで何者でもない「自分」として、私の小径を、生きるがゆえに生きていきたい。
Posted by ブクログ
「正しく自分を甘やかす」ために。
なんとなく気持ちが疲れがちだなぁと思ってる人は、読んでみるとラクになるかもしれない。
「心」をないがしろにして「頭」優先になってしまう思考をひとりで解きほぐすのはかなり大変(そして手助けできる人に出会うのも困難……)だけど、考え方を知ってるのと知らないのでは大違いだからね。
この文章が綴られた動機そのものが、著者が定義するところの「愛」なのだなぁと思う。
Posted by ブクログ
COURRIER JAPON
著名人の本棚
山口周さんの推薦図書より
頭と心と身体の関係について。
ああ、良い本に出会えた。
読むとするすると思考がほぐれて、心がふわふわと軽くなっていきます。。
精神科医であり思想家でもある筆者は造詣が深く、詩、哲学、宗教などの様々な分野からの引用も多く、多面的な論ですっと腑に落ちる。
頭で認識するというより、身体に落とし込まれ染み渡るような感覚の読書体験。
引用されている古今東西のあらゆる言葉たちをこんな風に咀嚼して編み上げ、自らの論旨の説得材料にするのは素晴らしいと感じた。
本を読む、とはこうやって自在に言葉を操る域まで至ること。私はまだまだまだまだ。
読んでいて学びと思考がより深まった。
先人の考えに触れ、いつの時代も人間は普遍的な問いに悩み、考え、感じ、悟り、世界を生きているのだと感慨深い。
名付けられた病は、精神病とカテゴライズされた重苦しい苦難というよりも、あるひと時の心と身体の状況なのだなと考えると、浮き沈みに思える。
頭で考えず、心の声に耳を傾けると、きっと浮いてこれる。
十牛図は見たことがあるが、このような意味を持つのかもしれないと思うと、先人達の生きる知恵を感じる。
愛に溢れた本。
疲れた心に優しく響いていく。
思考の力はすごい。ものは考えよう。
見方を変えたら生きやすく、楽しく、軽やかに。
全日本人に読んで欲しい。
Posted by ブクログ
軽やかな筆致で掘り下げられる、人間の生き方。
おもしろかった。
高校生のころ、若い人を主人公にした成長の物語ってたくさんあるけど、中年以降はどうなるのだろう?とずっと不思議に思ってたけど、その問いに答えてくれた。
「敏感で太い」自分、経験は未来に向かって開かれる、螺旋の旅路、十牛図など、印象的な言葉やイメージもたくさん。
西洋東洋、古典と現代作を問わず引用される文献も魅力的で、読みたい本がまた増えてしまった。
読みたかった本を一冊読むたびに、新たに読みたい本が三冊くらい出てきて、雪だるま式に心の積ん読リストが増えていく現象、なんとかならんものかな……。
Posted by ブクログ
冒頭より(拙者要約)
人はみな他の人とは違う「角」をもって生まれてきた。しかし、この「角」はひときわ目立つため、他人は真っ先にこの「角」を話題にする。現代では、多数派の信奉する価値観(=普通がいい)によって、この角の切除が行われている。例えば、あるがままの人間は邪悪なもので、あるべき姿に向けしっかりと理性で制御すべきだという考えはその一例である。角が切除された大人たちをモデルとして育った人たちの中には、生きる意欲や生きる意味を見失って、日々むなしさを紛らわせるだけになっていたり、強い自己否定が心の中に巣くってしまっていることがある。
本書は、人間という生き物の根本的な特性を深く理解し、そのうえで「自分で感じ、自分で考える」という基本に支えられた生き方を回復するための、ヒントがちりばめられた本です。
冒頭にガラスのユニコーンの角が、他人とは違う自分の壊れやすい個性のメタファーとして登場します。私の場合は、人に対し感情的になってしまうということがこのガラスのユニコーンの角であることに気づきました。
「普通、大人は自分の感情を制御できねばならぬ、常に冷静にならねばならぬ」という声が聞こえ、感情的になった後は自責の念に駆られることがしばしばありました。まさに、自分自身が普通がいいという力によって角を切除しようとしていた。
しかし、この本を読んで、むしろ自分の考えや意見を感情とセットで届けることが自分のあるがままの姿ではないか。感情を人の心を共振させるアンプとして、人の心に深く刻み込む彫刻刀として使えるのではないか。そのままで大丈夫!そういった気持ちが沸々とわくようになりました。
大なり小なり多数派の信奉する普通がはびこる社会において、自分の角によって生きづらさを感じている方、人間の根本的な特性を理解して自分らしく感じ、生きたい方に是非手に取ってほしいオススメの1冊です。
Posted by ブクログ
夏目漱石は自己本位と則天去私という一見相反する価値観を自身のなかで確立させたというが、その具体的な内容が書かれていたように思う。
日本に蔓延る神経症的な面は全て他人本位が故に生まれているものであり、まずは自己確立が必要である。
ただ、日本の治安の良さなどは他人本位が故に成立しているような気もしたがどうなのだろうか?
これも経済的な豊かさがあってのもので、他人本位は関係ないか。
愛は自分を満たすことから始まる。
自分が満たされていないにも関わらず、相手に施す何かはおせっかいでしかないバナナの話が良かった。
Posted by ブクログ
語り口が優しく読みやすかった。引用や比喩を使われているのも個人的にとても好きなところ。図にされているのもとても解りやすいです。
私は一回読んだくらいではとても理解したとはいえないけれど、なんとなく解る、つかめそうな感じで自分が今まで感じていた窮屈さが緩んだ気がします。それだけでも心と頭の考え方が楽になりました。
本当にこの本に出会えて良かったです。泉谷さんの他の本も読みたいと思います。
Posted by ブクログ
一言でいうと
【普通(世俗の幻想)から自分を取り戻せる本】
友人が「人間の精神的ボトルネックは大体かいてある」と勧めてくれて一読しました。
ただ良書過ぎて、何度も読み返し、20読しました(笑)
自分の精神分析論と、多分野の名著や偉人の鋭い指摘を抜粋し、織り交ぜ、非常に丁寧に「普通」が如何に危険かを教えて下さいます。
恐らく20回も読んだ私は、社会が強いてくる「普通」に慣れそうで慣れないズレを苦痛に感じていたから、この本を渇望したのだと思います。
文体も抜群によく、口の中で転がしておると色んな味が広がる様に気づきがありました。
良すぎて、両親にそれぞれ一冊、友人に一冊プレゼントしました。いずれも世間と個人のズレを感じていたため渡しました。
Posted by ブクログ
読んでよかった。とても良い本だった。一気に読んでしまった。哲学的な内容だと感じたが、上からでも下からでもない愛ある目線で書かれており大変読みやすく、わかりやすく、心にストンと落ちた。そして途中に出てくる図がシンプルでびっくりするほどわかりやすかった。
余談だが読後、ドラクエの遊び人レベルが上がると賢者になれるのも真理なんだなぁと思った。
よかった
自分が嫌になって嫌うことしか出来ませんでしたが、この本を読んで少し楽になりました。理性的であることが大事と思ってきましたが、必ずしもそうではないのだな。もっと、こころを大事にしないと、上の段階にはいけないのだろうな。
Posted by ブクログ
論理的に生きていくことが正しいと思う
理屈で選択をしていくのが良いこと
そう思っている方に一度読んでみてほしいです。
われわれは頭と心では、頭が正しいと思っています。
頭が考え出す判断や選択には理由があるからです。
しかし、著者は心が優れていると主張しており、心にもっと目を向けてることの大事さや、心の判断に従って生きることなど
新しい視点を見つけることができると思います。
Posted by ブクログ
生きている中で感じる違和感、疑問を解決するためのエッセンスが詰まっている本だと感じました。
専門知識がなくても、読みやすく様々な引用が載っているので勉強になりました。
時折、生きていくのが辛く窮屈に感じる時があるけど、自分と上手く付き合っていきたい。
Posted by ブクログ
理性、理知的、論理的など、ある意味では美徳とされる感性に警鐘を鳴らす本書。
普通とは何か、普通に疑問を持たずに生きていないか、自分の生き方を省みる機会となった。
獅子的な生き方の先に行ってみたいと思った。
Posted by ブクログ
尊敬している精神科医の泉谷閑示さんの本。
日頃から人間を徹底的に見つめ、深く洞察されている結晶が、沢山書かれていた。
特にまえがき、第二講、四講はハッとさせられた。
第2項の、パブリックな言葉と内的な言葉について。個人的に、言葉に対するこだわりが割とある方なので、独自の意味を帯びさせてしまっているきらいがある。そんな内的な言葉を、時々そう親しくない人にも使ってしまうことがたまにある。ゆっくりと話して、その言葉について説明できるときは良いのだが、そううまくはいかないので、相手に誤解されたまま、ときには失礼にあたるまま会話を終えることになり、確かに内的な言葉を使う時や場所、相手を考えなければいけないなと反省した。
そして、この2つの側面のある言葉の使い分けをうまくできなくなっているという指摘は、現代をとてもよく表してるなと思った。
覚えておきたいことが多すぎる。でも、忘れてしまうので、備忘録として…
まえがき
人間の特性を理解し、その上で「自分で感じ、自分で考える」という基本に支えられた生き方を回復しなければいけない。
正常と異常の境界線上にあるような視点や言葉が今の時代では失われている。
鬱が治るとは、実際は、「あるべき悩みを悩むようになること」
第二講
言葉には、(内的言語:自分の内側を把握するのにも使われる)と(公共性を持つ言葉)の二つの側面がある。この2つの使い分けができない人が増えてきた。それは、自分と他者が違う内界を持ち、違う価値観で、言葉1つにも自分とは違う意味合いを載せているかもしれないということが想像できないから。
この想像は、自分はこう感じるが、この子はどう感じるか?など、丁寧に観察し、擦り合わせが行われるなど、子育てにも役に立つ。
第四講
『エミール』ルソーより
子供につけさせなければならないただ一つの習慣は、どんな習慣にも染まないという習慣です
お腹が空いていないのに、習慣で3度食事を取る、天候やホルモンなどにより体調は変わるのに、毎日同じ時間に起き寝るなどの習慣は、本来の体の声を聞いていない。
自己形成のイメージ、
あるべき自分になるように足りないところを身につける(粘土や石膏をくっつけていくイメージ)
ではなく、
本来の自分を削り出す(彫刻のイメージ)
をすると良い。
第5講
心由来の深い感情の場合は、それを大切にし、頭由来(しかも心由来のように見せかけている)の場合は、それに振り回されないようにする必要がある。
意識と無意識の間には、浅いところから怒・悲・喜・楽の順に感情の井戸があり、古い怒りから吐き出していかなければ、その先にある本当の楽は発せられない。
三様の変化
駱駝(従順さ、忍耐、努力、勤勉さ)
→獅子(窮屈であることに気づき、怒りが爆発し、1人称の自分の誕生)
→小児(全てあるがままに。創造的な遊びに没頭する)
第六講
角を矯めて、牛を殺す(少しの欠点を直そうとして、かえって全体をダメにしてしまう)
欲望を大欲(より深く本質的な魂の満足に向かうこと)に膨らませていくことにより愛になる。
第七講
絶望とは、残していた一抹の期待をきちんと捨てることである。しっかり執着を断つことによって、真の絶望が訪れ、自由に解放されていく。
繊細で神経質な人が感じていることを、感じないようにすることはできない。無理にやれば離人症になる。
ガラス細工のような壊れやすい純粋さから、螺旋状にグレードアップしながら変化成熟していき、強化ガラスのような強さと純粋さを手に入れる。
第八講
森有正の経験と体験の考え方。
「苦労が身になる人」と「苦労が勲章になる人」の違い。
第九講
すべての良い仕事の核には、震える弱いアンテナが隠されている
第十講
人生の目的を考える→あるところから先へ行くと、目的や目標というものは、ある種の導入に過ぎなかったことがわかる。→目的に向かって、生きることの貧しさや窮屈さもわかってくる→何か大きな流れが私たちを運んでいると感じられてくる。
つまり、自分らしく生きることを追いかけていくうちに、主語の(自分)が消え、天命とでも言うべき、大きな力が自分を動かし生きていることに気づく。
[十牛図]禅の考え
ある者が、牛(本当の自分)を探し、手なづけ、遊び、また牛(牛と自分:本当の自分とそれまでの偽りの自分)はいなくなり、無になり、自然の一部としてあるがままになり、仙人のように暮らし、また人里に下りて、若者に会い、その若者に影響与え、若者がまた牛を探すようになる。
Posted by ブクログ
今自分が悩んでいる過程がどういうものなのか、またなぜこんなに悩んでいるのかが、この本の文と図で分かりやすく理解出来た。もっと感情を引っ張り出したい。また哲学を学びたいとも思えた。
Posted by ブクログ
「普通」ってなに?に答えを示してくれる良書です。
さらに、「普通」ではない人(レッテルを自ら貼るべきではないですが)が生きて行くためのヒントがたくさん書かれています。とくに、著者の「5本のバナナ」の話がなるほどと思えました。
多くの詩を引用しながら人の思考を解説しています。詩を読み慣れていないので、最初は少し難解で読むのに骨が折れる印象ですが、詩の解釈を丁寧に解説してくれるので、最後まで読み切ることができました。
Posted by ブクログ
「他人と同じ」であることこそ「普通」であり、それを良しとする日本人の特性について、共感の連続だった。自分も見事に当てはまる点がある。思考停止で主体性を失っているのは、果たして生きていると言えるのだろうか?自分で感じ、考えることの大切さをあらためて学んだ気がする。
Posted by ブクログ
よかった。
全10講で人の心の在り方や変化を古典などを引用しつつ作者独自の図などで分かりやすく説明した本。
響く箇所が結構あった。
読む本ない人にはおすすめ。
Posted by ブクログ
私たちは学校教育や社会という中でも「普通がいい」と教わった。
メディア然り、学校、会社、家庭等、私たちは普通になろうと頑張っている。
この本では、やりたいこと、したいこと、行動したいこと、みんなとは違う道を選ぶ人や、そうしたい人全員に向けての救いの良書である。
自分らしく生きれば苦労はしないが、その可能性を自分で掴みにいくなら我慢しなくていい。その過程の苦難も喜びも成功も自分から動いて掴んだ自分の人生なのだから。
人生は一度っきりだ。
この本は、今から自分らしく生きたい人全員におすすめである。